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【ラテンビート映画祭2014】『FLOWERS』 (2014) / スペイン

2014-10-13 | 洋画(は行)


原題: LOREAK
監督: ホセ・マリ・ゴエナガ 、ジョン・ガラーニョ
出演: ナゴレ・アランブル 、イジアル・アイツプル 、イジアル・イトゥーニョ

ラテンビート映画祭2014 作品紹介はこちら。

Loreak (2014) IMDb

身体に不安を抱える中年女性アネのもとに、ある日、匿名の花束が届いた。以来花束は、毎週、同じ時間に届くが、贈り主はわからない。アネは謎の人物からの花束に密かなときめきを覚える。一方、ルルデスは口うるさい義母テレとの関係に問題を抱えていた。(ラテンビート映画祭2014 公式サイトより)


TIFFでも上映あるんですけど、ラテンビートでお先に観てきました。
と言っても本当に今月忙しすぎてぜーんぜんブログ書かない日々。。。 忘れそうなんで書いておこう(笑)

誰かから花を贈られるって女性にとっては結構嬉しくもあるんだけど、ではその送り主が不明だったとか、不明な人から毎週きっかり同じ曜日に花が来るとか、そういう場合ってどうなんだろうと思う。ストーカーとか気味悪い方向に考えてしまうのが普通じゃないだろうか。
そもそも、夫が妻に頻繁に花を贈っているならこんなことでアネが考えることもないのにとは思うけど、そうしたら映画が成り立たなくなってしまうからね(苦笑)

花を贈る送らないは別にして、アネ夫婦が展開する日常的な夫婦の風景がかなりリアルすぎてどうリアクションしていいのやら困ってしまう。何がどうということもないのだけど、ほんの些細なこと、どうでもいいことでパートナーに突っかかってしまうことは、長年連れ添って慣れ合いになってしまわないとわからないかもしれない。後で考えたら何でもないことなのに、衝突があったその時はとことん相手が嫌になる感覚。その嫌悪感だけが残って積み重なり、次第に何も考えなくなるような重要度が下がる感覚。アネ夫妻も、ルルデス夫妻もきっとその感覚に陥っていた。アネに花が贈られる真相はきっちりとクリアではないにしても、パートナーに対しての澱のように積もった不満が、外の事に関心を向けさせる現象の設定としては、本作なかなかよく考えられている。

気味悪いと思っていたアネはいつの間にか花束の到着を心待ちにしていて、夫にも内緒で受け取っている。逆に夫をないがしろにして姑とは絶縁したはずのルルデスが、夫の真実の姿や、姑の愛情の行く先について実は気にするようになってみたりする。いずれも「そうありたい自分」とは真逆の方向に真意が向かっていく不思議な状況でもある。最初の印象や決心がいつの間にかなくなって、行動は何故か反対になっているのも人間ならではの曖昧さでもあり、いわゆる「闇」とでも称すればいいような心持なのだろう。自分は本当に誰かに愛されているのだろうかという疑念を持ったり、自分に向かうべき愛が他人に行っていると確信した時、人はその愛の対象についてとことん突き詰めたくもなるものだろう。だからルルデスがアネに向かって問うたことや、テレの詮索を始めてしまうのも納得できる。アネが花束を飾り続けるのだって、誰かからの自分への愛を認めたいからだ。テレが親しみを持つ人物についても、そこに息子の想いを感じているから。

結局人は想いや愛情によってしか動けない。誰かに花を贈る。何気なくであっても、深く決心していたとしても、そこにある気持ちは、案外我々が思うよりも深いものかもしれない。贈る側、贈られる側、それを見つめる側、三つの視点が交錯する。そして人は、本当に気持ちが動いた時にだけ、誰かに花を贈りたくなるのだろう。


★★★★☆ 4.5/5点





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2 Comments

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 (とらねこ)
2014-11-01 19:29:02
これ、気になってました。
TIFFでやるからそっちで見よう、と思ってたのに、TIFFでは一度しかかからず、まさかこちらでも見れなかった…。
結構大きな感情を呼び起こす映画のようで、見た人の反応が面白い作品なんですよね。
こういうのって見たくなるなあ。
劇場公開されるのを待ってます♪
とらねこさん (rose_chocolat)
2014-11-02 12:29:23
これはよかったよー。
TIFFで1回しかなかったんだ!それはそれは・・・
ラテビで上映あったからそれで減っちゃったのかな。
もしかしたら11月の横浜でも上映あるかもしれないので、チェックしてみてね~

これ、主婦ならではの感覚があって、
結構共感できる部分あったりもするんですよね。
とらねこさんのご感想楽しみです!

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