私を襲う久しぶりの涙

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最近はなぜか殺人が日常化してしまっているから、怒りに涙を覚える事があっても、
ひとつの出来事に感動し、その素直な実直さに心打たれ、涙が自然に流れるなんて、
私にはめったにない出来事です。
映画はあくまで物語、演技、そう理解し涙はありえないと思っていました。
久しぶりにテレビで見た邦画「星になった少年」
これから夢に向かって走ろうとした矢先、心半ばにして天国、いや象の国でしょうか・・・
希望を胸に旅発ったひとりの少年。
物語は一頭の像が動物プロダクションにやって来て、更に子供の像が必要だと母がいい、その小象が動物園に来るところから展開が始まり、その子供の像と会話できる能力がこのストリー
に深みを見せて始まるのです。
この星になった少年は実話であり、少年が象を相手に飼育していくなかで、その生い立ち、訓練がどのようにタイでされているかを聞いて、その夢に向かって、ただその夢だけでタイに行って象使いになりたいと一念で、タイに行き挫折、苦難、苦労を繰り返しながら成し遂げて、日本に戻り描いたし夢をひとつ、ひとつ、成功させて次のステップに走り出そうとした時に、事故に会い旅発つまでの物語である。
少年は小象からテレパシーで話しかけられ、その象のために象使いになりたい、その一途の思いから何も分からないまま、自分の信念に基づいてタイに赴くのである。
タイでの訓練は驚きとギャップの激しさと厳しさの連続で、ようやくひとつの事件をきっかけに象の使いに馴れて日本に戻り、今度は日本を離れたギャップに苦しみ、ひたすら象との触れあいに自分の居場所を求め、学校との決別、母との衝突をしながら小象と生活する事により自分の殻に閉じこもっていく少年。