rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

退陣・解散・選挙

2011-07-26 16:12:30 | つぶやき&ぼやき
毎度思うことだが、日本の政治屋さんたちには、ほとほと参る。
なにが起きようと、自分の保身のことしか眼中にない。
いい加減に目を開けてくれないものか。
でなければ、皆さんとっととお辞めになるがよかろう。
平和なときには、重箱の隅を突付くようなことを論って、足の引っ張り合いはご愛嬌。
自分の乗った船が、じわじわと沈んでいっているのも分からずに、相変わらずの小突きあい。
ネズミのほうが、まだお利巧かも。
小舟を引っ張る大船も、逆巻く波にその船体は悲鳴を上げている。
いや、大船は沈没しかけている小舟から油を抜き取ろうと相変わらず手を伸ばしてくる。
どこからか救助に駆けつけたのか赤い大きな船に三色の船、小型のボートは乗り込んできた。
しかし、あれこれ要求ばかりで、一向に手を貸してくれそうにもない。
小舟は自分の船を修理することも叶わずに、揉まれるままに漂っている。
ともかく、船長も航海士も機関士も言いあいばかりで、船の状態も海も天候も何も見ていないから、船は為す術もない。
船長ばかりが悪いのではなく、誰も何も見ようとしていないのが、一番の原因。
船はそれ自体が意志を持ち、そのボルトの1本が、しっかりしネジを締めなおし、船が壊れないようにするしかない。
船員は動けても、どこかの船に乗り移ろうとも、ボルトは自ら動けない。
声なき声を、小さな声を、一本一本一枚一枚があげて、乗組員を起こさなくてはいけない時代なのだ。


グローバリズムが引き起こす、閉塞感。未来はあるか?

2011-07-24 22:55:57 | つぶやき&ぼやき
交通網が張り巡らされ、物も人も移動が便利に迅速になった。
情報も、様々なツールが発達し、居ながらにして欲しい情報を手に入れられる。
本当に、世界は狭くなった。
今まで、接する機会があまりなかった違う民族や文化・習慣・宗教などが、大量的に流れ込み、人は気構えも出来ずに呆然とするだろう。
急に変化するもとよりの環境に、安寧を奪われた人は狼狽し、それからその理不尽さに憤りを覚える。
そうして、異質なものに対する根深い排斥の感情が、人の心に刻み込まれていく。

世界中、経済が豊かで住みやすそうな国々において、右翼化の傾向が強くなってきているように見られる。
労働移民として、難民として、様々な理由により、故国を離れ、豊かな国に渡る人は後を立たず、更なる内戦国の増加で、人の移動は増加傾向にある。
マイノリティーだったものたちが、その数を増すことによって力を持つのは、自然の成り行き。
しかし、元からの住民にとって、仕事や住居、発言権を脅かされるのはやぶさかではない。
はじめは、ありがたい労働力、同情すべき境遇の人々と思っていても、、そうはいかなくなるのは理解できよう。

あらゆる情報が瞬時に得られることによって、世界の状況や流れを把握できるのは、とても便利だ。
しかし、その情報が、暗澹たる内容のものが多いときには、未来に希望を抱きにくい。
先が見えることが、一概に良いとばかりはいえないのである。
予見者ではないから、必ずしも暗い未来が待ち受けていると限らない。
だが、その人の置かれている状況がどうあるかで、情報から読み取る近未来の明暗が分かれる場合もある。

このような、いろいろな状況が作用して、行き場のない閉塞感に襲われる人もあるだろう。
ある者はただじっと耐え、ある者は自らに終止符を打ち、またある者は思い切った行動に出る。
いささか、人類としての世紀末の様相を呈している昨今だ。

経済によるグローバリズムによって、世界が大きく変わってきている。
もはや、旧来の国家というものは、意味を成さないのではないか。
国の規模は、かえって縮小させ、必要とあらば、地域性、国家・経済理念、宗教、民族、こういったもので共同体を運営し、重複して加盟するもあるのは、いかがだろう。
がんじがらめの巨大国家は、もう無用だ。
新たな政治・経済・理念において、いわば県単位で独立した自治権を持ち、利害などによって他と共同体を形成する世界へ。
一国家全てを独占しようなどと思わずに、もっとも、単位が小さければそれは不可能になるから、一つの得意とするものを創り、そのほかはそれぞれの得意とする他の”国”に依存し、互いに力をあわせなければ存在できない状況に、あえておくのだ。

