コゲラちゃんは、今日も元気、めいいっぱい巣穴から顔を出している。
外の様子が気になるのと、親鳥を待ちわびているから。
なんと驚いたことに、コゲラちゃんのさえずりが変化した。
「ピイピイピイ」は親鳥が来ると相変わらずなのだが、一人の時に「ツィーッツィーッツィッツィッ」と鳴くのだ。
そろそろ準備が整いつつあるのが実感されて、うれしい反面別れのときが近づいているので寂しさも同時にやってくる。
おそらく今週中には見送るようだろう。
でも、空っぽとなった巣穴には、コゲラたちの思い出が記されて、それを見るたび彼らが元気にどこかで生きていることを思っては、気持ちが暖かくなるに違いない。