
昔、12畳の部屋でヨークにマッキントッシュとパイオニアM-4を繋いで鳴らしていた頃。
38FDを休んで、トランジスタ・アンプをしばらく使ってみたわけで、勉強になった。
左右の音のバランスが揃わず、アンプの特性を疑ってメーカーに測定をお願いしたり、
右と左を取り替えても結果は変わらなかったから、部屋の響きが原因だ。
S氏が中野のご自宅から運んでくださった『ダイナコMK-Ⅲ』を試すことが出来た。
音を良くしようと取り替えたKT-88が真っ赤になったのにはたまげた。
その球を、江戸川区の『タイガービル』にあったハーマン社を見学がてら持っていったところ、
技術者が無言で交換してくれたが、こちらに聴かせるように『ダイナコ25』スピーカーを、
大音量で突然鳴らして「どうだ!」と良い音を出した。
購入して調べてみたが、それほどのものでなく手品師の仕業か?
部屋から見える公園の水銀灯に集まる『蛾』を狙って、
夜中に音もなくアオバズクが飛翔していたが、
野生の其奴は動物園で見るものと動作がまったく違って見飽きなかった。
2008.8/7