はい!滝沢ロコです!

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アモ子物語・・・その12

2008年02月14日 | 今日のわんにゃん


色々なことが、様々に繰り広げられる、おじさんおばさんのお家で

アモは、順調に、成長していきました。

にゃんこのディーナおばあさん、唯一元気なデビュおじさんとは、

相変らず、ガラス戸越しのおめもじでしたが、

アモは、よ~く見ていて、真似していました。



それまで、毛繕いはほどほどでしたが、

デビュおじさんは、それはよく、毛繕いしていたので、

アモも、丁寧に、体中を綺麗にするようになりました



ガラス戸を挟んで、ディーナとデビュとアモが、猫集会をするようになったのも

面白いことの一つでした。


唯一わんこのらっちゃんおばあさんは、

前は、大きなロッキーの傍で、トラの威を借るキツネよろしく

皆に威張り散らしていたのですが

実はそれは、気弱さの裏返しで

元々優しい気性が前面に出て、おだやかな可愛いおばあちゃんになっていました



相変らずレインコートはダメでしたが、補助リードをつけてのお散歩は大好きでした



そのうち、ちょっとした変化が見られるようになりました

デイーナもらっちゃんも、どうも、ボケが進んできたようなのです

特にディーナは、顕著でした。

元々、かなりプライドが高くて、ご飯も決して他の子たちが食べているときは食べず、

皆が終わって、静かになってから、悠々と食べ、終わると綺麗にお口の周りを拭いて、

すっと自分の場所に帰る、という感じでしたし、

決して、自分の欲求に任せて鳴いたりなどしないにゃんこでしたが

どんどん子ども帰りして、

返って、おじさんたちには、気が楽なくらいでした

それというのも、ディーナは、自分が老いていくことを、よくわかっていて

おトイレがうまく間に合わなかったり、

今まですいすい上れた場所に、行くことが出来なくなっていることを

とても気に病んでいたいたからです

でも、赤ちゃんのように幼く、感情のままに素直になっていくにつれ

何があっても、何にも気にすることなく、いつも幸せ色の眼差しになっていきました

これは、人には必ずしも当てはまることではありませんが、

にゃんこのディーナおばあさんを見ていて、

おじさんとおばさんは、つくづく話したものです

「神様は、ディーナに、平安をくれたんだね・・・」



赤ちゃんのように、可愛いディーナと、子どもに返ったらっちゃんは

おじさんたちの愛情を光のように浴びながら

残りの時間を、しっかりと、確実に進んでいきました。

それは、アモが過ごす時間と同じ長さのはずでしたが

その重さは、何倍も、何十倍もの違いがあり、

時というのは、こうやって、過ぎて行くものなのだということを

おじさん、おばさんは、思い知ることになるのです

・・・つづく・・・