大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

母なる星よ 父なる星よ Aパート

2013年06月14日 00時06分54秒 | TF限定アイテム

今回ご紹介するのは、“トランスフォーマー ギャラクシーフォース”より限定アイテム“創造神プライマス”。
GFでは最終商品に当たり、かつ各店舗で限定販売されました。しかしその数は少なく、更に一万円近い高額商品だっ
た事も有り、各店舗でも入荷数は2~3個程度だったらしくあっという間に完売しました。これまでの箱と違って、赤地に
ヘックス模様のバックに大きなイラストとなっていますが、これは初代TFのパッケージを意識した物。私の様な年配ファ
ン達は、少年時代を思い起こさせるそれに感涙した物です。


箱裏の描き下ろしイラストも凄まじく、初代から当時の最新最強司令官ソニックコンボイまでの歴代司令官が一堂に
会しています。その中にはフォートレスマキシマスやスターセイバー等の、コンボイでは無い者も何人かいましたが、
それらもちゃんとフォローされているのが嬉しいです。そしてよく見ると、当時はまだ国内展開されてなかったビースト
マシーンズ版コンボイも、ハブられる事無くちゃんと並んでいます。ビーストウォーズ系コンボイは全員同一人物、それ
が平気な顔して並んでいるけど気にしない。


それではプライマスのレビュー開始。プロポーションはとても良く、落ち着いた様に見えて意外とマッシブなデザインが実に魅力的。体の各部
にガワが付いている=ガワ変形なわけですが、ガワが上手い事配置されていてバランスの良い仕上がり。特に肩のガワが、ぶっとい腕に対
してとてもいいアクセントになっています。そして大型商品だけに、体中に施された細かいディテールがスゴいです。


ご尊顔拝見…複数のパーツを組み合わせたかのようなカッチリした造形。
額にあるクリスタル状のディテール…もしくはダブルゼータガンダムのハイメガキャノンっぽい形の部分は成形色に
なってます。ここはクリア成形にして欲しかったなぁ。

アニメ設定では、TFを生み出した創造神…つまりTFの神に当たります。当然ながら、GFの世界観はG1世界との繋がりは有りません。プライマスはセイバートロン星の変形した姿であり、つまりはセイバートロン星そのもの。
彼を目覚めさせるには4枚のプラネットフォースが必要不可欠ではありますが、実は枚数が足りなくても起こすのは可能だったりします。本編でも一度不完全な状態で覚醒していますが、例え不完全でも巨大化したスーパースタースクリームを追っ払うには充分の戦闘力を持っていまして、セイバートロン星の衛星をハンマーの様に振り回してスーパースタースクリームを圧倒、格の違いを見せつけました。
物語のラストでは、セイバートロン星の姿に戻った後にプラネットフォースの力で、機械と自然のバランスの取れた地球に近い惑星になりました。が…元々が機械文明に生きてきたTFたちには不便になったんじゃ?あと、この状態でロボットモードになったら一体どんな姿に…?

さてこのプライマス、私の知りうる限りでは大きく3バージョン存在しておりまして。まず最初に発売されたのが今回レビューするもの、二種類目が海外で販売されたPVC製ユニクロンの首フィギュアが付属するもの(初期出荷分にのみ付属するそうで、それ以降は付いてません…そして通販サイトイーホビーにて日本でも限定販売されました)、三種類目が2010年度に行われたキャンペーン用に作られた塗装追加バージョンでした(こちらはトイホビーマーケットで限定販売されました)。尚、各バージョンごとに箱も完全に異なる模様。結論から言うと私の持っているものが仕様的には一番ショボいんですが…あの頃にあの箱を見れた事に価値が有るのだ。


大型商品だけに可動部を設ける余裕は沢山有るらしく、あちこちがグリグリ動きます。首360度回転、肩回転、脇、肘、肘下ロール軸、指、
腰360度回転、膝上ロール軸、膝、爪先が前後と横に動きます。手首は固定ですが、プライマスは手持ち武器が無いのでそれほど気にな
らないでしょう。


肩アーマーは肩では無く本体と繋がっており、肩を回しても位置は変わりません。そして腕を上げた場合、肩アーマー
が引っかかり上げられるのは精々90度程度。気にならない程度ではありますがちょっと不満。一応、狭いながらも肩
アーマーは付け根(黄色い丸の部分)からほんの少し上に動きます。


プライマスのデザイン的な最大の特徴、やはり背中の円形ガワでしょうか。この辺りも細かいディテールが縦横無尽
に彫り込まれています。そして背中の中央…腰の辺りに円形の穴がありますが、これを覚えておいて下さい。


ガワの側面には黒いアンテナ状の物が何本も伸びています、これは軟質パーツなので折れる心配は無し。
ただ曲がるので、取説にも“その辺は汲んでくれ”みたいな事が書かれています。


