大きな世界の小さな部屋

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「超速変形」って名前、確かに嘘は言って無い。 その1 Aパート

2012年10月10日 00時00分25秒 | 玩具その他

今回ご紹介するのは、以前にもちょっとだけ触れたバンダイからの刺客「超速変形ジャイロゼッター」シリーズより
主役機“アルカディア ライバード ハイパースペック”。以前、店頭で現物を見た印象だけで色々と語った訳です
が、結局買ってしまいました。では、バンダイの放つカーロボットのレビュー開始です。


これがそのロボットモード(便宜上、その様に呼称します)、TFと違い完全に日本主導でデザインされていますので、日本人好みのストレートな
カッコよさ。スリムなプロポーション、一見変形ロボ玩具には見えないスタイリッシュなフォルムは充分に魅力的です。肩にビークルモード(と呼
称します)のドアが垂れ下がっていますが、これはマントに見立てられているのでしょう。こちらも良いアクセントになっています。

元デザインに沿ったCGは、→こちらからご覧下さい。


ご尊顔拝見…こちらも日本人好みの…ってどことなくガンダムっぽい意匠が。最初は仮面ライダーオーズのタジャドルを
連想しましたが、ガンダムエピオンとガンダムヴァサーゴを混ぜた様な感じでしょうか?

アニメ設定では、悪の組織XENON(ゼノン)と戦う為に架空の自動車メーカーアルカディア社(の運営する組織)が開発した
可変メカ“ジャイロゼッター”の一つ。主人公“轟カケル”と出会い、彼と共にXENONのジャイロゼッターに敢然と立ち向かい
ます。尚、劇中での呼称は“ライバード”。余談ですが、そのカケルは“ゼツボー的に”ってのが口癖で、例えば“ゼツボー的
にかっけぇ!”とかそんな言い回しをします。


一見イケメンに見えるライバードですが、顔の造型がややダルい。なんか曲面に直接顔を描いたみたいなノッペリ
顔で、ここはもっとしっかり作り込んでほしかったな。


ここで、ジャイロゼッターシリーズに付いて少しばかり仕入れた知識が有りますので、その辺をちょっとお話しします。デザイナー各員にロボットモードのデザインを発注した際、「変形出来るかは度外視してデザインしておくれ」とオーダーしたのだとか。その結果、ジャイロゼッターは全く変形を考慮されずデザインされているそうです(ただし、デザイナーによってはちゃんと変形可能にデザインした人もいるとか)。しかし、今回ご紹介するジャイロゼッター玩具は変形玩具、それに落とし込む際に多少デザインに変更が加えられており、ゲームやアニメ本編に登場するCGとはあちこち異なる部分が有ります。このライバードの場合、バックパックや足の形状が大きく違います。特に足は分かり易く、CGでは細めなのに玩具ではご覧の通り太目に。ですが、私の趣味ではむしろこちらの方が好み。

12/11日追記。
第10話で破壊されたライバードが、第11話~第12話で強化改造されてこの姿になるそうです。



上記の通り、ジャイロゼッターは変形を全く考慮されていませんが、あちこちに「変形した」っぽい所謂ダミーパーツが
配置されています。この場合、胸がボンネットに肩がヘッドライトと言った感じに。


肩には斜めにヘッドライト上ダミーパーツが有りますが、これは肩の表面にボールジョイントで接続されていて、自由
に動かせます。そして肩からぶら下がってるドア=マントは、後方に靡かせる事が可能です。


それでは、今度は可動に付いて。首、肩、手首、足首がボールジョイント、脇開閉、肘二重関節、腰回転、股関節、太腿ロール
軸、膝が可動します。可動部分の豊富さだけは優秀なんですが、残念ながらこれはジャイロゼッターなのですよ。この様に書
いた理由は、後に分かります。


今度は、各可動部について詳しく。脇を開けるのは上記の通りですが、可動範囲としては大体こんな所。充分な可動
範囲ではありますが、欲を言えばもう少し開いてほしい。


横から見ると、肩の内部にスリットがありその分だけ脇が開く構造になっています。あと、肩パーツと上腕部がぶつ
かる所まででもあります。


ライバードを弄っていて、ゾイドBLOXみたいに妙に関節がグニャグニャすると思ったら、ボールジョイントの受けパーツ
がちょっと変わっていまして。普通は半円型の受けパーツが用いられているのですが、こちらは円形の貫通穴が開い
てる四角いパーツが胴体に入っていました。これが原因ですかね?


