今回ご紹介するのは、2005年度に展開された「トランスフォーマー ギャラクシーフォース」よりサイバトロン副司令官
“ドレッドロック”。全体的にマッシブなプロポーションが特徴で、特に太い腕が珍しいです。GF最初期に発売されたTF
で、カラーリングのせいで少々地味に見えますが普通にかっこいいじゃないですか。
バックビュー。背中が後方に出っ張っている為、後方撮影するとなんかバランスがおかしくなります。ご覧の通り飛行
機に変形するサイバトロン戦士で、前年度作「TFスーパーリンク」、前前年度作「TFマイクロン伝説」に引き続いて飛
行機副司令です。海外名はジェットファイヤーで、前二作に登場した副司令官ジェットファイヤーとは同一人物らしい
です。そしてGF展開時に仕様変更されディセプティコン兵士“スカイシャドウ”が、そして2007年度の実写映画展開時
に同じく仕様変更されディセプティコン兵士“ジェットストーム”が発売されました。
ご尊顔拝見…こちらは普通にかっこいいイケメン。クリアオレンジのバイザー越しに両目がしっかり造型されています。
本編では、第一話から登場しているサイバトロン副司令官。冷静で現実的、生真面目ではありますがその反面融通が
利かず、そしてイマイチ頼りなく副司令官ではありますが人望は無いです。でも司令官のギャラクシーコンボイよりは部
下達との距離は近い方で、上官よりも格上の友人的立ち位置でした。何故か注射が大嫌いで、ソフトウェアのインスト
ール時に注射器に似たツールを使うので、その時は人目も気にせず嫌がってました。戦いが終わった後は、その性格
を買われてセイバートロン星宇宙連合議長に就任。
イケメンTFの特権、斜め視点でも撮影してみました…グリーン部がもっと別の色だったらかっこよくなったと思うんで
すが、惜しい。このカラーリングは、むしろリペイントバージョンに用いられる色じゃないでしょうか。
これはこれでかっこいいけどさ。
真横から見ると、上で触れた“後方に出っ張ってる部分”がよく分かると思います。電池ボックス、サウンドモジュール、
スピーカー、チップスロットが一纏めになっているんですが、その為に後方に重心がかかっていて転倒しやすくなって
います。ギャラクシーコンボイと同じ轍を踏んでる…。
可動は意外に良く動く方です。首ボールジョイント、脇、肘上ロール軸、肘、手首、腰、股関節、太腿ロール軸、膝、爪先と踵が
縦方向にのみ可動します。
ギャラクシーコンボイ(単品)とサイズ比較してみると…ちょっとだけギャラクシーコンボイの方が身長は高いです。
太目のイメージが有るから、同じくらいの身長かと思ったんですが。
今度は可動に付いてもう少し詳しく。脇は開きますが、ロボット肩と翼の付け根とで二重の脇関節が有ります。これを上手く使えば、翼を定位置に固定
したまま脇を開けます。しかし脇を閉じる場合、一番左の画像の様に少し脇を開いた状態が限界で、これ以上閉じる事は出来ません。
しかし回転にはかなり難有り。肩を回すとご覧の通り翼まで一緒に回転してご覧の有様で、しかも太腿が必ず引っか
かるのでこれ以上は動きません。しかし、これは前から上に上げた場合。
どうしても腕を真上に上げたいのなら、後方から回すとまっすぐ上に上げられます。ただし、翼が一緒に回転するの
はどうにもなりませんが。エヴァとかの肩に張り出しパーツがあるメカはどうしてもこうなりやすいですが、これを解消
するには張り出しパーツと肩を別パーツにするしかないからなー。
続いて手首。上の方で手首は可動すると書きました…まぁ確かに回転可動しますよ?動かしてみると、ほん
の少しこれだけ。まぁ、確かに動いてはいます、確かに。実際は360度回転する構造になっているんですが、
手首の内側パーツの形状が原因で手首が固く、動かそうとしても干渉して動かないんです。力を入れれば動
きますけど、それやると腕の中央に走ってる分割線が広がるんですよ。
しかし武器を持たせた場合、てこの原理が働くのか腕の回転にそれほど力を込めなくても回る様になります。
