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【磐座・巨石・神社】石老山の巨石群@神奈川県相模原市

2015-10-10 | 磐座・巨石・霊石
平安時代の仁寿元年(851年)源海法師によって創建されたという真言宗の古刹、顕鏡寺の山号より由来する「石老山」の登山道周辺に点在する巨石群の紹介です。
【コースマップ】

(転載:相模湖観光協会より)

石老山には、JR中央本線 相模湖駅からバスに乗車し「石老山入口」にて下車し歩くこと15分ほどで登山口に到着です。

登山道を歩き始めるとすぐに巨石が点在しています。第三紀地層の礫岩が山全体に分布している貴重な場所だそうです。

滝不動 岩屋の前の大石の上に絞龍の石像があり悪魔を降伏させるような顔相である。この石像に岩上から滝がふりかかるので、これを滝不動という。昔は水量も多く参詣人がこの滝の水を浴び身を清め祈願したといわれている。今は絞龍の石像はこわれ、顔相だけになっている。
写真では判りいくいですが岩屋の中にお不動様が祀られています。

屏風岩 この岩は一見住居の塀風を思わせるところから屏風岩という。中央より左右に割れて並び、その間が通路になっているところから、別名「切通し」ともいう。岩の大きさは高さ約4.5m。横幅約7mである。
写真では伝わりませんが、その大きさには圧倒されます。

仁王岩(阿うん岩) 平面に傾斜している巨岩と右側少し入ったところに直立した巨岩がある。左右相対して一対の岩となり、これを「仁王岩」または「阿うん岩」という。この場所は昔、仁王門があった場所ともいわれ、仁王岩の名がついたと思われる。左側の巨岩は、高さ約9m横幅約12.5m、右側の巨岩は、高さ約7m、横幅約9mである。
裏手に回ると…。

その大きさに思わず見上げてしまいます。

名称不明の巨石 仁王岩の近くだったはずですが…。 10メートル以上ありそうです。

駒立岩 この駒立岩は山中最も有名な巨岩で伝説も秘めている。石老山顕鏡寺建立の始まりで、京都高家の宮人三條殿の若君武庫朗と八條殿の姫君が、今から一千年の昔、名馬にまたがり住居とする岩窟を探す時、この岩で休憩したといわれ、岩上には馬の蹄や寝た跡がある。岩の大きさは、高さ約11m、横幅約175mである。
半分以上が埋もれているため説明文のような大きさがイマイチピンと伝わってきません。

力試岩・文珠岩 大きい岩の上に直立した小さい岩が「力試岩」である。大きい岩が「男岩」で周囲約3.5m、高さ約1.6m、小さい岩が「女岩」で、周囲約2m、高さ約1.6mである。昔、力持ちの人達が力試しをしたと伝えられている。右側にある大きい岩を「文珠岩」といい、岩のように重い罪も文珠の知恵はこれを救うといわれて、参拝者はこの岩肌にさわってあやかるのである。岩の大きさは高さ約12m、横幅約17mである。

石老山 顕鏡寺(真言宗) 今から千百年余り昔のこと。当時の宮人、三条貴丞卿の若君武庫郎と 八条殿の姫君の子として生まれた男の子は、岩若丸と名付けられ、若君 は子供との再会の証として、鏡を割って一片を渡し、道志法師となって 諸国行脚に出た。その後成長した岩若丸は父母と再会。岩若丸は僧となって 源海上人と号し、古い石の山から寺の号を石老山といい、鏡から顕鏡寺と 呼んだといわれています。

境内 ここには、あの“葉山連子”こと“柳原子(柳原白蓮)”さんが永眠されている事をこの記事を書いていて初めて知りました。^^;

鐘楼 天井には彩色豊かな錦絵が!!

