大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

帰ってきたあいつ。

2012年02月12日 00時18分02秒 | TF限定アイテム

今回ご紹介するのは、日本では2004年に“トランスフォーマースーパーリンク”のタイトルで展開され、海外でも同年に
展開された“トランスフォーマー エナージョン”よりディセプティコン兵士“シャークティコン”。パッケージは海外版です
が、そもそもこのシャークティコンはスーパーリンク製品として正規販売されず、店舗限定品として発売されたのでした。


だから、同じTFエナージョン製品のランドマインクルールロックと違い、ましてやバズクローの様に輸入ショップで買っ
た訳でも無く、シャークティコンは日本の玩具店で買った海外版アイテムとなります。“トイズドリームプロジェクト”と言う
ものが有りまして、玩具商品券を扱う“株式会社トイカード”が主導で進めるこのプロジェクト、玩具メーカーの垣根を越え
てトイカード加盟店限定アイテムを販売するというものらしいです。で、2004年度にはTFではこのシャークティコンがエン
トリーされました。でも正直言って、このトイズドリームプロジェクト限定アイテムって微妙な物ばっかだった気が。だもん
だから、国内では正規販売されていないこのシャークティコンが選ばれたのは、むしろ幸運だったのでしょうか。
あ、アーシーのグリーンバージョン“パラドロンメディック”と言う微妙なものがあったっけ…。


では、シャークティコンのレビューを開始します。マッシブな胸板とアンバランスに、細くて短い腕がちょいとバランスが悪いです。背後を見れば
分かる通り彼のビークルモードは戦艦ですが、艦首がそのまんま背中にくっついているのはどうかと。そしてパープルとイエローのギトギトした
カラーリング、恐らく初代シャークティコン(詳しくは後述)をイメージしたのでしょうが流石にきついです。あ、初代にイエローは無いや。シャーク
→サメ→海と言う着想から、ブルー系のカラーが似合いそうですが…。余談ですが、今年の二月にTFユナイテッド2製品として、このシャークテ
ィコンのリペイントバージョン“アクサロン”が発売予定です。当初は製品画像がなかなか出てこず、もしかして念願のブルーでリぺか!?と思った
らグレーカラーで(´・ω・`)ショボーン。考えてみりゃ、アクサロンってビーストウォーズに出てきたマクシマル=サイバトロンの宇宙船でグレーだっ
たので、ブルーの訳が無いよね・゜・(つД`)・゜・


ご尊顔拝見…サメ系キャラと言ったら大体こんな顔つきになりますよね。かっこいいんだけどなんか新鮮味が無い。
顔だけ見るとなんかガンダムっぽい。

アニメ設定では…そもそもこのシャークティコンはアニメには登場しません。初代シャークティコン(日本名シャークト
ロン)は、TFムービーで初登場したクインテッサ星人に仕えるロボットでしたが、その姿はサメと言うよりカエルのバ
ケモノでした。ムービーではクインテッサの法廷で無罪判決=死刑宣告を受けた被告人を食い殺す執行人の役割
を果たしていました。後に2010にも登場していまして、クインテッサのロボットで製品化されたのはシャークティコン
のみです。

そんな設定から、このシャークティコンもスーパーリンクに登場した“メガザラック”同様にクインテッサ星人的キャラク
ター“アルファQ”が生み出した上級テラーコンかと思ったのですが、それにしてはテラーコンのグリーンやホワイトを
基調としたテラーコンの基本カラーからは大きくかけ離れていますし、体にエネルゴンを溜めこんでいる事を演出する
クリアパーツがありません(メガザラックでさえこのルールに沿ってるのに)。結局こいつなんなの?ただのディセプテ
ィコン兵士なの???普通のTFにはバックカードにキャラ設定が書いてあるもんですが、エナージョン製品にはバックカー
ドに書いてあるのは粗筋やギミックだけで、付属カードにもキャラ設定が全く書かれていないので尚更分からん…海外
じゃコミックで活躍してるらしいですけど。


