大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

もう一人のハワイ土産

2012年02月10日 09時26分26秒 | TFその他

今回ご紹介するのは、2004年度に日本で展開された“トランスフォーマースーパーリンク”の海外版“トランスフォーマー 
エナージョン”よりディセプティコン兵士“クルールロック。”これも前回のランドマイン同様、私が当時ゲーム会社のテクモ
が企画したハワイ旅行キャンペーンに当選した時、現地の玩具店で購入してきたものです。ただし、ランドマインはトイザ
ラスですがクルールロックは“KAY-BEEトイズ”で購入しました。日本では馴染みの無い名前ですが、アメリカではショッ
ピングモールを中心に店舗展開している大手玩具チェーン店で、大きなショッピングモールではかなりの確率で店を構え
ているんだそうですよ。ちなみにお値段は、記念に敢えて剥がさずにそのままにしておいた値札シールによると9ドル99
セント…大体1000円前後ですね。尚、日本では“ダイノボット”と言う製品名で販売され、全身真っ赤なカラーバリエーシ
ョンも有ります。


ではクルールロックのレビューに入ります。一見均整なプロポーションに見えますが、頭の後ろと腰にあるビーストのパーツが美観を損ねています。特に頭が。
思いっきり。言い訳が利かない位に。頭は下に180度回して目立たなくするとか、尻尾は腰アーマーにするとか、そういう工夫が欲しかった所ですが低価格帯
商品じゃ厳しかったんでしょうか。


ご尊顔拝見…なんかソーダアイスみたいな成形色。口の部分にヒゲの様に赤く塗装されています
が、ここの品質が厳しいです。が、クルールロック自体が小さいので、アップ撮影でもしない限りは
目立ちません。よって気にしない方向で一つ。

アニメ本編は…その前に断わっておきますが、ここに限り日本版であるスーパーリンク準拠で解説
します。だって海外版アニメの内容なんて知らないもの。前作アニメ“TFマイクロン伝説”で破壊され
た超巨大TF“ユニクロン”を使って故郷の復興を企むエイリアン“アルファQ”、しかしユニクロンを再生
させる為には大量の特殊なエネルギー“エネルゴン”が必要。そのエネルゴン収集の為にアルファQ
に生み出された量産型ロボット“テラーコン”、ダイノボット=クルールロックはそのバリエーションの一
つでした。つまりテラーコンは、変形はするけど厳密にはTFと呼べる代物ではありません。しかし、上
級テラーコンとでも言うべきアルファQの忠実な家臣、“メガザラック”だけは、自我を持った限りなくTF
に近いキャラでした。でクルールロックですが、所詮は雑兵キャラなので特に目立った活躍は…ほとん
どロボットモードにならなかったし。でも、一度“ロボットモードに変形しながらハイジャンプ斬り”と、実
にかっこいい技を披露したことが有ります。


可動は低価格帯にしては良い方で、そもそも全部で四種類あるテラーコンは半分が可動がイマイチなものばかりで、
このクルールロックはそのテラーコンの中では動く方でした。首が360度回転、肩と肘がボールジョイント、股関節、膝、
足首が可動します。ただ足首と言うにはチョット位置が高いので、厳密には足首では無く脛あたりでしょうか?


肩をご覧ください。肩と胴体が同じ成形色ですが実際は別パーツなので、肩は自由に回転させる事が出来ます。


次に腰。こちらにも足の付け根にアーマーパーツが有りますが、こちらも接続部から自由に回転します。


これは足の裏ですが、踵と爪はボールジョイントで接続されています。
が、これはあくまで接続用なので、パーツ同士が干渉して全く可動しない様になっています。


次は手を見てみましょう。グリーンのクリアパーツで作られたクローが目を引きますが、クローだけでは無くその中に
ちゃんと5ミリ径穴があるので、従来の武器を持たせる事が出来ます。こういう形状だとふつうは平手の場合が多い
のですが、これは気が利いてます。エナージョンは武器持ちかえがオートボットとディセプティコン共通のギミックなの
で、それを意識しての事でしょう。


武器は爪同様にクリアグリーンで成形されたハンドガン、取説には特に名称記載が有りません。グリップと後方に
合体武器ギミック用のグリップ、そして上面にマイクロンジョイントが有ります。


次に尻尾、正しくは尻尾では無く両足付け根の後ろに配置されている形になっています。つまり、真ん中から割れて
るんです。その左側に、鰭の様な大きなクリアパーツが付いています。


尻尾反対側に、先程のハンドガンを収納する事が出来ます。尚、この状態で尻尾を閉じる事も可能です。
なんかビーストウォーズの武器収納ギミックみたいですね。


そして反対側の大きな鰭状パーツ、これも尻尾内側のマイクロンジョイントで接続されているのが分かります。


このパーツとハンドガンを外し、これから合体武器ギミックの解説に入ります。


まず大きい方のパーツのジョイント部、これを90度倒します。これにより、上に出っ張っていたジョイント部が
真っ平らになります。


そこに、先程のハンドガンの銃口を差し込みます。どっちもクリア成形なのでよく分からないと思いますが…?


