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【第27回東京国際映画祭】『ハングリー・ハーツ』 (2014) / イタリア

2014-10-26 | 洋画(は行)


原題: Hungry Hearts / Il bambino indaco
監督/脚本 :  サヴェリオ・コスタンツォ
出演: アダム・ドライバー 、アルバ・ロルヴァケル 、ロベルタ・マックスウェル

第27回東京国際映画祭『ハングリー・ハーツ』ページはこちら。

Hungry Hearts - MYmovies


ニューヨークの中華料理店のトイレで出会ったふたりが、意気投合し、結婚。子供も産まれ、幸せな日々が待っているはずだったが、独自の育て方にこだわる妻の行動が徐々にエスカレートしていく…。『素数たちの孤独』(10/TIFF10出品)で天才の片鱗を見せたサヴェリオ・コスタンツォ監督が、愛情とオブセッションの間の境界線をサスペンスフルに描く傑作。(第27回東京国際映画祭『ハングリー・ハーツ』ページより)

4年前のTIFFで惜しくも見逃してしまった『素数たちの孤独』と同じく、サヴェリオ・コスタンツォ×アルバ・ロルヴァケルのタッグである本作。何をさておいても行きたかったですね。

男女が出会い、お互いに熱烈に惹かれ合って結ばれる、そこまではいい。しかし問題はそこからで、結婚して子供ができて家族を作るということは責任も生まれる。そして最初は些細なことだった方針の違いは、時が経過するにつれてどうしようもない問題に発展していってしまうこともある。ミナのしたことは、核家族時代の今の母親ならば多かれ少なかれ経験としてはあったかもしれず、その根っこにあるものの中には共感できるものがあるかもしれない。

子どもがちゃんと育つように、という気持ちが基となっている母親の心配はいつの時代でもあるけど、それこそいくらでもふくらませることができてしまう訳で、こまごまとやっていたらキリがない。常識的に考えても子どもの発育にとって必要な栄養は与えなければ死んでしまうし、ネグレクトの定義にも当てはまってしまうが、それよりも自己の信念が先走ってしまい周囲の制御が利かないミナ。あまりにもコミカルで幸せな出会いから新婚生活での初々しい若妻から、出産した途端に猜疑心の強い神経質な女へとミナが豹変するギャップは凄まじい。夫のジュードは尋常ではない妻の変わり様に、それでも彼女を愛したいという希望を捨てたくないけど、彼自身弱っていく子どもを目の当たりにして、その決心が揺らぐのは当然だ。

原題の "Il bambino indaco"、この考えも大いに影響しているのだろうけど、授かった我が子を特別な何かのように捉えてしまいたくなる瞬間は多くの親たちも経験しているだろう。しかしそこに陥ってしまって現実を見れなくなることは間違いなく悲劇だ。とかく子育てに関しては何かと偏狭的になりがちな母達は大勢いるが、そこに独自の捉え方や頑固さが加わると一切周囲を受け入れられなくなる。見守ってあげる大らかさは育児には不可欠だが、そこからはあまりにも遠かったミナを止めさせるには、哀しいけどやはりエンディングの十数分間の方法しかなかったのだろうか。
我が子が1番なのは母の常というのは変わらないらしいけど、夫の立場、祖父母の立場から考えると物議を醸しそう。これは観た人同士で語ると面白いかも。


★★★☆ 3.5/5点





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