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いよいよ秒読み!台北デフリンピック

2009年08月28日 23時45分26秒 | スポーツ

9月5日から始まる台北デフリンピック(聴覚障害者のオリンピック)まで、いよいよあと1週間となりました。
デフリンピックに向けての準備もいよいよ大詰めを迎え、開幕気分が盛り上がってきています。

28日には「チャイニーズ・タイペイ金メダル予測記者会見」が開かれ、有力選手の同席のもと、メダル獲得が期待される種目の説明が行われました。

 

中華民国聴覚障害者体育運動協会の趙王平・秘書長も聴覚障害を持つ方で、手話を使って記者会見を行っています。
趙秘書長は、今回のデフリンピックは台湾から前回の3倍の202人の選手が参加、その分メダル獲得の機会も増えると期待されており、少なくとも12個の金メダルが取れると予測しています。

 

記者会見には手話通訳が付き、手話を声による言葉に、声による言葉を手話に通訳していきます。
デフリンピック期間中は、このような形の記者会見が当たり前になるということですね。

 

こちらは、複数メダル獲得が確実視される、ボーリングの張立孝選手。ボーリングの国際大会に参加し始めた頃は、銀メダル止まりでどうしても金メダルが取れず、何が原因なのか、コーチのアドバイスを参考に考えた、ということです。
努力の甲斐あって、2005年のデフリンピック・メルボルン大会では、金メダル4個、銀メダル2個を獲得、台湾の選手の中で最もメダル獲得に貢献しました。
ニックネームは「サウスポーの台湾ザル」。

 

こちらはテニスの何秋美選手。何選手は20数年前は世界のトーナメントで活躍する有名選手でしたが、近年遺伝的な耳の疾患で聴力が弱くなったということです。
実は、デフリンピックに参加する聴覚障害を持つ選手は、誰もが完全に音が聞こえないというわけではなく、補聴器をつければ聴こえるという人や、何選手のように、元々健常者で比較的障害の程度も低く、自分で話ができるという人もいます。
何選手は初めて参加した聴覚障害者の国際大会、2007年のミュンヘンろう者テニス世界選手権で優勝していますが、今回のデフリンピックでシード権を獲得することはできませんでした。しかし、47歳の何選手は生涯最後の国際試合として、今回の台北デフリンピックでの一球一球を台湾の栄光のために打ちたい、ということです。
ちなみに、何選手のニックネームは「女豹」。

 

デフリンピックでの台湾の名義は、オリンピックと同じ「チャイニーズ・タイペイ」となります。台湾勢はこう書かれたユニフォームを着ていますので、見かけたら応援してくださいね!

 

デフリンピックの試合は、台北市を中心に、台北県、桃園県、新竹県でもおこなわれます。メインとなるのは、台北市内にあるこのエリア。左奥の銀色のドームが台北アリーナ、手前のグラウンドがウォームアップ・エリア、右奥の灰色の建物が松山スポーツセンター、そして右上に鉄骨が見えるのが、開幕式、閉幕式が行われる主会場、台北スタジアムです。

 

台北市内では、新交通システムやバス、タクシー、建物などあちこちに、台北デフリンピックの大きな広告が見られ、雰囲気を盛り上げています。これは7月に新しく開通した木柵内湖線のデフリンピック仕様車両。

 

アジアで初めて開催される台北デフリンピックの開幕式は、9月5日夜7時30分から。台湾国際放送では、番組とブログで台北デフリンピックの情報をお伝えいたします。どうぞご注目ください!(尾)

(写真は1枚目は主催者提供、2枚目以下は台湾国際放送撮影)



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