rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

”薬”とは一種の毒なのでは?

2014-10-22 14:34:28 | 健康について
エボラウイルスが、依然と猛威を振るっている。
その存在が、人に認識されるようになって約40年。
アフリカで局所的に発生し、まだ世界に脅威を与えてはいなかったためか、有効な治療薬はいまだにできていない。
しかし、日本のフィルム会社傘下の企業によって開発された対インフルエンザウイルスのための薬が、エボラウイルスにも有効とみられ、実際に投与された患者が治癒したとのことで、エボラ脅威に一筋の光明が射してきた。
ところが、今日のニュースで「ノロウイルス」にも効果が期待できるとイギリスの研究チームが発表した。
この薬ファビピラビルは、RNAポリメラーゼの阻害薬。
私の解釈では、ウイルスが複製する環境を作らせない絶縁体のようなものと考えている。
しかし、その効果がウイルスだけに及ぶわけもないのは想像でき、つまり投与された人体のDNAにも影響が及ぶと思われる。
薬とは、直ちに人命を奪わない程度において、病巣に有効な毒をもって対処するものだ。
ほとんどの薬に、個人差はあれど副作用があるのはそのため。
胃腸が弱い自分は、しばしば市販の胃腸薬を服用していたが、ついにはどの薬を飲んでも猛烈なのどの渇きという副作用が起こるようになり、服用しにくくなってしまった。
数年間、薬に力を借りることなく凌いでいたところに、漢方の黒い丸薬を勧められ服用したところすこぶる調子よくなった。
けれど、先の教訓から滅多なことで薬を飲まないようにし、副作用を起こさないよう気をつけて、いざというときの丸薬と決めているのだ。
たかだか胃腸薬にしてもこのとおり、ましてやRNAの阻害薬となれば、遺伝子レベルの副作用が起こる可能性がある。
自己再生だけでなく、生殖にも影響が及ぶとなれば、使用状況は慎重を期さなければなるまい。
ノロウイルスも人命を奪うが、よほど凶悪化したウイルスの出現でもない限り、あまりファビピラビルのような薬は使わないべきである。
薄学の素人の杞憂であるかもしれないが、やはり”薬は毒と紙一重”と警戒心を解くことはできないのであった。



亜熱帯化による脅威もろもろ

2014-08-28 15:22:11 | 健康について
日本で約70年ぶりにデング熱の感染があった。
渡航暦のない埼玉と東京に住む人らしく、どのような経路で感染にいたったか究明中とのこと。
熱帯や亜熱帯地域で蚊を媒介とするデング熱がいよいよ日本に伝播するころあいとしてもおかしくない昨今の気温、たとえ冬になっても生き延びる条件が十分整っているゆえ、大変な脅威となるのは時間の問題か。
同時にマラリアも警戒しなくてはならない。
もちろん、国際空港などではかなり前から航空機に侵入している蚊などの駆除を慎重にして、水際作戦を展開しているらしい。
しかし、そうと知らずに来日している感染者の体液を吸った蚊による感染の拡大ということもある可能性がないとはいえないので、楽観視できない。
人も物流も世界どこでも短時間にできてしまう利便性には、このような負の副産物も付いてくる。
毒をもつオーストラリア原産のセアカゴケグモも、毎年のように発見され、時には噛まれて被害をこうむる人がでる。
人の活動により生物界の生息状況は短時間に変化してきたが、それが定着するには生息条件の類似があった。
いま、気温の変化や都市における人工的環境が作り出したものによって、生息条件が本来あったものとの質の変化により、違う条件下のものが侵出するようになった。
あるいは、未踏の地などへの人の進出もある。
人は、新たな領域のものと共存しなくてはならない時期に入った。
いわゆる未知のウイルス、細菌がその代表格だ。
エイズウイルス、エボラウイルス、ラッサウイルスなどが有名か。
これまでも行ってきたように、人はそれらに立ち向かっていくのだろう。
生命に組み込まれた宿命に従って。

歯の治療の浦島花子

2014-05-28 13:01:38 | 健康について
今月は、35年ぶりかと思われる歯の治療のため歯科医院に通っている。
虫歯で痛みがあったわけではなく、とうとう取れてしまった奥歯の詰め物を治そうと思ったからだ。
ところが、虫歯で歯が欠けてしまったと聞いて驚いた。
「虫歯とは痛いもの」という固定観念が、その可能性を奪っていたわけ。
痛みがないから神経には支障がなかったようで、虫歯の部分を削り、金属で欠けたところを補うことになる。
ひとまず治療は済み、ほかの歯のチェックをすると、上奥歯に隠れ虫歯が見つかった。
軽く削って終わりと思いきや、なかなか奥まで侵食されて深く削るようだった。
また型を取って金属を詰めるのかと思っていたが、「レジンというプラスチック素材を詰めたので、もうこの歯の治療は済みました。金属ほどの強度はないので、時たま詰め物が取れる場合があります。」と説明があり、次回のプラーク除去でひとまず完治となりそうだ。
家に帰って家人に治療の報告をすると、プラスチックを充填する治療法に驚いた。
つい最近まで、家人も歯の治療をしていたけれど、そのような方法は施術されなかったようだ。
もっとも、家人の場合は軽い虫歯とは程遠いものなので、治療方法が私と同じになるとは思えない。
また、通う歯科医院が違うところだから、治療方針に違いがあるのも仕方がない。
それにしても、35年も経てば何やかにやと変わるもの。
第一、レントゲンなど撮ることもなく、プラスチックの詰め物もなかった。
家人と虫歯と歯の治療について話をするたび、私が35年前に治療してくれた歯科医は大変上手だったと思い返す。
当時ひどい虫歯で長く通って大修繕し、ほとほといやになったので、教えてもらったブラッシング方法で丁寧に歯を磨き続け今日まで歯科とは縁が遠くいられた。
いまはもう年齢も上がってきたので、歯周病などさまざまなトラブルと無縁でいられないにしても、丁寧な歯磨きを基本とする口内ケアを心がけよう。
あとは、1年に1回の歯科検診を億劫がらないで受けたいものだ。
食いしん坊なだからというわけでなく、毎日おいしく食べられる幸せを逃してはもったいないでしょう?