氷室京介- The Sun Also Rise 歌詞
あの子が巣立った。一応。
相変わらず予定時刻に間に合わず。
一本遅らせた電車で。
切符を買わせた。
駅員の山本さんは、丁寧に対応してくださった。
なんでも駅員に聞けばいいと。
そのあと、涙を隠そうと自販機に向かったら
あの子はホームの奥の見えないところへ行った。
ポカリは渡せなかった。
けど、後尾の車両から乗ったあの子は
今までにはなく、ちゃんと、私がいるか見ていてくれて
ちゃんと手を振ることができた。
今朝、あの子の伸ばし始めた髪をモヒカンだった髪を
じょりじょりって、触ると気持ちいいんだよねって
努めて明るく、触らせてって、後ろから触ったけど
びくっとされなかった。
きっと、あの子はどこかで覚えているんだと思う。
私があの子の育児に悩んでいたころのこと。
ガンバレ!頑張れ!
自分の持っている能力を信じて。謙虚に、素直に。
分からないことは恥ずかしくないから、
無駄なプライドを捨てて。
一生懸命に伝えたことは、少しは伝わっただろうか。
幸せになって欲しい。いつか。