斜めから見てみましょう…シャッ♪シャッ♪シャウタ♪シャッ♪シャッ♪シャウタ♪
まぁさっきも言った通り、サメ系キャラの頭は得てしてこんな頭になりやすいですよねーアレはシャチ
ですけど。よく見ると頬の辺り、これサメの尾鰭をイメージしてるみたいですね。


可動は結構優秀です。首ボールジョイント、肩、脇、上腕ロール軸、肘、腰、股関節、太腿ロール軸、膝、足首が前後に
のみ可動。当時のデラックスクラスでこれだけ動けば大したもの…ギトギトした色が気にならん位かっこいいじゃないか!
でも、腕の鰭が邪魔で腕可動はちょっと気を使います。


ですがここはポジティブ思考で、腕の鰭をカッターと解釈しましょう。そうすれば徒手空拳で手持ち武器の無いシャーク
ティコンにも武器が…駄目だ。外側の鰭はともかく、内側にこんなデカい鰭(しかも内側の方が大きい)があったら、腕
を動かす度に自分の脇腹を斬ってしまう。拳には5ミリ穴が開いてます、エネルゴンウェポンを持たせる為ですね。


でもまだ希望を捨てません。反対側から見ると、何やら穴状のディテールが。ここをミサイル等の発射口と考えましょう。
うん。そして腕にあるマイクロンジョイント。当時のTFとしては、ここが重要です。



話が長くなるのでこっちに書きます。前年度TFで登場した小型TF“マイクロン”、それを接続する為のものがこのマイクロンジョイントですが、マイクロンの中にはミサイルポッドやガトリング砲等の武器に変形し、マイクロンジョイントを介して通常TFに装着出来る者もいました。が、マイクロンの大きさの都合から似合うのはデラックスクラスのみ、それ以上のサイズだと小さく見えるのです。せっかくの武装強化が、小さく見えてしまっては意味が無い。

そして、武装強化で一番融通が利いてかつ似合う場所と言ったら、やはり下腕部でしょう。で、当時の武器マイクロンの中にはハンドガン等の手持ち武器になる者もいました、そういう場合は付属のグリップ…つまり5ミリジョイントで握らせます。つまり、武器マイクロンによる武装強化を一番活かせるのは、“下腕部にマイクロンジョイントが有り、拳に5ミリ穴が開いているデラックスクラス”と言う事になります。

しかし前年度TFは、デラックスクラスで下腕部にマイクロンジョイントが有っても拳に5ミリ穴が“開いていない”者がいたり、逆に5ミリ穴が有ってもマイクロンジョイントが無かったり(膝とか脛とか変な所には有るくせに)、両方備えていてもそれはデラックスクラスよりサイズが大きいものだったり…。結局その年度の製品では、その条件を満たす製品は発売されませんでした…やる気あるのかオイ!

で、条件を満たしている初のTFが、このシャークティコンだったのです…つまり一年待たされた_| ̄|○|||この体たらくはあまりに酷過ぎる!しかも正規販売TFに、同じ条件を満たしているTFは発売されなかったし…。翌年度に漸く正規販売TFで条件を満たしたTF“エクシゲイザー”が発売されたのですが、そのエクシゲイザーには腕にロール軸が無いと言う…。




我が家には当時の武器マイクロンが現存していないので、現代の武器マイクロンで当時の鬱憤を晴らします!武器を
持てる手で、こういう事がやりたかったノヨ!でも位置が悪く、腕をこの向きにすると拳の5ミリ穴が下を向いてしまうと言
う…・゜・(つД`)・゜・マイクロンジョイントの付いたこの鰭パーツ、腕の外側に付けて欲しかったなぁ。そうすれば、武器マ
イクロンを完璧に使いこなせる数少ないTFになれたのに。


そして現在はメックテックウェポンが有るので、エネルゴンウェポンを使わずとも気軽に武装強化出来るのが良いですね。
メックテックウェポンって、総じてデカくて迫力が有りますから。サイドスワイプのショットガンは本当に優秀だなぁ、最近これ
ばっかり使ってます。


