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キャッチコピーで誤魔化せ! 08

2013年04月29日 09時17分19秒 | TFジェネレーションズ

今回ご紹介するのは、TFジェネレーションよりディセプティコン諜報工作兵“キックバック”。一応キャッチコピーは“往年のTFを現代の解釈でラインナップす
るシリーズ”となっているTFジェネレーションですが、キックバックの場合は元ネタである初代キックバックとは全く似ても似つかない、完全に別人となってい
ます。しかし、このあちこち張り出したデザインは非常に素晴らしく、ヒールにのみ許された悪さ溢れるかっこよさに仕上がっています。特に背中のアームが
異形さを引き立てています。


ご尊顔拝見…TFプライムに登場した雑兵ビーコンにそっくりな顔ですが、それとは全く無関係です。初代キックバック
は頭が四角く耳に触覚があり、目がバイザーで口のあるロボット顔でしたが、触覚くらいしか共通点は有りません。

バックカード裏の設定によると、“インセクティコンドローンの独立部隊を指揮するキックバックは、ディセプティコンの中でも比較的自由にふるまえる立場にある。彼はその権力を悪用し、脅迫やゆすりなどの手段を駆使し他の兵士を意のままに操る。戦場では敵がドローン群に気を取られている隙を突き、背後からギアシュレッダーで背中を切り裂く卑劣漢と化す。”となっています。初代キックバックは自分のクローンを量産、率いているのが特徴でした。そしてキャラ設定にも、相手の弱みを探る為に最初は人当たりの良い好人物を演じるとなっていました。独立部隊設定も踏襲されている様ですが、チームメイトのボンブシェル&シャープネルの存在、有機物を捕食してエネルギーに変える能力を持つ稀有なTFである設定は記載されていません。


可動はとても優秀です。首ボールジョイント、肩二重関節、肘ボールジョイント(上腕にロール軸が無い代わりにこれを使います)、手首
回転、股関節ボールジョイント、太腿ロール軸、膝、足首がピンとボールジョイントの二重関節になっています。欲を言うと腰可動も欲し
かったですが、キックバックの変形シークエンスを考えると不可能ですから諦めましょう。


背中のアームには触れなかったので、こちらで改めてご説明します。根元がボールジョイント、関節がピン打ちにより
可動します。ただ、流石にクローは固定です。この様なサブアームが背中に有ると、やはり前方に付きだしたりしたく
なるのが人情ですが…?


残念ながら、ボールジョイントの可動範囲が極めて狭く、前に付きだそうとしてもこれが精一杯です。せっかく肘(?)
は真っ直ぐ伸ばせるのに、これではサブアームが全く生かせません。一応、クローの付け根に5ミリ穴が有ります。


続いて腕をご覧下さい。キックバックの腕にはパープルのアーマーパーツがありますが、これは変形ギミックの恩恵
で右画像の様にスライドします。


ただアーマーが移動しただけですが、これはこれで接近戦用のクロー状武器にも見えます。これはオフィシャル設定
には無いギミックですが、プレイバリューが増える上にそれなりに見えるのでお勧め。あと関係無いですけど、キック
バックの腰に有る昆虫の節足みたいなパーツ、これボールジョイントで接続されているんですけど、これ緩い上に指の
当たりやすい腰にあるので、指先が当たってすぐに定位置からズレてしまいます。


そしてちょっと傾ければアーマー内の空洞が見える様になり、これはこれで砲撃体制に見えなくも無いです。


続いて足。
キックバックの足は多重構造になっており、脛カバー内に折り畳まれている足を引き延ばす事が出来ます。


するとこの様に…仮面ライダーオーズのバッタレッグみたいです。元々キックバックはバッタに変形するキャラなので、
こんなギミックがあっても全然構いません。むしろOK。これもオフィシャルには無いギミックですが、遊びの幅が広がる
面白いギミックです。


武器はギアシュレッダー、取説には武器としか書かれていませんが多分これがそうでしょう。デラックスクラスにしては
かなりの大型武器で、横幅が凄い事になっています。余談ですが、最初の画像では左右に伸びた羽パーツの位置が
間違っていて、この画像が正解です。


グレーの部分を前方にスライドさせると、中からクリア成形されたディスク弾を発射します。TFにはたまにあるディスク
発射ギミックですが、ここ数年だとTFアニメイテッドのブラックアウト以降の登場…でしたっけか。ただ、ディスク弾ギミッ
クを持つTFの多くがそこそこ大きいキャラが多く(例外有り)、キックバックの様にデラックスクラスのTFが持っているの
は珍しいです。ディスク弾発射=そのディスクを収納出来る大型サイズの武器が必要になる訳ですが、その結果ギア
シュレッダーはデラックスクラスにしてはかなりの大型武器で、その結果取り回しにやや問題あり。


この画像では最初の画像に有った羽の付け間違い状態で撮影していますが、こちらの方が羽をフォアグリップっぽく
出来て、かつ羽が真横にまっすぐになるので纏まりは良いです。


