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はい!滝沢ロコです!

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アモ子物語・・・その14

2008年02月21日 | 今日のわんにゃん

わんこやにゃんこも、お年寄りになると、毎日色んなことが起きてきます

シーツの皺に足を引っ掛けてひねったとか、

食べたものがうまく飲み込めなくてむせたとか、

ちょっとした高さにも上れなくて、腰を痛めたとか・・・

おじさんたちは、

「同じ哺乳類ですから、同じようなことが起きてくるのでしょう」

と優しくいたわって、

なるべく高さをつけないようにしたり、

ご飯も、飲み込みやすいようにミキサーにかけたりして、

できるだけ快適に過ごせるよう、配慮してあげていました。

特にわんこのらっちゃんおばあさんは

足が悪くなって、後ろ足はほとんどきかなくなっていたので、

お家の中では、前足で、いざって歩くかんじでしたから

体が擦れて、痛くないようにと、柔らかなマットを敷き詰めてあげたりしました



らっちゃんのまわりには、

アモやデビュや、たまにディーナもいて

でこぼこファミリーの様相は健在、それなりに、日々の暮らしを営んでいました

らっちゃんも少しボケがありましたが、ディーナのように赤ちゃんみたいにはならず、

返って心持ちは、しっかりしていたようでした。

三毛にゃんこのミーヤがまだ元気で居た頃は、

一緒のお布団で寝ていたこともあったし、

とにかく甘えて擦り寄るアモには、

「もう、しょうがないわねぇ~・・・」

なんて感じで、一緒に居てあげることが多くなっていました。



おじさんたちは、あまり先のことを考えたくありませんでした。

こんなに愛情を注げるわんこやにゃんこたちが目の前に居てくれることだけで

それだけで、十分しあわせでした。

愛される事も、もちろんしあわせです。

でも、何の掛け値も無く、とにかく、ただひたすらに愛する相手が居ることは、

自分の存在の重要な証でもあったのかもしれません。

補助リードをつけて、毎晩仕事から帰ってすぐに行くお散歩も、

大変でしたが、本当に大切な時間でした。



毎日出会う、足の悪いおじいさんやおばあさんは、

同じように足の悪いらっちゃんを見て、いつも声をかけてくれました。

「えらいねぇ~ がんばってるねぇ~」

そして、それはいつしか、お互いにお互いの無事を喜び合う仲間意識を生んで

らっちゃんも、おじいさんおばあさんの姿が見えると

じぃっと、そちらを見つめるようになっていました。



いつも行く、広い草原には、小さい草の芽が伸び始めようとしていました

まだ、寒い風が吹く中、らっちゃんは、お気に入りのセーターやトレーナーを着て

色んなお散歩仲間に会う楽しみと、今歩けることの喜びを謳歌しながら

大切な一歩一歩を、踏みしめていたのです。

・・・つづく・・・