撮影中に気付いたのですが、肩の後ろにあるこのディテール。
中を見ると単にネジ穴なんですが、これもしかして5ミリジョイントじゃね?全く気付かなかったぞ
8年間。


思った通り、5ミリ径穴だったのでここにもメックテックウェポンが付けられます。もちろん、武器マイクロンやエネルゴン
ウェポンもイケますよ?ただ、肩の後ろ側ですからクセが強く、武器を活かす為にはどうしてもヘンなポーズになっちゃ
いますけど。


よく見ると背中の背負いものにも、フジツボみたいな形の5ミリジョイントが。しかし、ここは隣にあるビークルモードで使用
する艦橋にぶつかるので、メックテックウェポンみたいな厚みのある武器は装備出来ません。
やるなら平たいか小型な武器に限られます。


これは背面図ですが、これからエナージョンディセプティコン共通ギミック“ハイパーパワー”について。スーパーリンクでは
“ハイパーモード”と呼ばれていたこのギミックですが、一言で言うと内部に収納された武器を展開するものです。例えば
背中に背負ってた銃器を前に出すとか、その程度の物です。でも全体的にシルエットが大きく変化せず微妙な物が少なく
なく(スタースクリーム=ナイトスクリーム、デモリッシャー=アイアントレッド、スコルポノック=メガザラックは大きく変化し
ているので許す)、ハイパーって名前付けたことで完全に名前負けした感が…。要するにビーストウォーズでやってたアタ
ックモードの事なんだから、素直に同じ名称にした方が良かったんじゃ。


ムービーTFで例えるなら、リベンジ司令官が腕のエナジーブレードを展開しただけで“ハイパーパワー!”もしくは“ハイパーモード
に変形しました!”って言い張るようなもの…違うでしょそれ?そんな大袈裟なもんじゃ無いでしょ?


“ハイパーに変化”と語るなら、せめてムービーメガトロン様のやっていた両手フュージョンカノンくらいはやってくれないと。
ま、デラックスとリーダーのサイズ違いはありますけど、それ位の派手な変化を付けないと名前負けしてしまうって事です。


そしてシャークティコンのハイパーパワーですが、
まず背中の艦首パーツを左右に展開します。そしてそれを前方に90度回転させると…?


両脇腹に大型砲が配置されます。これがシャークティコンのハイパーパワー。大きく変化してはいるんですが、変化したのは背中だけでロボ
ット本体のシルエットは全く変化していないので、よく見ないと変化が見えず微妙な所で止まっているのが惜しい。これがもし、両肩に移動し
ていれば評価は変わったのですが…両肩と脇腹じゃ、目立ちっぷりが段違いでしょ?背中の武器を展開する事がハイパーパワーであるのは
スノーキャット=スノーストームも同様ですが、あっちは最初から背中に露出している武器を前に出すだけなので、普段は武器を隠している分
はシャークティコンの方が説得力あります。ギミックはスプリングで先端のミサイル発射のみですが、脇腹にしか配置出来ないのであれば、せ
めて外して手持ち武器に出来れば…。シャークティコンのハイパーパワーは決して変化していない訳じゃないので、なんとも地味で勿体無い。
もっと活かせた筈なのに。


この状態では艦橋が離れるので、先程のフジツボみたいな形の5ミリジョイントが使用可能になりますが…やっぱりあまり
ここには大きい武器付けない方がいいですねこりゃ。両側から足が抑えられて閉じてしまう。


忘れてました、エナージョン製品なのでエナージョンチップ=エネルゴンスターとエネルゴンウェポンを装備可能
です。ああ、このギミックの為に大型砲を手持ちに出来なくしたのかも。デフォで手持ち武器を持たせたら、エネル
ゴンウェポンを持ったテラーコン買ってもらえないから。


シャークティコンの手首の大きさから、プライム司令官の武器を何とか付けられるんじゃないか?と思ったのですがここ
で予想外の事態が。シャークティコンと司令官武器はジョイント径が違い、きつくてまともに入りませんでした。


