■ 将来に継承されるスタイルを望む |
サッカー日本代表の岡田武史監督は28日、代表スタッフ会議で今後の強化方針について話し合い、「今までは前(オシム前監督)のやり方を踏襲している部分があったが、今後は自分の思い通りやらせてもらう」と、戦術面などで変更を行う考えを明らかにした。 日本は先のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会アジア3次予選でバーレーンに敗戦。岡田監督は「変えるのは3次予選が終わってからと思っていたが、甘かった」と話した。具体的な変更点については明言を避けたが、「今まで人に付くディフェンスをやってきたが、自分のやり方ではなかった」と話した。 W杯アジア3次予選は6月に4試合が予定されている。岡田監督は「選手選考の核の部分は変わらないが、6月は海外組も呼びたい」と述べた。 引用元: 時事通信 - 岡田監督「今後は思い通りやる」=守備など戦術変更も示唆 |
◆ 責任問題も明確に
これまでは、オシム前日本代表監督の幻影が常に付きまとっていた岡田監督。
先日のバーレーン戦(W杯2010年南アフリカ大会)の第2戦での1-0という敗退でサッカーファン、そしてサッカーに興味のある程度の人からも「不信感」にも似た感情が噴出しました。
就任当時、小野技術委員が岡田監督に絞った理由の一つに「オシム監督の土台を大切に、そこから積み上げられる人物」という主旨の内容があったことは前回も書きました。これは、ある種「日本化」という日本サッカー界の将来へ向けての一つのテーマのようなものだと思いました。
ブラジル、アルゼンチン、イタリア、イングランド、オランダ、スペインなどなど列強国はそれぞれの特徴があります。それと同じ「日本化」。
個人的には、その方向性・内容については、時間(歴史)によって形成されるものだと思っています。ただ、その時間が遅いか早いかは明確なテーマがあるかないかによるものだと思っています。そして、その始まりが「人もボールも動くサッカー」だったと思うのです。
今回、オシム前日本代表監督が倒れ、急場凌ぎの感のあった岡田監督の就任でしたので、7戦終わった現在でもどこか岡田監督に対して寛容な部分はあったと思います。日本人は心優しいのでね。でも、上記の発言により、やっと、ついに岡田色が出るということです。
それと同時に責任が発生する。それも明確な。監督のみならず任命者にも。
惨敗したドイツW杯までチームを率いたジーコ(現・フェネルバフチェ監督)の任命責任を川淵会長は取りませんでした。しかし、今後、岡田監督の結果いかんでは、会長含め、小野技術委員長、田嶋専務理事、ついでに言えば岡野名誉会長辺りまでのいわゆる幹部の責任は問うべきだと思います。(組織概要-JFA)
◆ 日本化は捨てるのか?
岡田監督が遅かれ早かれ、彼の色、岡田・カラーを出す時期は来ると思っていました。上記記事にもあるように、そのタイミングが今回のバーレーン戦での敗戦により早まっただけになった。ただ、これは岡田監督ではなくても他の監督であってもいつまでもオシム前監督の幻影に支配されるのは、嫌なものだと思います。だから、あまり「オシムvs岡田」という見かたはなるべくしないようにしてきたつもりです。
ただ、今後は、明確に岡田カラーを出すのであれば、そこで気になるのが「日本化」というテーマはどうするのか?ってことです。オシム監督は、「人もボールも動くサッカー」ということで一つの方向性を示したように思えます。しかし、岡田監督は?
「接近・展開・連続」でしょうか?!(これ自体多少胡散臭い感じがしているし、戦術的にも良く分からないが、適当だとは思えない)
まぁ、別に何でもいいんですけど、少なくとも「日本化」という大きなテーマからは外れないで欲しい。ジーコ前々監督のせい(?)で世代交代もままならなかった日本代表。
この辺の具体的な問題はあるでしょうけど、次の世代に繋がるようなサッカーを構築して欲しい。そして、岡田カラーの100%でなくとも40%くらいは、継承される何かを残して欲しい。現実問題として、トルシエ監督のフラット3は継承されなかったわけで・・・そして、まがり間違っても、日本版カテナチオみたいな形にだけはならないでしょうけど(笑)
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こんばんは。
スケジュール面での難しさってのは、分かります。特に、Jリーグの上位(厳密にはACLに出るチーム)を中心に日程及び各クラブの意識が変わり、それを取り巻くサポーターの意識も変わったと思うのです。そうなると必然的に選手達も代表中心とはいかなくなる・・・
おっしゃる意味「どうすれば・・・」ってのは、私も良く分かります。いっそのこと、第三者的な立場に立つのも日筒の方法だと思いますし、やまけんさんなりの方向付けを決めてしまうってのも手だと思います。その一つとして私なりに「さよなら、日本代表」という、ちょっとしたシリーズを書いている途中です。
こんばんは、毎度です!
