rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

涼やかな葉の色、可憐なその花、ティフブルー

2016-05-04 22:10:29 | ベリー類の栽培


我が家に来て2年目のブルーベリー、ラビッドアイ系のティフブルー。
初年は、カラスの害と車輪のような枝ぶりによってまともな結実をできなかったけれど、剪定によって樹形が矯正され、新たに生育した部分に助けられて、今年は多く花をつけた。
灰緑色の涼やかな葉の色と薄ピンクがかった可憐な花は、観賞に値する。
実はもちろんのこと最大の楽しみだけれど、木の姿でも楽しませてくれるティフブルーは、家庭菜園向きかと思える。



その名も”助六”

2016-05-04 16:15:59 | ねこ


この猫、寝ているか食べているかのどちらしかしていない怠け者。
唯一動くのは、愛想を振りまき餌をねだる時だけ。
だから名前を付けることにした、その名も”助六”。
「色男、金と力はなかりけり」と、そんなところだ。
助六とは歌舞伎の人気演目の一つで、通しで観て筋書きをきちんと知っているわけではないけれど、着流しの色男が遊郭の遊女に助けられている印象があるせいなのだ。
助六に決まる前は、マスク・オブ・ゾロ(怪傑ゾロ)のゾロにする案もあったけれど、そんなに強くもカッコよくもないからスパッと決まらないでいた。
でも、今日の小さい人のある情報で助六となった。
それは、おじいさんのこの猫を評する言葉、つまり冒頭の「寝ているか食べているしかしない猫」。
餌がほしいときだけ、「ニャーニャー」と優しくかわいらしい声を出しながら、しなを作って人のところへ寄ってくる。
その言ってしまえば、ヒモ猫ということだ。
まあ、猫だから仕方がないのだけれどね。

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卓越した技術、至宝の細密画、ニコラス・ヒリアード

2016-05-01 12:14:09 | アート

ヒリアードの妻


エリザベス1世

16世紀のイングランドで活躍した細密画家ニコラス・ヒリアード。
彼は優れた金細工師でもあったが、彼の描く細密画は工芸品の極致といえるだろう。
小さな画面に高密度で描いた作品のほとんどはイギリスに現存し、保存状態も良好だという。
そう、欲しい。
秘密の収集箱に丁寧に収めてルーペを取り出し、夜な夜な密かに楽しみたくなる。
繊細な筆使い、曇りのない色合い、生き生きとした細部、まさしくじっくりと愛でるに相応しい小宇宙だ。
たしか、ルーブルにも数点あったような覚えがあるけれど、あの膨大な展示品のうちから印象に残るのだから、作品から発せられるオーラは相当だったと言える。
「ニコラス・ヒリアードからのミニアチュール」とか銘打った展覧会、どこかで開催されないかしら。
丸の内あたりの大きすぎないところがいいと思うのだけれど。
もちろん、ルーペは必要。


縦4cmほどのペンダント型に描かれた細密画