ビークルモードはサメ型戦艦…シャークティコンの素性が不明である最大の原因がコレ。エナージョンのディセプティコン
は総じてビークルモチーフで、テラーコンのみがビーストモチーフとなっています。だから、シャークティコンがメガザラック
同様に上級テラーコンなのでは?と思うのは当然の流れでしょう。でもそれにしては、テラーコンの特徴が乏しい…。でも
このビークルモードになると、ロボットモードで隠れていたホワイト部分が出てきますね。あと、背中パーツが一番目立つ
位置に来たことで、あのギトギトカラーからブラックを基調とした落ち着いたカラーリングになった様に見えます。


サメ型戦艦とくれば、おっさん世代としてはやはりやってみたいのはコレ!我が魂の名作シューティングゲーム“ダライアス”の再現!
ちょうど巧い具合にダライアスの自機シルバーホークのフィギュアが手に入ったので、画像加工でやってみました。尚、現物のシルバー
ホークはもっと大きいです。ああ、あのステージ最後に待ち構える、海洋生物を模した“自称”巨大戦艦群との戦いの日々を思い出す…。
だってシルバーホークがこれ位の大きさなのに、このサイズで“巨大戦艦”と名乗るにはあまりにも小さすぎるでしょ?


このビークルモードだと、ロボットモードでは全く使い道が無かった砲塔を最大限に活用出来ます。ただ惜しむらくは、
シャークティコンがデラックスクラスなので、戦艦と言う巨大モチーフをイマイチ活かしきれていない事ですか…。


先程のハイパーパワー、ビークルモードでも使用可能です。ロボットモードでは微妙でしたが、ビークルモードでこれやるとハイパーパワーの説得
力が有ります。欲を言うなら、もう少し前に突き出て欲しかったですが。


ビークルモードでも武装強化…今回は武器マイクロンだけで無くトップスピンの武器も拝借してみました。
このサイズなら問題無く付けられるし、肩の後ろにあった5ミリジョイントも普通に使える位置に来てますので。


それでは変形シークエンス。
艦首の下側にあるロボット足首に当たるパーツ、これのジョイントを外し外側に90度
折り曲げます。次に尾鰭中央のジョイントを外し、肩の付け根ごと前方に移動させます。


次に、左側の砲塔各種の付いた黒い艦首を下に折り曲げ、それと同時にその黒い部分の下側に折り畳まれていたロボット下半身を上に折り曲げ
ジョイントで固定します。単純ながらも大胆なパーツ移動をし、これだけで瞬時にビークル寄りからロボット寄りへとシルエットが変化します。


肩部分を胴体に移動させ、ジョイントで接続します。そして太腿のロール軸を回転させ、脚部を真っ直ぐ前に向けます。


最後に、肩を180度回転させて腕を伸ばし、拳を前に向けて変形完了。変形シークエンスそのものは驚くほどシンプル
ですが、さっき言ったばかりですが大胆なパーツ移動を見せてくれます。


総評としては、発売から8年が経過した現在見ても充分楽しめます。日本ではこれまで流通限定だった事も有り、8年後の現在にリペイントとは言えユナイテッド2カテゴ
リーにエントリーされたのも納得のクオリティ。ハイパーパワーが惜しい所ですが、アクサロンにはそもそもそんなハイパーパワーなんてギミック名自体が無いので、名前
負けしない所も嬉しいですね。シャークティコンは単体でのプレイバリューは決して高いとは言えませんが、マイクロンやエネルゴンウェポン、はたまたメックテックウェポ
ンと絡めればプレイバリューは格段に跳ね上がります。もしこのレビューを見ている貴方がアクサロン購入を検討しているなら、私としてはお勧めしておきます。シャーク
ティコンではありませんが、色が違うだけの筈ですし。ただ…いつの日かこのシャークティコンのブルーバージョンを出してほしいですタカラトミー。

…と以前書いた私ですが、2010年度ボットコン限定品としてブルーを基調としたリペアイテムが存在することをコランダさまに教えて頂きました。名称はスカイバイト、でも私のイメージした色…具体的に言うと仮面ライダーオーズのシャウタみたいな感じとは違ってましたよ。残念。


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