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「明日、ママがいない」を総括・1 平均視聴率は12.8%

2014-03-13 21:47:57 | 「身の程」人生

 事情あって,親と離れて児童養護施設で暮らす子供たちの姿を描いた連続ドラマ「明日、ママがいない」(日本テレビ系、水曜午後10時)。最終回の番組平均視聴率は,12.8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。全9回の平均視聴率も同じく12.8%だった。

 この番組を巡っては、“赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」を運営する熊本・慈恵病院などから,赤ちゃんポストに預けられた“ポスト”といったキャラクターのアダ名や施設内での虐待を想起させるシーン に対し、「偏見や誤解につながる」として,人権への配慮を求める抗議を受けた。また, 全国児童養護施設協議会は,公の場での謝罪を求めた。

 こうした抗議に対して,日本テレビ総合広報部は「最後までご覧いただきたい」と 返答したと報じられている。また大久保好男社長は2月24日の定例会見で文書で関係団体に示した見解で理解いただきたい。当面、それ以上の対応は考えていない」と表明した。事実,最終回でも“公開謝罪”はなかった。

 こうした一連の騒動を受け,第4話から最終回の第9話ま でスポンサーがCMを見合わせるという異例の事態となった。これについて日本テレビは,「できるだけ早く従来の状態に戻っていただきたいと誠意を込めてお願いしている」としていたが、提供CMのみならず、第4話(2月5日)から「スポットCM」(スポンサー以外の企業CM)も消えた。最終回まで6週連続してこの状況が変わることはなかった。

>>>「明日、ママがいない」視聴率の推移平均視聴率 12.8%
第1話 14.0%
第2話 13.5%
第3話 15.0%
第4話 13.1%
第5話 11.6%
第6話 11.5%
第7話 11.8%
第8話 11.8%
第9話 12.8%
    ・平均視聴率 12.8%

 

  。+゜☆゜+。Y⌒Y⌒Y。+゜☆゜+。明日、ママがいない あらすじY⌒Y⌒Y。+゜☆゜+。Y⌒Y⌒Y+

 「第1話などに見られた、子どもへの暴力や暴言シーンは,第5話でなくなった。第4話あたりから、ストーリーや演出の“毒気”がすっかり抜け、登場人物は“いい人”ばかりになったとの感想も聞かれる。

登場することも達の呼び名(あだ名)
・「赤ちゃんポスト」に預けられた子なのでポスト」。リーダー的な存在である。
・母親が彼氏を鈍器で殴って逮捕された「ドンキ」。
・両親がピアノを残して蒸発した「ピア美」 。
・里親が現れない「オツボネ」 。
・コインロッカーに捨てられていた「ロッカー」 。
家が貧乏「ボンビ」。
・パチンコ
依存症の母親に,真夏の締め切った室内に放置された「パチ」。

第1話のストーリー 
  真希(9歳)は, 母・涼香が傷害事件で逮捕され,養護施設(グループホーム)の「コガモの家」に預けられる。グループホームの施設長の佐々木 友則(ささき とものり)〈48歳〉は足を引きずって歩き,常にステッキをはなさず,舌打ちを癖とする。子供たちを「里親のペット」と形容し,「時に心を癒やすようにか わいらしく笑い,時に庇護欲をそそるように泣け」とトゲトゲしい言葉使いで恫喝と体罰を以って非情に接する。

 子ども達は,親が育てら れない子を匿名で受け入れる「赤ちゃんポスト」に預けられたから「ポスト」(9歳)、親が貧乏だから「ボンビ」(9歳)、母親がギャンブル中毒だったので 「パチ」(9歳)といったように,互いをその境遇に絡めたあだ名で呼び合う。真希はといえば、母親が恋人を鈍器(灰皿)で殴ったことから、「ドンキ」とい う仇名をつけられた。・・・・・

