rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

髭・ひげ・ヒゲ、髭というものは

2014-01-24 10:53:00 | 趣味たち
家人が、「この画集を見て思ったのだけれど、ほとんどの画家は髭を生やしているから、やっぱりオレは画家なのだ。」と、朝食を食べながら曰うた。
いや、そんな単純な・・・
「髭」といっても、最近鋏を使ったりして形を整えているけれど、家人の髭はおおむね無精髭。
髭の手入れは時間と手間がかかると、私たちの先輩が言っていたのをお忘れか?
古今東西、髭の生やす歴史は古く、男性的特長を顕著にし威厳を与えたりとその効果は一目瞭然。
ただ、現代では生活スタイルにそぐわないのか、髭を蓄える習慣は薄まったように思える。
また、日本では、江戸時代武士の風紀取締りなどによって髭を嫌うようになり、髭=特殊といったイメージが定着し、保守的な立場のところでは嫌われている傾向にある。
それはともかく、髭の生やす部分は、鼻や口周りで、汚れやすい。
人一倍衛生に気をつけないと差し障りが生じよう。
髭を生やすのはけっこうだが、身だしなみにもうちょっと気をつけないとただの”ヤバイ”人になてしまうよ、そこの人。
きりっとやせた家人が手入れされた髭を蓄えると、10メートル離れたところからの渋いイタリアの俳優かモデルに見えなくもない。
髭は趣味の領域、とにかく、おしゃれに手抜きは禁物らしいので、一見画家となるためにも毎日鏡に向かってくださいな。


人知れず降る雪、朝の雪景色

2014-01-22 21:49:27 | 空・雲・星・太陽たち
19日と今朝、起きて外を見ると一面の雪景色。
どうやら人が寝静まった頃を見計らって、雪は降るようだ。
だから、大雪というほどではないけれど、道も畑も木々も真っ白く雪化粧を施されるくらい降るのだ。
通常ならば、カメラを手に取り外へ飛び出して写真を撮るところだが、小さい人が先週末よりインフルエンザに罹ってしまったのと、自分も発熱こそなくても咽喉の痛みに咳と倦怠感などで体調不良なため、一枚も写真を撮っていない。
最低限度の家事と看病で、精根尽き果ててしまう情けなさ。
一方小さい人も今日はすっかり熱も引き、食欲倍増で回復してひと安心だ。
そういえば、今回の雪の特徴は、明け方近くに降ることと、日中は晴れて気温が上がることだろう。
夕方には、日陰のところもほぼ雪が解けて、翌日に路面凍結など持ち越さないのがありがたい。
ところによっては早咲きの梅がほころび始めたとか。
杉の木も花芽を成熟させてきて木全体が赤茶色に染まって見えるのは、そろそろ花粉を飛散させようかと準備が整った証拠だ。
寒い寒いといってはいても、毎日春に向かって季節は進む。
私も体調が回復したなら、次の雪景色は写真に収めよう。
さて、この次は、どんな風に雪は降ってくれるのかしら。




ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第二番」ふたたび

2014-01-19 22:56:18 | 音楽たちークラシック

Sviatoslav Richter plays Rachmaninov Concerto No.2, Op.18

EテレのN響コンサート第1767回定期公演を見ている。
指揮:トゥガン・ソヒエフ、ピアノ:ボリス・ベレゾフスキーによるラフマニノフ「ピアノ協奏曲第二番」
抑え目の情感豊かな演奏に心打たれた。
甘い曲調なので、大げさに盛り上げすぎると下卑た安物のメロドラマ風になりそうなところを品良くまとめている。
そして、ピアニストのボリス・ベレゾフスキーの演奏も、大らかかつ繊細で余裕のあるものだった。
指揮者もピアニストも、作曲家もロシア人。
ロシアは広大だから同じ地域の出身者とは限らないが、相通じる何かがあるのだろう、しっかりとした芯のようなものが通っていたように思う。

動画は、参考まで。
スヴャトスラフ・リヒテルもロシア人。
彼の演奏は、いうまでもなく素晴しい。

水戸管弦楽団 第89回定期演奏会

2014-01-17 22:41:10 | 音楽たちークラシック
「水戸管弦楽団 第89回定期演奏会」の中継を運良く視聴できた。
演目は、
【第1部】指揮  ナタリー・シュトゥッツマン
     曲目  メンデルスゾーン 序曲<フィンガルの洞窟> 作品26
          メンデルスゾーン 交響曲 第4番 イ長調 作品90 <イタリア>

【第2部】指揮  小澤征爾
     曲目  ベートーベン 交響曲 第4番 変ロ長調 作品60

ナタリー・シュトゥッツマンの指揮するメンデルスゾーンは、どちらも明るく華やかだ。
流れ交差する音が、心地よい。
交響曲イタリアなどは、明るい陽射し水面の揺らめきを想像させる絵画的要素があり、イタリアを旅したことのある者ならば、訪れた街たちが記憶に蘇ってくるようだ。
第2部の小澤征爾の公演は、2年ぶり。
ベートーベンとしては軽めの曲なのだろうが、メンデルスゾーンのあとでは重厚に思えた。
後半に向かうにしたがって畳み掛けるそれぞれの音が、音の層を厚くしていく。
よく知られたベートーベンの肖像画のあの雰囲気が、この交響曲にも垣間見えるだろう。
木管の柔らかさが、時折笑うベートーベンなのだろうと想像するのも楽しい。

これは思い過ごしかもしれないが、何度か演奏を共にした小澤征爾のほうが、利があったように思える。
微妙に団員の演奏に切れと冴えが増しているように聴こえた。
たぶん、互いの呼吸をより知った者たちとして、致し方ないことなのだろう。

それはともかく、素晴しい演奏が聴けて、感謝している。
今後も、地道な質の高い演奏会を期待しよう。



今年一番小さいといわれる満月の今夜

2014-01-16 22:11:52 | 空・雲・星・太陽たち

The Police - Walking On The Moon

今夜の満月は、今年最初の満月でしかも地心距離40・65万kmと離れて一番小さく見えるのだ。
それに夜空に雲ひとつ浮かんでいなく、木星とオリオン座がお相伴している。
寒気が居座っていて相変わらず厳しい寒さ、ベランダから月を眺めるだけにしようか、それともたくさん着込んで月明かりの照らす外を歩いてみようか、左足3本がしもやけの私には悩ましい。
この前のふたご座流星群のときに、真夜中の外を歩いていた。
流星群を観察するにはあいにくの月明かりの夜だったが、白く冷たい月の光が照らし出す風景は、別世界のようだった。
あの幻想的ともいえる異空間の美しさが忘れられない。
玄関から一歩踏み出し10mも歩けば、また別世界に行けるはず。
マフラーをグルッと巻きつけて外に出よう。
月へ行かなくても、浮遊感を体験できるだろうから。

【追記】
このブログを書き上げてから、10時50分ごろ外へ出てみた。
月はほぼ真上にあり、煌々と輝いていた。
家から離れて畑のほうに歩いていく。
しかし、ふたご座流星群の夜よりも幾分暗いように感じた。
足元の枯れた芝生が沈んで見え、木の影は夜に溶けてしまっている。
月が遠いせいなのだろうか。
寒さを堪えながら15分ほど誰もいない夜の道に佇んで、空や周りの景色を眺めている、静かな静かな夜だった。