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【特殊系】唐破風鳥居@京都御所 厳島神社ほか

2013-01-26 | 鳥居見聞録
根岸によると唐破風鳥居と云うのは「笠木、島木共に柱と柱との間の部分が唐破風型をしているもの」とある。
だが、イマイチピンと来ない人も多いと思う。
では、唐破風(からはふ)とは…。
どうやら建築方式(用語)のひとつらしい

唐破風は日本特有の形式で、切妻のむくり屋根の先に曲線を連ねた形状の破風板が付けられる。古いものは勾配が緩やかで、新しいものは勾配が急になる。平安時代にはすでに同様のものがあったと考えられており、現存する最古のものと考えられているものでは、石上神宮(奈良県)の摂社である出雲建雄神社の拝殿(鎌倉時代)のものなどがある。
城郭建築や、近世の寺院などで多く見られ、装飾性がある。邸宅や役所の玄関としてつけられることもあり、首里城正殿の通称「からふぁーふ」は正面玄関に唐破風が付けられていることから由来している。(WIKIより)


銭湯で見られる唐破風(江戸東京たてもの園にて)


京都御所外苑 厳島神社 代表的な「唐破風鳥居」の一基 根岸によれば、ここの鳥居が(全国でも)唯一のものらしい。京都の三大珍鳥居の一基

東京品川 来福寺境内の鳥居 残念ながらこの鳥居は、近年建て替えられたもの
(以前の姿のものは「鳥居の研究」に掲載されている。最も彼はこの鳥居のことを「茨鳥居」と命名しているが。)建て替えれてはいるものの以前の唐破風型は残されている。
オマケに山王鳥居系の破風が更に載せられているので、あの三柱鳥居に続くレア中のレアな鳥居の一基だろう。 

※佐賀県大和町 嘉瀬川の右岸堤防のそばの畑の中に立つ鳥居らしきもの 掲載ブログ

※佐賀県多久市 多久聖廟 にある鳥居らしきもの 掲載ブログ
以上の二基は、既に鳥居とは呼べない形状となっているが笠木、島木に当たる部分が唐破風型となっている。
全体の形状も「鳥居」を模しているので派生型といえよう。同じ佐賀県の存在 貫の部分が同じ形状をしている事から同じ石工が制作したものかもしれない。
なお、※印の写真は、以前WEB検索し資料として保存していたもの。掲載記事主に感謝

「唐破風鳥居」自体、他では類を見ない特殊な様式ではあるが、別名 三上鳥居・御上鳥居と呼ばれている。
滋賀県の三上山周辺で以前多く見られたとの情報もあるだが現在まで未確認 根岸も未訪問だったようだ。
以前超歴の夏調査で訪れた麓の御上神社には、存在しなかった記憶がある。
同様な鳥居を見かけたら是非情報を…・

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