夢夢散歩♪

自然の写真を中心に、日々の出来事を綴ります。

庄内紀行②

2005年11月26日 | お出かけ
2日目は主に鶴岡市内をまわりました
天気は、相変わらず雨が降ったりやんだり。あられも一時降りました

最初に行ったのは鶴岡カトリック教会天主堂です。落ち着いた城下町に、十字架を掲げた赤いとんがり屋根がとても目立っていました
フランス人のダリベル神父によって、明治36年(1903年)に建てられ、明治西洋建設の傑作と謳われています



聖堂は天井が高く、窓が多いので、とても明るかったです。
イエス・キリスト、聖フランシスコ・ザベリオ、聖テレジアの像が飾られています。



聖堂左側の副祭壇には、日本でただ一体の「黒い聖母マリア像」が立っています。教会が完成した明治36年10月に、フランスのノルマンディー州にあるデリヴランド修道院から贈られたもので、世界的にも珍しいそうです。



この窓絵も日本でただ一つの物です。
ステンドグラスでも色ガラスでもなく、薄い透明な紙に描かれた聖画を2枚のガラスで挟んだ「貼り絵」だそうです。
高価なステンドグラスに代えて使用されたと考えられています。

一歩中へ入ると、シーンとした聖堂に光が降りそそいでいて、すごく神聖な場所に思えました

続いて、すぐ近くの旧風間家住宅「丙申堂(へいしんどう)」へ。
風間家は18世紀に庄内藩の御用商人で財を蓄積し、明治期に貸金業に転じ、風間銀行(荘内銀行の前身)を創設したそうです。
丙申堂は明治29年に、当主が住まい及び営業の拠点として建築した物です。



建物は木造杉皮葺の石置屋根です。大きな石がぎっしり敷き詰められていて、その数なんと4万個
なぜ石なのかは係の人によると、

1.鶴岡は風がきついので、火事が起こるとその火の粉が飛んできます。
  そこで火事を防ぐために石置屋根にした。
2.瓦の質が悪く、すぐに割れるので、いっそのこと石にした。
3.城下町であったため、へりくだる意味で石にした。

と、色々と説があるようです。

ここで映画「蝉しぐれ」をご覧になった方へ
丙申堂では、文四郎とふくの再会のシーンが撮影されました。
上の写真は、文四郎(染五郎さん)が、男性(蛭子さん)に案内されてやってくるシーンです。
そして下の写真は、文四郎とふく(木村佳乃さん)が再会した部屋です。



意外と小さい部屋でビックリしました。
奥に見える建物は、黒土監督がCGを使って消すのを嫌がり、木をたくさん立てたり、すだれをかけたりして隠したそうです。

映画のシーンが思い出され、また見たくなってしまいました

ここ丙申堂は耐震構造になっていて、梁がトラス状(三角形を組み合わせた骨組み)になっていて、素晴らしい造りでした。
係の方が蝉しぐれの撮影のこともおりまぜながら、親切丁寧に案内をして下さいました

なかなか、オープンセットに行けない…
次は、蝉しぐれオープンセットです。

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4 コメント

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おはようございます (ZEISS)
2005-11-27 09:51:39
これはまた瀟洒な建物ですね。

鶴岡にはこういった建物があるとは聞いてはいましたが



旧風間家住宅「丙申堂」というのが、例の「蝉しぐれ」の関係ですね。

見たことはありませんが、話には聞いていました。

私も北海道富良野界隈では、「北の国から」のロケ地を回りましたよ。
文化の深さにに心洗われます。 (とみ)
2005-11-27 19:28:19
>るみさま

石屋根の詳しい解説ありがとうございました。

このような立派な建物を採用した監督のこだわりが感じられます。
石屋根! (アクア)
2005-11-27 22:39:37
鶴岡市の洋と和の建築、素敵ですねぇ。黒いマリア像やガラスで挟んだ貼り絵、興味深く拝見しました。

丙申堂の石屋根には、またまたビックリです!こんな形状の屋根があるなんて!!

素敵な文化を紹介していただいて、ありがとうございます。それにしても、「蝉しぐれ」観るんだった
こんにちは。 (るみ)
2005-11-29 10:52:14
ZEISSさんへ

ロケ地を巡るというのは初めてだったのですが、とても楽しいものですね。

その場に立つと、新たな発見があったり、また感動が蘇ってきたり、そして映画をまた見たくなりました。



とみ様へ

監督は蝉しぐれを撮るにあたって、本当にこだわってこだわりぬいて創られています。

映画では本当に美しい映像でしたね



アクアさんへ

旅をすると、そこでしか見られない物が見れるので、楽しいですね。もっともっと色々土地で、色々な物を見たいなと思います。

蝉しぐれを見ていなかったら、山形へ行く機会は当分なかったと思うので、映画に感謝してます。

またDVD&ビデオ化されるでしょうから、美しい映像を見て下さい。で、次は鶴岡へ足を運んでみて下さいね。

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