ほんとに! このタペストリーが日本にやってくるなんて
思いもよりませんでした!
実は、前回パリに行ったときは美術館に行く予定はなし。
だけど、泊まったホテルは左岸Rue du Bacだったので、
この際ぜひ、近くにあるクリニュー中世美術館だけは見たい!と思ってたの。
でもね、バタバタあせあせで、結局行かず終い・・・で、ずっと頭に残ってた。
こんな大きい15世紀の逸品、どうやって長い時間をかけて海を渡ってきてくれたのでしょう?!
圧巻でした。
展示の部屋が、深い静けさに包まれます。
穏やかな赤、
しかし画面いっぱいの千花模様(Mille-fleurs)と動物たち、
そして、見事な衣装・装身具、流行の先端をいったであろう髪型などで
あふれる華やかさに満ちています。
この大画面いっぱいの構成力
そしてまるで絵筆で描いたような精緻さ、
感嘆するばかりです。
「Mon seul desir」 6枚目のタピスリーに織られた「わが唯一の望み」
制作の依頼主の、妻への「愛」が、この人間のなせる技とも思えぬ作品を生ましめたのでしょうか。
作品が、現代まで残ってくれたことへの、感謝の気持ちでいっぱいになりました。