しかし、やっぱり分割線がカパカパ開くので、一度分解して手首パーツの干渉部分を削った方が良いかも。
次、腰可動に付いて。あー…確かに腰は回転しますよ確かに。でもこれだけ…左画像が通常、右画像が捻った状態ですけど…
分かりますこれ?分からんでしょ?撮影した私自身もよく分かりませんよコレ。でも実際に手に取って動かしてみると、ちゃんと腰
が回ってるのは分かる程度には動くんですけど。あと副司令の名誉の為に補足しておきますが、腰は360度回転する構造には出
来てます。ただ干渉するんです。
副司令の大きな欠点、それは先ほど触れたギミックが一纏めになった部分。これのせいで後ろに倒れやすいのは
上記の通りですが、それだけではありません。ここは背中に折り畳まれているのですが、そこそこの重さが有るの
にヒンジに沿って折り畳んでいるだけで、ジョイントが一切ありません。よって、場合によっては勝手に下に動いた
りします。こういう所は何らかの形で固定出来る様にしなきゃ駄目でしょ…痒い所に手が届かない副司令。
武器は取説の記載によると「ドレッドガン」、この時期に良く見られた“銃身がミサイルになっている”方式の銃です。
スプリングで先端の銃身=ミサイルが発射されますが、それをやると銃身が無い謎物体になってしまいます。です
から、私はこの方式が嫌いです。ミサイルを差し込んだ状態を強制されているんですから…ミサイルが無ければ銃
口が穴になってリアリティが出るもんですが、この方式ではそれが出来ないのです。プレイバリューを下げてどうす
る…と常々思っていました。現在はこの方式はすっかり見かけなくなりました。
未使用時は、肩に取り付ける事が出来ます。これホントはビークルモードのギミックなんですが、ロボットモードでも
使えるので活用しましょう。何にせよ、プレイバリューが増えるのは良い事です。
それにしても副司令、図体はそこそこ大きくてマッシブなのに、それとは反比例にドレッドガンがやや小さく迫力に欠け
ます。しかしドレッドガンのグリップはタカラ名物の5ミリジョイントなので…。
メックテックウェポンを持ってもらいましょう。するとどうでしょう、めっさ似合います。
副司令がやや大きめなのでヴォイジャークラスに限られますが、やっぱりこれ位の大きさが欲しいですね。
サブ武装として、腹部左右にミサイルポッドが。後期OPでは、このミサイルでデストロン兵士サンダークラッカーを
撃退しています。あくまでディテール的なもので、イエローで塗装されているだけです。しかし、ご覧の通り塗装され
ているのは外側だけ…どうも副司令って、ギミックを用意するけど片手落ちにばっかりなってます。
で、そんな副司令に付属するフォースチップがコレ。
フォースチップは複数あり、これはその中の一つ「セイバートロンチップ」。フォースチップは各惑星ごとに種類が有り、
副司令にはセイバートロン星のフォースチップが付いています。
チップスロットは上記の通り背中…正しくは背中に背負ったパーツの下部分ですね。
チップスロットには例外無く三角形の矢印があり、その方向に差し込めと分かり易いです。
さて副司令のイグニッションギミックですが、フォースチップを差し込むとロックが外れ、砲塔が垂直にせり出す
と同時に砲身が伸びます。これぞ副司令の必殺武器“ドレッドキャノン”。ただスプリングで飛び出すだけで無く、
一つの動作で二か所を動く様にしている所に工夫が見られます。
しかし問題点が有って、ロボットモードだと発射姿勢が取れません。どう頑張ってもこれが限界で、前傾姿勢にするの
はともかく目線をドレッドキャノンの向きに合わせられないので、ロボットモードでは完全に無用の長物です。
外して手持ち武器に!とか出来れば良かったんですけど…ここでも副司令の片手落ちが見られます。
→次回に続く。
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