第2話のストーリー 
 ポストは,幼いパチを、まるで母親のように可愛がって良く面倒を見ていた。まだ甘えん坊のパチは、ママの匂いがするというシャンプーのボトルを常に離さない。
 夜、ポストらコガモの家の子供たちは、施設長の佐々木から, 新しい里親候補の資料を見せられる。今回の里親候補は少なくて、子供達は、里親の資料を奪い合うように取り合う。
 元はピアノのある家の子供だったピア美は、ピアノを弾かせてもらえるような裕福な家に引き取ってもらいたいと願いながら、里親候補の中から一組の夫婦を選ぶ。そしてパチも、今回が初めてとなるが、里親候補のもとへ行くよう佐々木に命じられる。

 こうして今回は,ピア美とパチの二人がそれぞれの里親候補の家へ“お試し”に行く事が決まった。パチと母子の様に接してきたポストは戸惑いを感じながらも,パチの幸せを願い,送り出す。・・・・・

第3話のストーリー
 第3話では,児童養護施設「コガモの家」を来年には出ていかなければならない17歳のオツボネにスポットが当てられドラマは展開。
  条件の合う里親候補がなかなか見つからず悩んでいた「コガモ」の家に,年齢性別不問で子供を引き取りたいという里親候補が現れる。条件はただ一つ、星座が 射手座であることだけであった。コガモの家の子供達の中ではポストとオツボネが射手座であり,2人は吉田夫妻の家へとお試しに出ることになっ た。・・・・・

第4話のストーリー
 過 激度合いはトーンダウン。施設長が子供たちに暴力を振るうシーンや、ペット扱いするようなあけすけな暴言はなくなった。 第4話は、「赤ちゃんポスト」に 預けられたことから「ポスト」(9歳)と呼ばれる主人公が,養護施設(グループホーム)「コガモの家」でともに暮らす仲間のー親が貧乏だからと「ボンビ」 (9歳)とのあだ名-トラウマの理由探しに奔走する。

 家が貧乏のために,お金が出来たらきっ迎えに来てくれると思っている「ボンビ」の両親が実は,災害で亡くなり,遺体が見つかっていないことが明かされた。第4話のでは,前回までとは違い,ポストらの動きに
陰で協力する施設長 佐々木の優しい配慮が描かれていた。これは抗議によるシナリオ変更なのか? それとも,はじめから設定されていた筋書きなのか?・・・・。

第5話のストーリー
 パチが里親候補の山口夫妻のもとへ行くことになる。山口夫妻はパチを温かく迎えるが,ポストはなぜか元気がないパチの様子が気にかかる。その頃,いつもようにピア美が音楽室でピアノの練習をしていると,突然現れたみどりが演奏を聞かせてほしいとある曲をリクエストする。
  後日,ピア美は音楽の教師から有名なピアノコンクールに出場するよう勧められる。声をかけてきたみどりは音大の教授で,コンクールの審査員をしていて,ピ ア美のピアノを気に入り,推薦してくれたというのだ。そんな中,ドンキは以前断った川島と美鈴夫婦の家へ再び“お試し”に行くように言われて…。

 第6話のストーリー
  施設の卒業生で、職員兼調理員として働く、おとなしくて無口なロッカーが、ドンキと出かけた先で、若い妻が夫に殴られそうになっているのと出くわす。ロッ カーは突然、夫に飛びかかり、警察沙汰となる。ショックを受けるドンキ。ロッカーには何か理由があるとポストとオツボネは考えるが、他の子供たちは不信感 を抱く。

 そのとき、魔王と呼ばれて恐れられている施設長の三上博史が、「枕を持って食堂に集まれ」「車座になれ」と子供たちに命じる。枕を抱えて体育座りの子供たちを相手に三上が語り出す…。