肩のマントパーツは、前方に持ってくれば肩アーマーっぽくもなります。マントと見るか、侍の鎧みたいなパーツと
見るかはご自由に。


肘は二重関節ですが、目一杯曲げてもこんな感じです。二重関節なら、もっと折り曲げられても良い筈なのに…これ
だったら一軸関節でも大して変わらないんじゃ?尚、ここもグニャグニャした感触。そして拳の武器保持用穴は、円形
では無く四角形になっています。


さて、ライバード最大の問題点がこのフロントアーマー。前後から合わせる構造ですが、前後それぞれのパーツが
一体成型で、足可動に大きな弊害が出ています。普通だったら前後左右に開くフロントアーマーですが、これが完
全に固定されてロクに足を動かせません!ライバードの評価を下げる最大の原因がコレ。


まずは前方、つまり足を上にどれだけ上げられるか。手前が直立させた場合、奥側が挙げた場合…見ての通り、
たったこれだけですよ?たったのこれだけしか動きませんよ?まさにゼツボー的。


続いて横方向…こちらは融通の利かないフロントアーマーに覆われている割には、思ったより股を開けます。
しかし充分と言えるほどは開けず、派手なポーズを付けるにはもう一息欲しい所。


そこから少し下に下がって、太腿ロール軸を見て見ましょう。こちらは問題無く動きますね、ただ脛アーマーがフロント
アーマーに引っかかる時が有るので、そこだけがちょっとやり難いかも。


さらに下がって膝関節…こちらも動くことは動きますが可動範囲は非常に狭いです。TFにもQが同様でし
た、Qは科学者キャラ故あまり飛んだり跳ねたりしないって理由付け(言い訳?)も出来ましたけど、ライ
バードは戦闘メカなのでこの程度の膝可動では…。


内側から見て見る(ロール軸で足を外側に向けて有ります)と、
太腿と脹脛が干渉が原因だと分かります。動くけど狭い、過去
にビーストウォーズの対抗馬としてバンダイが販売した変形玩
具シリーズ“ダイノゾーン”も、そんな風に中途半端だったなぁ。


今度は足首を見て見ましょう。足首と脛はボールジョイントで接続されていて、こちらもグニャグニャした感触。そして
脚部にタイヤが来ているのは映画TF的ですが…?


内側から見ると、足首は途中までで後方まで伸びていません。これでは設置性が心配ですが、後方へは外側にある
タイヤで支えるコンセプトの様です。でも…ほらタイヤって回るから…。


そして足首の角度のよっては、ご覧の通りつっかえ棒の役目を果たす筈のタイヤが宙に浮いてしまうので、転倒防止
の意味を成していません。いや、最初っから転倒防止策にする意図が有ったかも怪しい…。これだったら、踵をもっと
後ろに伸ばしたデザインにしなきゃ駄目だろ。足首ボールジョイントは設置性を高めるのに有効ですが、上記の通り
グニャグニャなのとつっかえ棒が無い為に後方に倒れやすいので、ボールジョイントのメリットが全く活かせてません。


TFカーロボットの傑作ドリフトと比較…。スタイリッシュなかっこよさではライバードが勝ってます。\1000円近い価格差が有るご両人です
が、意外にサイズにそれほど差は有りません。


武器は“轟雷剣”、ライバード唯一の武器。鳥の羽っぽいデザインですが、名前がゴツいのでなんかチグハグ。大きさ
は申し分ないですが、材質はPVCなので経年劣化が心配。どうせPVCなんて経年劣化で固くなるんだから、だったら
最初からプラ製でいいじゃんと思うんですけどねぇ…。


拳の穴は円形では無く四角形と上でも触れましたが、轟雷剣のグリップも同様に長方形。でもこれ寸法が合ってなく
て、逆さにすると自然にすっぽ抜けます。子供でも抜き差ししやすいようにって配慮なのかもしれませんけど、これは
流石に緩すぎる。当然ながら、形状の都合でTFの武器は装備不可。武装神姫だったら…!と思ったのですが、こち
らも完全に無理でした。ミクロマン武器なら行けそうですけど、あれみんな小さいからなぁ…。


頑張って両手持ちさせてみましたが、それまでに何度も肩がすっぽ抜けてもう大変でした。やっと形になったと思った
ら、グリップが捻じれてるし…これを両手持ち出来たとは言わん。これは肘が思ったより動かない事と、剣のグリップ
及び拳の穴が長方形である事が原因。もしTFの様にグリップが円形なら融通が利くのですが、長方形だと一定の方
向以外には全く入りません。同じ四角形でも正方形ならまだ四方向に向くだけマシだったのですが、長方形だとたっ
たの二方向ですから融通もクソも…。TFのブラジオンも、軟質剣の特性を活かしてやっと両手持ち出来ましたが、こ
ちらはグリップ形状が災いしてこの有様に。故に、轟雷剣の両手持ちはゼツボー的に不可能と諦めた方が宜しいかと。


ライバードにTF武器装備は不可と書きましたが、逆にライバードの轟雷剣をTFに装備させる事は可能です。


次回に続く。


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