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日本vs.ブラジル戦について【欧州遠征】

2017年11月11日 | 日本代表(ハリルJAPAN)
■ 【欧州遠征2017】日本vs.ブラジル戦について
   日本(1-3)ブラジル
・前半10分 ネイマール(ブラジル)
・前半17分 マルセロ(ブラジル)
・前半36分 ジェズス(ブラジル)
・後半17分 槙野(日本)


この試合の詳細は、ブログランキングにてサポーターの方のエントリーをご覧下さい。


■ 収穫の多い試合

◆ VARの洗礼
久し振りです。
仕事をしながら会社で試合を見ていたので超雑感ですが、久し振りに書きたいと思います。
吉田は試合後のミックスゾーンで「(VARが)なぜイングランドでやらないか分かりました。イングランドでやったら全員ファウル」と初めてのVARに困惑した様子。しかし、その一方で「そこも理解していなかった僕が悪いですし、僕自身ビデオ判定が初めてだったので。本番いきなりこれだったらやっぱり良くないだろうし、これを一回体験できたっていうのは僕にとっての今日の収穫じゃないかなと思います」
「イングランドでやったら全員ファウル」 吉田が“初体験”のVARに感じたこととは?

この試合を象徴することといえば、VAR(ビデオ・アシスタント・レフリー)の導入。
いきなり吉田が、その洗礼を受けてPKを献上してしまうという始末。

多分、W杯本大会で、あの時間帯だったら、これまでの一般的な主審だと取りにくいファウルだったかなと思います。総じて、PAのファウルを判定しPKを与えるということに、審判は神経を使うのです。なぜならば、試合の展開を大きく左右するからです。
しかし、ビデオ判定という明確な判断理由(エクスキューズ)を得たことにより、今回のフランス人審判は、比較的ファウルを取る傾向に傾いていった印象。つまり、ビデオ判定の基準が、その後の彼のジャッジの基準になった。よく野球で「今日の主審はこのコースをストライク取るとか取らないとか」話があると思うのですが、それに近い印象を感じました。

個人的な感想としては、明らかにゴールを割った、あるいは、PA内でのハンド、PKをもらいに行くきわどいダイブくらいならありかな。
ただ、オフサイドの判定に関しては、現時点でのテクノロジーのレベルでは反対です。即時、線審にデータが伝えられるレベルじゃないからです。
それでもやはり、今回のVARで感じたのは、「試合の流れ」が途切れる。そして、これまでの自分が知っているフットボールの試合のリズムとは異なる、ということです。

本大会でも採用されるかもしれない、新しいテクノロジー。
これまでのサッカー文化を変える大きな分岐点になるかもしれません。

◆ ブロックを下げなかった日本
マッチメイクとしては良かった。
まず、非常に収穫が多く戦術的な面は特に守備ブロックを下げないで戦ったのも良かった。下げるとずっとブラジルにコーナーに追い詰められたボクサーのように殴られ続けられる危険性があったからです。

歴史的にブラジル代表の戦い方には特徴があって、これは時代を問わず、前半20分までは攻撃的に来る。そこで先制したら、あとはカウンターで追加点を奪うというスタイルです。

今回は、PKを献上してしまった為、前半の出だしからブラジルのスタイルに乗ってしまった感は否めない。
やはり、前半20分は耐えて、相手が焦れて来た時に、逆に、こっちがカウンターを仕掛けて先制するというのが、理想形。その後は、逆襲、猛攻が来るのですが、その辺は、各チーム、監督によるゲームプランによって異なるかなと。

そういう自分たちのゲームプランに持っていけなかった時点で、かなり厳しいスタートだった。

12月1日(日本時間、2日の深夜)に、W杯の抽選が行われます。
多分、どこの国と同グループになったとしても、基本的に日本は、そのグループで一番格下であるという風に考えておくべきです。
つまり、本大会では、「弱者の戦術」で試合に入ることが肝要。ブラジルW杯の時みたいに「自分たちのサッカー」も良いのですが、やはり、現時点で日本は相手ありきの戦術にならざるを得ない実力だと、ファン、サポーターも認識すべきでしょう。

ただ、一点だけ言っておきたいのが、ブラジルW杯での「自分たちのサッカー」を私は否定していません。あれをやらないと永遠に「自分たちのサッカー」という幻想が付きまとうからです。勿論、理想を追うことは悪いことではありません。ただ、過剰な理想は目的(勝利)を見えなくしてしまう危険性も孕んでいるということです。現実を直視して世界との距離を分かることも重要だと思うのです。その為のステップだったかなと考えています。

◆ 後々語り草となるような試合にするために
今回のスタメンだと、原口、大迫、久保の前線がちょっと物足りなかった。あと中盤の3枚、井手口、長谷部、山口の中で、山口がちょっとバランスを欠いていた。井手口は若いし伸びしろを考慮するとスタメンで起用し続けて欲しい。ちょっとマジで、中盤に関しては、最後のテコ入れが必要な気がします。DFラインに関しては、ほぼ固定状態になるのかなと。GKも同じかな。(ネイマールの2本目のPKを止めたのは、すごく良かった。あそこは読み合い合戦だったからね)

ハリルホジッチ監督の中では、W杯の対戦国が決まるまでは、約3分の1、7~8人の選手への門戸は、まだまだ広く開いていると予想しています。わりと相手ありきで戦術を決める監督なので、対戦国が決まったら、相手に合わせて勝てる戦術を考えて選手選考をすると思うのです。その中で、はやり7~8人は入れ替わりが発生しそうな予感。なので、岡崎、本田、香川が、今後代表に入る余地はまだまだあるなと感じました。

代表100試合となった長友を祝福するような結果ではなかったが、なかなか収穫の多い試合だったと思います。トルシエJAPAN時代、フランスに大敗した試合のように「ハリルJAPANの分岐点となった試合は、ブラジル戦だったよな」と、後々語られるように、次のベルギー、そして、今後の強化試合、W杯本大会で活躍をして欲しいものです。

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2 コメント

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リーズユナイテッド (Unknown)
2017-11-12 19:41:18
10年前のリーズユナイテッドの投稿を見ました!
僕もリーズを最近好きになったのですが、筆者様は今もリーズを応援していますか?
応援していたら嬉しいです😆
Unknown (こーじ)
2017-11-13 00:26:40
>Unknownさん

こんばんは。
コメントありがとうございます。
リーズ愛は変わらずです。

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