
機能3月14日夜、台北市内の自由広場で、在台チベット団体などが日本のために祈りをささげる集会を開きました。
集会を主催したのは、チベット出身者らによる在台組織「在台蔵人福利協会」と、台湾のチベット支援団体「チベット友の会」です。チベット仏教の僧侶(ラマ)が30人近く集い、夜7時からおよそ一時間半ほど、東日本巨大地震の被災者および日本への祈りがささげられました。
「PRAY FOR JAPAN」と並べられたキャンドル
「日本加油」とは「頑張れ日本」の意味
この集会は、当初2008年3月に発生したチベット騒乱を記念する形で想定されていました。
ですが、チベット仏教の最高権威であるダライ・ラマ14世が12日、全世界の僧侶に対し、日本への祈りを一人10万回ささげるよう通達。
これを受け、主催側では集会のテーマを変更。まだ肌寒い台北の夜空の下で、静かにお祈りが続けられました。
ダライ・ラマ14世の肖像を日の丸とチベット亡命政府の雪山獅子旗が囲む
在台蔵人福利協会の関係者は、毎年のように日本を訪れているダライ・ラマ14世は今回の大災害をことのほか気にかけ、心を痛めている、と紹介。
日本の痛みを共に分かち合い、犠牲者の冥福と被災者への慰め、必死で救助活動や原発事故への対応に当たっている日本への励まし、そして今後の復興への支援など、様々な気持ちを込めた祈りがささげられました。
一心不乱に祈り続ける僧侶たち
台湾各地では今日も様々な形で日本のための祈りがささげられ、各界からの義捐金や救援物資なども続々と集められています。
14日には、台湾のレスキュー隊と救援物資が到着、交流協会台北意事務所は同日、感謝を伝えるプレスリリースを発表しました。
それによると、ここ数日の間だけで、本当に温かく力強い励ましが多く寄せられ、中には、事務所前にそっと花束を置いていかれる方もいらっしゃったそうです。
そして多くの台湾の人々が、「日本ならきっと、この未曾有の大災害から見事に立ち上がることができるはずだ」と信じています。
被害のあまりの大きさ、そして避難生活を送っていらっしゃる方、ご家族の行方が確認できない方々のお気持ちを思うと、ただただ心が痛むばかりです。そして、まだ今後の趨勢が分からない中で不便で緊張した生活を送っていらっしゃる方々の大変さもお察しいたします。
犠牲となった方のご冥福を祈ると共に、行方不明の方の一刻も早い救出、被災された方々の生活復旧、そして被災地および日本全体の再建を、心よりお祈り申し上げます。(華)