胴体も精密なディテールがビッシリと…。そして胸部中央に背中の物と同様の、ソケット状の穴が。これも背中と同様
に、プライマスにとってとても重要な部分です。


リーダークラスを初め、大型商品には電池が使われているのがお約束です。プライマスの場合、なんと腰の中に電池
ボックスが有ります。ここに単三電池を二本入れるんですが、こんな所に電池ボックスが有るのは珍しいですね。


プライマスのぶっとい腕。こちらも精密なディテールがビッシリ。よく見ると腕に二連砲、マイクロンジョイント、そして
チップスロットが有ります(これは両腕に有ります)。今までのGFTFはチップスロットに逆三角形の挿入口マークがあ
りましたが、プライマスにはそれがありません。


大型だけに可動部を設ける余裕が有る、これは先ほども述べましたがプライマスにはその恩恵か、指が一本一本動く様にな
っています。しかし、指の付け根が縦には開いても横には開かないので、表情付けをするには今一歩届かない感じ。


個人的にプライマスの中の欠点に数えたいのが、この背中からぶら下がるガワ。これがなんか尻尾に見えて、もう少
し上手い処理は無かったものか。例えば根元から180度回転させて、背中にピッタリくっつけるとか。まぁ、それやると
腰のスピーカーが塞がりますが。


続いて足を見てみましょう。こちらにも背中同様に円形のガワ、そしてソケット状の黒い穴が有ります。


ガワの中には、軟質パーツ性のマニュピレーターが隠されています。
伸ばせば下画像の様になり、アーム先端は開閉式です。そして、側面にはマイクロンジョイントが。


今度は前から見てみましょう。脛にいくつもの火器、ガワにはソーラーパネルや大型ミサイルと思われるディテールが
あります。プライマスって創造神の割に、意外と重武装ですね。


プライマス最大の欠点、それは足首が貧弱な事。薄っぺらい爪先と踵になっているガワでなんとか自立は出来ますけど、
ポージングによっては倒れるかも…。私のプライマスは転倒した事は有りませんけど、なんか不安。


一応、爪先には可動解説で触れた様に横方向にも有る程度動きます。しかしプライマスの体を支えているのは実質
踵なので、あくまで見た目だけでありそれほど設置性に変化は有りません。


続いて武装のご紹介を。まずは両肩にあるプラネットキャノン…画像には映ってませんが内側にスイッチが有り、
一番下の黒い銃口からスプリングでミサイルを発射します。アニメ本編ではかなりデカく、それと比べると小振り
なのがちょっと残念。


アニメ本編では使用時にだけ展開し、最初は収納していました。
製品の方でも、変形ギミックを応用すればプラネットキャノンを背中のガワに収納出来ます。


背中側から見てみましょう。
ガワに上から下に向けて走っている、大型の円形スリットに収納されたプラネットキャノンが見えますか?


次はイグニッションについて。プライマスは元がセイバートロン星だけにフォースチップはセイバートロンチップですが、
他のTFと異なりマークが赤では無くグレーで塗装されています。だからプライマスの場合、他と間違えにくいです。


それでは、いよいよフォースチップを刺しこんでみましょう。フォースチップ、イグニッション!


奥まで押し込むと、ご覧の通り銃身と付け根がスプリングで飛び出します。ドレッドロックと同じギミックですね。ただし、
発射サウンドは有りませんが。マイクロンジョイントが有る分、一見エヴォリューション対応に見えます。


これがプライマスのイグニッションギミック、ブライトネスショット。設定上では“惑星をも切断する”と書かれています…
イデオンソード?


両腕にあるので、両方のブライトネスショットを展開する事だって出来ます。割とかっこいいのですが、微妙に小さくてやや物足りません。
悪くは無いんだけど、惜しい。あと、最高額商品の割にギミックがショボい。しかも同じギミックが以前にも有った。
更にギャラクシーコンボイマスターガルバトロンにはイグニッションギミックが複数あったのに、プライマスはこれだけなのも寂しい。


このブライトネスショット、大きな欠陥が有ります。ブライトネスショットのギミックはフォースチップ挿入→ロック解除→
スプリングで基部と銃身が伸びる訳ですが、銃身のロックが非常に外れやすく、ここだけしょっちゅう暴発し画像右の
状態になってしまいます。しかも、戻しても弱い衝撃ですぐまた勝手に外れてしまいます。イライライライラ。


ネットで調べてみた所、対処法を発見したのでそれをご説明します。
まず、下腕部の赤と黄色の○で囲った部分のネジを外します。ネジは長いのと短いので二種類あり、その配置は
画像の通り。尚、外すのはこの6か所だけで、ブライトネスショットのネジはそのままでOK。


ネジを取ったら、下腕部を分解しこの前側パーツだけを取り出します。ブライトネスショットのギミックに関わっているの
は上画像の矢印で示した出っ張り、ここにセロハンテープを巻くだけでOK。ここがストッパーの役割を果たしているの
ですが、寸法が有ってないらしく殆ど利いていないのが原因との事。だからセロハンテープを巻いて太くして、上手くス
トッパーが働く様にしてやればいい訳ですね。この方法を最初に発見した人に感謝。


次回に続く。


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