菜種梅雨
春の雨雨雨雨この春先の雨は冬の崩落と大地を緩ませ、萌えを告げる。「雨か、嫌だな・・・そう思う反面」この時期の雨を見ていると不思議と心が和らいで、雨後の後に訪れる萌の表情にわくわくす......
菜種梅雨入り
昨年の今頃は梅雨の奔りとなる菜種梅雨の雨が暫く続いたりしていたがこの春はまだその気配がなく夏日を思わせる暖かい晴れの日が続いたり寒の戻りがあったりと空が読めない4月の空。
私の生まれた所では田植えが始まっているがいま住むこの町の田植えは晩く始まるのは5月半ば過ぎ、その晴れ間をぬうように降る雨は花の散った後に広がる萌黄の一葉を濃い緑に変えいつの間にか空を隠す深緑になっている。
野草
堤を蔽う野草のなかで
私が知っているのは数人かな
彼等にも名があり
春には小さな花を咲かせ
命を繋いでいる
それを人は雑草か
そう言って踏んでいくけれど
彼等は何も言わない
それが辛い春。
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