第7話のストーリー
 ポストたちのクラスに新しい担任として朝倉が赴任。そんな中、“ジョリピ”こと東條夫妻がコガモの家に訪れる。東條が男の子との縁組を望んでいることを知ったボンビは髪を切り、男の子のふりをして東條家に通うようになる。
 一方、オツボネとともに香織に行ったドンキは施設長の佐々木が香織の夫ではないかと告げる。
 その頃、病気の妻に代わって家事をしている朝倉の元に手伝いに行ったポストのことを朝倉の妻・瞳が亡くなったはずの娘の名前で呼び出し…という展開だった。

第8話のストーリー
  ピア美がピアノコンクールに出場。父親が会場に来ていることを知ったピア美は演奏をやめ、父親を求め泣き叫ぶ……。一方、ドンキは,、「彼氏と別れたの」 と自分勝手な理由で娘を引き取りに訪れた母親の元へ帰ることに。しかし、児童養護施設を後にするドンキの前に、里親候補の夫婦)が現れる…… 。


第9話のストーリー

 ポストは朝倉の妻・瞳のために、彼女の亡くなった娘・愛として朝倉の家に通い続けていた。ある日、コガモの家にポストを送り届けた朝倉は、施設長の佐々木と対面。佐々木は、ポストが朝倉家に通っている理由を聞かされる。

 コガモの家の子供たちは新しい人生の第一歩を踏み出そうとしていた。母親が恋人を鈍器(灰皿)で殴ったことから、「ドンキ」とい う仇名をつけられたドンキと川島家の縁組が決まった。ピア美は実父と暮らすことになり、転校が決まる。

 コガモの家に、東條夫妻が再びやってくる。ボンビを養子にしたいと迎えに来たのだ。夢にまで見た“ジョリピ”との生活が現実になるにもかかわらず、ボンビはなぜか「行きたくない」と部屋に閉じこもってしまう。

 一方、ポストは、瞳を本当の母として愛するようになっていた。ポストと朝倉家の縁組の話が進む。・・・・・・・・・

 だが,ポスとは,「おまえがいなくなると、オレが寂しいんだ」と施設長の佐々木に,引き取られる。 ラストシーンでは,カメラは再び施設に戻り、2人が撮った「パパ」「キララ」と書かれたプリクラを映し出されて,エンド。

「こうのとりのゆりかご」は問いかける―子どもの幸せのために (熊日新書)
「こうのとりのゆりかご」開設から6年を経過しました。この間、日本の社会の現状や環境は、どのように変わったのだろうか?日本の養子制度や性教育についても考える。
熊本日日新聞社

 

 

 長野県上田市にまい降りたコウノトリ ・ 撮影 安藤和義氏 

  熊本市の慈恵病院が,「こうのとりのゆりかご」の運営を開始から6年間で,92人の子どもが預けられた赤ちゃんポスト。小さな命をどう未来につなげていくのか。重い問いを投げかけている。


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 【
慈恵病院 見解を表明】  http://jikei-hp.or.jp/tv_mama/
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 1月29日,熊本の慈恵病院は、ホームページ上で,、日本テレビ系ドラマ「明日、ママがいない」について「養護施設の子供や職員への誤解偏見を与え、人権侵害だ」として放送中止を申し入れたことについて、同病院の見解 http://jikei-hp.or.jp/tv_mama/ を改めて示した。

  声明文の冒頭で「日本テレビによる『明日、ママがいない』放送に当たりまして当院のお願いが一種の論争を引き起こす形となったにも関わらず、皆様に十分な 情報が伝わりにくくなっていることに対し、深くお詫び申し上げます」と謝罪した上で,「ご理解いただければと、私たちの考えをホームページ上に掲載させて 頂くことに致しました」と趣旨を説明した。

 

 
       
  「こうのとりのゆりかご」を見つめて (熊日新書)   揺れるいのち―赤ちゃんポストからのメッセージ   こうのとりのゆりかご検証会議・最終報告「こうのとりのゆりかご」が問いかけるもの―いのちのあり方と子どもの権利―   こうのとりのゆりかご」は問いかける―子どもの幸せのために (熊日新書)

 


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