正直言えば、岡田色ってのには興味もなく、将来性を見据えた上での「日本化」に興味があります。
チャンさんが指摘していた歴代の監督の例については、当然、私もチェックしましたが、あえてね・・・(苦笑)
もう一つ言えば、本気ではないですけど、半分、「W杯逃したら、日本サッカー界はどうなるんだろう?!」って考えもあったりします。まぁ、これは個人的な心情によるものですけどね。
日本が出場しないW杯見る感覚ってのは、子供の頃以来になると思うんでね・・・そういう意味でもW杯を逃すという、「ショック療法にも似た何か必要な気もします」
こんばんは、お返事遅くなりました。
そうですか・・・もしかして、Jの特定のチームのファンの方でしょうか?!
でも、今回の記事のような発言をしたのは、それはそれで男らしいと思っているんですよね。
勿論、そうなれば、直接岡田監督に責任等が向くんでしょうけど、(当記事もそういう意図で書いていますけど)個人的には、男らしいと思うし、むしろこれまでのオシム色を意識していたのは、無視して少なくともあと4試合は猶予というか、寛容な気持ちで見ようという気持ちがあるんです。
はっきり言えば、今さらのタイミングで言い訳のような言い方かが気に入らないんですよね(苦笑)
こんばんは。
ジーコファンでしたか?気を悪くさせたらすいません。
でも、世代交代をあまり推し進めなかったのは事実だと思います。世代交代ってのは、年齢的な数字的な部分だけではなく、その後の代表の主軸を張れるくらいの選手に、ある意味経験を与えW杯の舞台を経験させる意味だと思っています。闘莉王や松井も遠藤(GK以外で唯一ピッチ立たなかったような記憶が・・・)結局は、ジーコ時代には次の世代に繋がる選手じゃなかったと思います。
まぁ、根本的な部分ではジーコだけの責任だとは思っていません。これまでの記事を読んでいただければ分かると思いますが、協会サイドの方針にも問題が合ったと思います。
いずれにしろ監督交代はスケジュール的に無理だと思います。岡田監督は岐路に立たされたわけですが、このことは日本代表も岐路に立たされたということでしょう。
どうすればいいのか私にはさっぱりわかりません。
少なくとも何回かは、あのクオリティーの試合を観ることになるんでしょうか。
今までの監督も悪い内容はあったけど、それでも勝っているわけで。オシムのイエメン戦然り、ジーコのシンガポール戦然り。
手持ちの戦力を相手に合わせて組むのが特技ですから、こういうサッカーをしたいなんてものはないんですよ。
期待するだけ無駄だと思います。
いや、別に嫌いでもいいんですが、本筋と関係ないところでジーコの悪口をかかれるとジーコファンとしては心が痛みます。
世代交代はオシムになってからもなされてないと思いますよ。アテネ世代が入ったといってもそれだけ彼らが年食っただけとも言えますし。79年生まれのいわゆる黄金世代と81年生まれのトゥーリオ、阿部、啓太ではわずか2歳の差しかありません。
以前、ジーコはW杯にアテネ世代から選ばなかったと書かれていましたが、ドイツには茂庭と駒野が選ばれ出場もしています。
こんばんは。
個々の判断基準に関しては、昔からそんなに変わらないと思いますよ。自分で考える、自分の経験なんかを試合中に上手く反映できない(プレーでチームメイトへ強く伝えられない)。そういう意味では、良し悪しは別として中田英寿はこの部分だけは優れていた。だから、宮本なんかと意見のぶつかりがあった。でも、これ自体は悪くない。最終的に決断を下すのは監督だから。しかし、その監督の判断が遅かったけど(苦笑)
そもそも日本人は、自分で判断決断が苦手じゃないですかね?だから、オシムは個々の選手に対して、責任の所在を明確にする一つの方法としてマンツーマンを採用していたとも思います。
だから取り立ててオシムになったから・・・という風には感じません。
ドイツW杯を経験したメンバー、つまり、ジーコ体制で主力だったメンバーが少なかった、ゆえに代表選手としての経験値も少なかったからそういう風に感じるかもしれませんね。
とりあえず、短めに…
ただの責任転嫁。今の日本サッカーには失望ではなく絶望していますが、後任の代表監督はスタンダードでオーソドックスな王道サッカーに取り組んで欲しいです。基本的な質を高める以外に戦う術はない。
今の代表選手が個々の判断基準を持っていないように思えることが不安でしかたないのですが、コージさんはどう思います? オシムになってから判断力のない選手ばかりになった気がします。