羽は5ミリジョイントで接続されているので、手に持てばブレードに。これはオフィシャル設定にも有るギミックです。


ギアシュレッダーは、非使用時には背部アームに接続する事が出来ます。ただご覧の通り、ギアシュレッダー自体が
大きいだけで無く取り付け位置も悪いので、収まりが悪いなんてレベルじゃありません。


しかし羽を外し、サブアームを背中から垂らす状態にして接続すれば、ご覧の通り背中にピッタリ背負う形になり
とても纏まりが良くなります。


ギアシュレッダーのグリップは5ミリジョイントなので、他のTFにも付けられます。画像はスタースクリームですが、
彼は二の腕に5ミリ穴があるのでキックバックより武器を活用出来ます。


ここでお勧めプレイバリューを。ギアシュレッダーを縦向きにし、反対側の腕を添えれば大型ディスクソーっぽくなっていい感じ。
元々設定上“敵を背後から切り裂く”となっているので、これが本来の使い道なのかも。


ビークルモードでもなく、ビーストモードでも無く。キックバックの表記はインセクトモードとなっております。
初代キックバックがバッタに変形する兵士だったのでこうなったのでしょう。しかしバッタと言うにはかなり難のある姿
で、バッタにしちゃボリュームあり過ぎ。まぁ、正しくはバッタっぽい形の宇宙昆虫メカですが…。初代が細長い体型だ
っただけに、余計に違和感を感じます。意外な事に、ロボットモードのサブアームがインセクトモードの羽になってます。
これ足じゃないのね。


ご尊顔拝見…形状を見ても分かる様に、これはロボット頭部にマスクを被せる形になっています。しかしロボット後頭
部に有った複眼、マスク状の顎、そして斜め前を向いた触覚のお蔭で良い虫頭になってます。そう言えば、初代キック
バックも頭部は両モードで共通だったなぁ。


ビースト及びインセクトモチーフだと変形後の可動が気になりますが、可動は絶望的です。頭はマスクが被っている
ので動かない、前側の二本足は固定、羽=サブアームは元々殆ど動かない…となるとあとは巨大な後ろ足ですが、
どう頑張ってもこの画像程度にしか動きません!バッタモチーフなだけに、足を真っ直ぐ伸ばしてジャンプポーズ取ら
せたいのに…。はっきり言って、インセクトモードはまったく遊べません。


ギアシュレッダーはインセクトモードでも付けられます。発射も出来ますが、やはり大きすぎてバランスが悪いです。


今度は変形シークエンス。まず背中の羽を外します。


前足中足を根元から上に持ち上げ、後ろ足を折り畳みます。黒い部分が中に入る感じですね。


足を真っ直ぐに伸ばし、頭部を背中ごと真下に90度傾けます。


上から見てみましょう。ここからが面白くて、脚部と腹部を外側に移動させます。


この状態から、反対側に向けます。各部パーツが大胆に移動するのでビックリ。


頭部を背中ごと90度移動させ、右画像のロボット定位置に収めます。つまり、頭部は変形時に180度移動させる
わけですね。


脚部根元を中央に移動させ、そのままジョイントで固定します。つまり、脚部根元がそのままロボット腹部になります。


そしてそのまま、脚部を付け根のボールジョイントに沿って移動させます。


脚部ロール軸に沿って180度回転、左右に分かれたインセクト腹部を付け根から真上に移動させます。ご覧の通り、インセクト
腹部がロボット腕になります。


腕を真下に下ろし、インセクト羽=サブアームを曲げて定位置に合わせます。一緒に、寝かせた事で少し動いたインセ
クト前足中足を定位置に収めておきましょう。上記の通りここが動きやすいので、固定用ジョイントが欲しかった所。


腕カバーをスライドさせ、ロボット定位置に合わせます。


触覚を立て、胸部パーツを展開します。インセクト背中=ロボット胸部ですね。


マスクパーツを180度倒し、頭部を180度回転させて本体の変形は完了です。


残るはギアシュレッダー及び羽ですが、まぁこの辺はお好みで。


総評としては、ロボットモードはアンオフィシャル含めて非常にプレイバリューが高く、かつかっこいいので素晴らしい。地元の店頭でも、同月発売アイテムで真っ先に完売したのがこのキックバックだった事も頷けます。初代とは完全に別人ですが、これだけかっこよければ文句は無いです。

ただ問題は、インセクトモードの遊べなさ。ギミックはギアシュレッダーのディスク弾発射位のもので、プレイバリューはほぼ皆無と言って良いです。せめて足を真っ直ぐ伸ばせるくらいは…。ビークルモチーフと違って生物モチーフだと、変形後の可動とかも求めたくなるでしょう。

初代キックバックが仰向け変形だったのに対し、今回は大胆なおっぴろげ変形。恐らく、キックバックは最初から“変形の面白さ”重視で設計されていたのではないでしょうか?確かに面白い変形ですが、やはりインセクトモードが遊べないので片手落ち。パーツ移動と足の融通効かなさはどう考えても無関係なので、もう少しどうにかして欲しかったです。

ロボットモードはかっこいいんですけどね。


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