「よねやマニア」にスターダム勢が参戦し、至高の名勝負を創りました。夏樹vs米山のハイスピード過ぎる闘い、世Ⅳ虎vs米山の刺激的な初対決。そして番外編として奈苗vs米山のシングルマッチも実現しました。まさに「やり過ぎくらいがちょうどいい！」といった大会でした。私的にはもっと観客動員してほしかった。それはなぜか密室の闘いに見えたから。やり過ぎているのだから、より多くの人に見てもらいたかったというのは、プロモーターの見方。名勝負とかベストバウトっていうのは、私的な喜びではなく、大勢に認められないとならないからです。だから興行は動員していかないとなりません。これってエンドレスだから興行側は大変なこと。実際、内部で仕切っていのと、見て意見を言うのでは大きな違いですから。しかし、それはファンにとって、どうでもいいこと。とにかくお客さんが入って、素晴らしい試合を提供し続けることしかありません。
米ちゃんは他団体の中でも思い入りが少々ある選手。最初はアルシオンの新人オーディションに来たのですからね。当時、高校3年生で基礎体力はありましたね。及第点を取っていましたが、「特技披露」でなんと「変な笑いが出来ます」と言い、急に笑い出しました。緊張していたのか鼻水を流していたのです。「高校3年で鼻水もないだろう…」とイメージ的にアルシオンにふさわしくないと判断してしまいました。私に先見の目は無かったんですね（苦笑）。でも米ちゃんはJWPに入り頑張ってトップにまで上り詰めました。小さな体で頑張ったと思います。今回、米ちゃんのリクエストという話で即OKを出したのは、なにより選手たちが闘いたかったから。そして、スターダムはいつもJWPと興行が被り、接点が見いだせなかったから。やっぱり引退する選手に何かをするのは当然のこと。スターダムの3選手はめいっぱい闘ってくれました。米ちゃんの引退試合は12月23日。スターダムは大阪で試合です。でも、この巡り合いの無さも運命ならば、昨日ようやく巡り合ったのもまた運命。最後まで、やり過ぎてほしいものです。