人の心に、”欲”という2つの顔を持つものが棲んでいる。
この良い面だけを発動するのは、非常に難しい。
しかし、これに期待しないでは、未来はありえない。
人は非力であり、他者に依存しないでは生存できないことを、強く心に刻まなくてはいけない。
いうまでもなく、他者とは、この世に存在する、過去からの自分以外の全てのものである。

我が家のムリリョ:善き羊飼い

2011-07-23 00:07:01 | アート

善き羊飼い

我がアトリエの壁に、ムリリョが一枚掛かっている。
ベルギーの蚤の市で見つけたもの。
この”善き羊飼い”の少年の顔の部分だけを切り抜き、可愛らしい額装をして売られていた。
おそらく、教会の門前にある宗教関係のものを売る店か、土産店で置かれているものに違いない。
でも、そんなことは気にしない。
愛らしい少年の顔とベルギーの蚤の市の思い出が、あるから。

ムリリョは、17世紀バロック期のスペインの画家。
少女のような可憐な聖母と、愛らしい天使が、彼の絵の特徴。
「無原罪の御宿り」の主題で、多くの作品を描いた。
気品と甘美さを兼ね備えた、天上的な絵画になっている。
シンプルで計算の行き届いたしっとりとした色使い、控えめなダイナミズムを持った構図、心地よく美しいフォルム。
ただの美しい絵と軽くみられそうだが、これらがバランスよくあっさりと見事に決められているせいなのだ。
画面の四隅まで、気を抜くことなく気配りされている、高い技量を持った画家だ。

自分も、そう長くはないこれからの一生のうちに、さらりとしているが、実は完璧で天上的かつ美しく上品な絵を、1枚でもいいから描けるように精進しよう。

ムリリョは、優しくいたわってくれる、少し砂糖を加えたホットミルクのような絵だと、自分的に形容してみた。

 聖母子像

ねこビックリ、突然の北風、温度変化

2011-07-20 22:53:38 | ねこ
午後3時ごろ、突然風が変わった。
強く吹きつける北風が、冷たい空気を運んできた。
様子を見に、外へ出る。
さっきまでの、重く蒸し暑い空気は何処へ。
植木のそばを通る。
すると、ねこが固まったように何かに身構えながら、じっとして動かないでいた。
その目は、真ん丸く見開かれ、集中して周りを探っているようだ。
目が合った。
「どうしたの、ねこ」
ねこは驚いたが、すぐさま安堵の表情を浮かべて、「にゃあー」と長鳴きした。
どうやら、急激な気温の変化に不安を感じたみたいだった。
「だいじょうぶ、なんでもないよ。すずしくなって、よかったでしょう?」
話しかけながら、撫でる。
足にすりより、気持ちが落ち着いたみたいだ。
そして、お決まりのカリカリえさを食べ、もういつものねこになる。
程なくして、いつものお気に入りの場所で、甘い昼寝を貪っていた。



モーツァルトのオペラ音楽

2011-07-20 17:33:01 | 音楽たちークラシック
モーツァルトのオペラ音楽ダイジェストを聴いていた。
若い頃には、オペラを聴きたいと思ったことがなかったけれど、このところ、無性に聴きたくなる。
家人はそんな様子を見て、歳をとって刺激の強いもの、濃いテイスト、過剰なものを好むようになったなどと、失礼なことを言う。
ささやかではあるが人生経験を積むことによって、いろいろなものの良さを見出せるようになったおかげなのだ。
オペラについての家人の所見で、「オペラは、ビートに乗ってヘッドバンキングをするロックと同じ」と言う。
オペラの山場などには、確かにキャッチーなメロディーの盛り上がりがある。
たしかに、ひとりでCDを聴いていると、あっていなくとも唱和してみたり、テンポにあわせて指揮のまねごとみたいなのをしてしまうときなどがある。
でも、音楽とは、きちんとお行儀よく座って静聴しなくてはいけないものではなく、心から体から音楽に浸って楽しむものだろう。
もっとも、公共の場では、慎みを持って音楽を楽しまなくてはならないが。
家人があえてそのような表現をしたのは、おそらく、「オペラこそ音楽の最高峰」「高尚な音楽」という勘違いをしているのかと、老婆心から言ったのかもしれない。
ともあれ、音楽は、音楽だけでなく様々な芸術は、無垢な心で楽しまないと、この美の恩寵を受け取りきれない。
まずは、偏見を抱かずに、好奇心を漲らせて音楽に飛び込もう。
今日は、音楽の湯浴みを心行くまで楽しめた。
いまも、その余韻に浸っている。

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魔笛:復讐の心は地獄のようにー夜の女王

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歌劇イドメネオ:この胸にあるのはオレステスとアイアスの苦悩