道志岩窟 この岩窟は、「道志法師」、「源海法師」が住居とし、これを道志岩窟という。岩窟の中に「福一満虚空蔵尊」が安置されており、顕鏡寺の寺宝とされている。顕鏡寺で行う小児虫留加持はこの虚空蔵尊の霊験といわれている。岩の大きさは高さ約7m、横幅約12mで岩窟の中は奥行き約5m、横幅約5m、高さ約2mである。

岩窟内部

二枚岩(仮) 境内にはこんな巨石も(ちなみに名称は勝手に、三枚岩にちなんで。)

更に山頂を目指します。


蓮華岩・大天狗岩 この岩は、「散蓮華」のような岩なので、蓮華岩といわれる。やや登って右側奥に、直立した天狗の鼻のような岩があり、これを「大天狗岩」という。岩の大きさは「蓮華岩」高さ約3.5m、横幅約8m、「大天狗岩」高さ約14.5m、横幅約16mである。

鏡石・小天狗岩 この岩は、平面が鏡のようであり、朝日を反射し光を放つようであり「鏡石」と名付けたいわれる。右側、斜め下の山中に直立した天狗の鼻のような岩があり、これを「小天狗岩」という。岩の大きさは「鏡石」高さ約23.5m、横幅約18m、「小天狗岩」高さ約2m、横幅約8mである。

同 側面より

同 下部 何でしょう!?たくさんの小枝が立てかけてありました。

吉野岩(弁慶の力試岩) 登山道にかぶさるように突出しているこの岩を「吉野岩」という。
別名「弁慶の力試岩」ともいわれ、中央に拳の跡が二つある。弁慶は強かった人かもしれないが、この岩に拳の跡を残す力はなかったと思う。拳に似た石が抜け落ちてできたものではないかと思われる。岩の大きさは、高さ約11m、横幅約7mである。

“この岩に拳の跡を残す力はなかったと思う。…”って、大抵は伝説なのに、へんに現実的^^;

擁護岩(雷電岩) 飯綱権現神社を覆いかぶさるように突出している岩が「擁護岩」で、別名「雷電岩」ともいう。飯綱権現神社をかかえて守ため、擁護岩と名付けられた思われる。この擁護岩は、石老山で最も大きな岩である。岩の大きさは、高さ約22m、横幅約19mである。
社を覆いかぶさるように背後にそびえています。石老山の巨石の中で最も巨大なものです。大きすぎて全体が見渡せません。

試岩 大きな岩が半分に割れたのが「大試岩」、横に割れて小さいのが「小試岩」である。昔、腕の立つ武士がこの山に登った時、鋭利な大小の刀でこの岩を試し切りしたと伝えられ、大刀で切ったのが大試岩、小刀で切ったのが小試岩という。岩の大きさは大試岩が高さ約3.5m、横幅約6m、小試岩が高さ約1.5m、横幅約4m、である。

調度良いベンチになっていました^^;

八方岩 山腹に突出した岩が「八方岩」で、この岩に登れば八方が見えるといわれているが、東南方面が見えるだけである。東南方面の眺望は雄大である。岩の大きさは高さ約9m、横幅約14mである。
当日は、あいにく視界がイマイチでしたが晴れていれば由緒のように都心までの雄大な眺めが堪能出来るそうです。

山頂 694.3M 登り始めてから1時間半で到着。 殆ど急坂らしい坂もなくサクラさんも余裕の表情。樹木が多く残念ながら視界はイマイチです。

下山は、篠原方面へと抜けました。

金比羅神社

篠原口登山道入口 こちらからは、結構キツイそうです。

県道518号の中村橋バス停から少し下がった場所に大石神社があったので、名称に釣られ訪れてみることにしました。

大石神社 ここは、県道から下がった場所にある下り宮です。
祭祀:石凝姥命(いしこりどめのみこと)三種の神器の一つとして有名な八咫鏡(やたのかがみ)をつくった神様で、鏡づくりの神として知られます。


拝殿に、回り舞台が設置してあります。毎年8月に開催されている人形浄瑠璃は、有名なのだそうです。
結局“大石”に、まつわる情報は得ることが出ませんでした。

(撮影日:2011.6)※各岩の説明は、現地案内版より転載させて頂きました。
【マップ】

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