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鹿児島国際大学での集中講義を終えて ーマーケティング論・15 「A-Zスーパーセンター」④

2011-09-20 11:46:11 | 大学教員として

>>>鹿児島国際大学での集中講義を終えて ーマーケティング論・15 「A-Zスーパーセンター」④

 
 1997年3月,鹿児島では初の24時間営業の大型小売店「A-Zスーパーセンター」(牧尾英二社長)を阿久根市に出店。周囲では「うまくいくはずがない」「いまに閑古鳥が鳴く」などと囁かれていました。店は閑古鳥が鳴くどころか,常識外れの施策を次々に展開し,昼夜を問わずお客様で賑わったのです。
 いま,「A-Zあくね」の年間来客数は650万人,1日平均1万7800人が訪れています。1995年11月には2号店(A-Zかわなべ)を出店,2009年3月には3号店(A-Zはやと)を出店しています。

 この千客万来の「A-Z」に対し,「このままの経営では,A-Zは10年と持たないであろう。」「夜半の幼い子ども連れの買い物は一考を要するのでは」といった私の見解とその理由・根拠を講義し,NHKのドキュメント番組「千客万来 町の不夜城」と,牧尾英二社長が出演のテレビ東京の「カンブリア宮殿」を視聴しました。


 番組を視て学生があげたA-Zの「強み」「魅力」は,以下の通りです。

◆強み
・24時間営業であること(23人中18人)
・送迎バスでの送り迎え(23人中11人)
・店での買い物が家族団らんの場となっている(23人中8人)
・店での人との出会いから-社交の場,交流の場となっている(23人中6人)

 何でも揃う24時間営業のスーパー」というのは,A-Zの表面的な強みで,真の魅力は「地域のふれあいの場」にあることが,学生のレポートからうかがえます。これは,「マルヤガーデンズ」のコンセプト,「Unitement」 (すべてをつなぐ)。テナントとコミュニティを有機的に結びつけ,「天文館のオアシス」を目指す,にも通じるものです。

⇒関連ブログ鹿児島国際大学 オムニバス授業「地域創生」
     http://blog.goo.ne.jp/rk_kobayashi/e/24b7c9c6e08b4a4d221f939e9c55737d

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