こうすると大型剣になります。取説にはアルティメットエナージョンウェポン、日本ではエナジーソードと呼ばれていました。
この年代の低価格帯製品には、クリア成形された装備武器を合体させて大型武器にする“エネルゴンウェポン”と呼ばれ
るギミックが有るのがウリでした。でも武器やパーツが合体して大型武器に!ってアイディアは特別目新しいものでも無い
し、前年度の“小型TFが通常サイズまたは大型TFに合体してそれぞれ違ったギミック発動!”に比べるとあまり面白味を
感じなかったのは事実。でも、新鮮味が無い分“堅実なギミック”でもあります。ディセプティコンのエネルゴンウェポンは他
にもライフル、ブーメラン、ドリルがありましたが、このエナジーソードが最もクセが少なく使いやすかったです。しかも大きい
ので、大抵のTFに持たせても様になるので重宝しました


尚、バックカード裏には鰭=剣とハンドガンを両手持ちしていましたが、爪が邪魔をして真っ直ぐ持たせられません。
どうしても持たせたいなら、先程の剣側にあるジョイントを斜め向きにして、クルールロックの右手に持たせるしかありま
せん。そうでないと、必ず刃が傾いてしまうのです。


グリップを見てみると、こんな感じにしてあります。爪が剣にぶつかっているのがお分かりでしょうか?左手に持たせよう
としても、必ず刃が横を向いてしまうので無理です。


胸部にはテラーコンの特徴であるエナージョンチップ、日本ではエネルゴンスターと呼ばれていました。これがテラーコン
が体内に吸収したエネルゴンを濃縮したもので、これをユニクロンに与える訳です。ここだけ見ると、初代TFにおけるエネ
ルゴンキューブがこれに近いでしょうか?


外すと、中にはディセプティコンマークが。日本版ではこの部分をエネルゴンポケットと呼んでいました…しかしこの名称、
聞く所によるとアニメ版だけらしいんですよ。


元々エネルゴンウェポンは総じてデラックスクラスに装備させる事を前提に開発されたらしく、一番似合うのは
やはりデラックスクラス。こんな風に手に持たせ、エネルゴンポケットにエネルゴンスター…エナージョンチップ
を取り付けます。アニメではこのエネルゴンスターをテラーコンから分けてもらい、そこからエネルゴンウェポン
を取り出していました。エネルゴンスターは他にもバリア能力、再生能力、飛行能力と様々なアビリティを装備
TFに与える、便利すぎる代物でした。お蔭で描写がやりにくいらしく、中盤以降は武器を出すだけの物になり下
がった様な気が…いや、そもそも後半でエネルゴンウェポン使ってたっけ???


両手が5ミリ穴なので、メックテックウェポンや武器マイクロンの装備も可能…でも我が家のクルールロックは肩の保持
力が弱く、こんな重い武器を持ったら支えきれず、腕がダランと垂れ下がってしまいます。


変形するとビーストモード、ご覧の通りモチーフは恐竜となります。アニメ本編ではヴェロキラプトル的な姿勢に描かれていましたが、顔の向きを上げられない為に再現は
不可能です。この画像は何とかそれを目指してみましたが、ギリギリで無理でした。それに二足歩行恐竜にしては腕も長いし、恐竜としては何かバランスが悪いです。
何と言うか、中に人が入ってる感じ。


ご尊顔拝見。面構えは良いんですが顎の可動範囲が狭く、これ以上口を開けられないのがもったいない。
あ、閉じる事は出来ます。


先程ラプター体型は無理とお話ししました、私がハワイで購入した時はまだ日本では発売前で、アニメにも登場していな
かったのでクルールロックがラプター体型だと知りませんでした。だから、こんな風に尻尾を引きずるゴジラ体型だとばか
り思っていたんですよ。ラプター体型が不可能なら、いっその事ゴジラ体型だとオレ設定で割り切って楽しむのも有りかと。


尻尾のクリアパーツを外すと、途端にスッキリします。やっぱりあのクリアパーツが良いアクセントになっていたのですな。
でも体と尻尾のバランスを考えると、むしろちょうどいい?


アニメ本編でこんなことはしませんでしたが、ビーストモードでもエナジーソードの装備は可能です。尻尾がスッキリし、
武器を持った恐竜ってのもこれまた違った魅力が。バーバリアン的な。


では変形シークエンスに入ります。
まず尻尾を中央から二つに割り、エナジーソードとなる二つのクリアパーツを外します。


この画像をよーく見て下さい。変形手順としては太腿を両側から押さえてビーストモードで真ん中から割れてる腰パー
ツを接続するんですが、それに連動してビースト頭部が後ろに倒れ、肩幅が広がるオートモーフが働きます。当時はま
だオートモーフと言う名前すらなかった年代ですが、低価格帯でこれだけ派手な連動変形をするのは今見ても凄いです。


首を前に向けて、肘と膝と足首を伸ばし変形の大半が完了します…なんかフリップチェンジャー
みたいなスピーディーさで爽快です。


最後に、さっきは二つに割っただけだった尻尾を広げて腰に配置して変形完了。テラーコンでオートモーフを持っている
のはこのクルールロックだけで、こいつだけ他とは異質な感じです。


尻尾から外した武器パーツが残っていますが、これをどう付けるかはまぁお好みでどうぞ。


総評としては…生まれて初めての海外旅行、しかもキャンペーン当選と言う機会の中で買ってきたから多少の贔屓目はあるかもしれませんが、これ凄く良いですよ!
ロボットモードのビーストパーツの処理が非常に投遣りと言うかいい加減なのが珠に傷ですが、武器も工夫すればちゃんと両手装備出来るし、可動はこの時期のこの
価格帯では可も無く不可も無くレベルだし、エナジーソードがデカいが故に迫力が有るし、その大きさからデラックスクラスTFに持たせても小さく見えないし、非常に扱
いやすい好アイテム。こちらももう現時点では8年も前の製品なので店頭での入手は困難ですが、当時の日本ではスーパーリンクが苦戦していたが故にあちこちで投
げ売りの憂き目に会いました…つまり人気が無いので、オークション等で今探してもそれほど高値は付いてないと思います多分。物自体はいいものなので、見かけた
らどうぞ。8年後の現在2012年でも、買って後悔しない出来には仕上がってますよ?ただし定価で考えての話で、オークションなどで定価以上の額で買った場合は…
責任は持てません。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