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小泉元総理の主張 - 「脱原発」ではなく「即ゼロ」

2014-01-17 00:00:05 | 持続可能な社会づくり

  細川元首相(76)は小泉元首相の協力を取り付け、都知事選出馬を表明した。「細川さんと小泉さんは原発に対するスタンスは同じだが,都知事選の目標は違う,との見方もある。
 細川さんは、勝つために戦いだが,小泉さんは細川さんを勝たせるために動くのではない。安倍政権を揺さぶり、脱原発のうねりを起こしたいのである。脱原発に世論が呼応し、大きな流れが生まれればOK。細川さんを都知事にすることが第一の目的ではなく,“脱原発のうねり”を起こすことにある,というのだ。

 >>>「脱原発」ではなく「即ゼロ」
 何年後かに原発を止めるというのは、どの政党も主張していること。小泉さんの主張は,『原発即ゼロ』である。当然、再稼働も認めない。

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「脱原発実現には世論の力しかない」と訴える小泉氏
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 >>>原発ゼロは,「郵政民営化の比ではない」  2013.11.12 日本記者クラブでの講演の主旨-

  「原発をゼロにして自然を資源にエネルギー施策を展開しようというのだから、郵政民営化どころの比ではない。壮大な夢のある大きな事業だ。どう実現していけばよいかは、今、党内で議論させれば、そんなに推進論者が多いとはかぎらない。(原発)ゼロ論者に賛同者もいるのはわかっている。どっちの両論でも、首相が決めた方に従う。今、原発ゼロの声がなかなか自民党内で上がってこないのは、首相が『必要だ』と言っているからだ。首相が『ゼロにする』といえば、全く変わっちゃう。最終的には国民だ。世論は軽視できない。世論に抗してやらなければならないこともある。しかし、大きな底流となっている根強い世論をどう読むかも政治家として大事だ」。

 「国会で決めて郵政民営化は廃案にした。しかし選挙で国民が支持すると、国会議員も変わっちゃう。最終的に首相の権力は国民から与えられているから、その国民の声は首相も聞かざるを得ない時期が来る。あきらめちゃいけない。私は今、いろいろな人から『新党を 考えたらどうか』とかね、『原発ゼロを展開している人は他にいるから、よく連携したら』といわれるが、『それぞれの立場でやった方がよいんじゃないか』 と。そして、主張を展開するときにはね、誰が賛成しているから、誰が反対しているからというよりも、やっぱり、やむにやまれぬ気持ちがないと公に自分の主 張を展開できない。『1人でもやるという気持ちでやらないと駄目だよ』と連携を呼びかけている人には言っている」。

 「政党にしても個人でも『あの人は反対だから』と。たとえ人と意見は違っても、自分が本当にこう思うんだということを展開していかないと、なかなか世の中は動かない。だから、 国民が本当に原発ゼロの世界を望むなら、国民の皆さんも、そういう気持ちを持って運動をしていくならば、必ず政権に届くはずだ」。

 「自由民主党というのは、国民世論にかなり敏感な政党だ。だから政権を長く担当した。一部の支持があれば当選できるという政党ではない。国民の過半数の支持がな いと議員になれない。過半数の支持を得ないと政権を担当できないのだとよくわかっている政党が自民党だ。だから、国民の声が本当に原発ゼロが望ましいとだ んだん政権に届いていけば、首相だって気づいてくれる。長いようで、それが民主主義として必要ではないか」

 

 福島原発事故に関して、関係者の証言が次々に出版されている。まず、菅直人『東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと (幻冬舎新書)』(幻冬舎新書 860 円+税)。

  事故当時から、菅首相の対応をめぐっては、多くの批判が相次いだ。そんなこともあってか,この本は自己弁護がやたらに多い。たとえば翌日早朝の現地視察。 国会事故調でも、「現場の士気を鼓舞したというよりも、自己のいら立ちをぶつけることで、(略)現場にプレッシャーを与えた」とマイナス評価。しかし、菅は、「リーダーは、自分の眼で確かめ、判断を下すべき」「私としては正しい判断だったと確信している」と主張している。

 

 

 菅首相の福島原発視察に同行させられた班目春樹原子力安全委員長は、『証言 班目春樹 原子力安全委員会は何を間違えたのか?』(聞き手・岡本孝司 新潮社1400円+ 税)の中で、こう語っている。
 「あたり構わず怒鳴り散らす菅さんのエキセントリックな性格には、私を含め周囲が皆、対応に相当苦慮」「怒鳴るだけでなく、人の話もちゃんと聞かない。話を遮り、思い込みで決めつける。(略)精神状態がガチガチで、ほとんど余裕がない」。
  菅はこういう性格だから、現地 視察をしても何も学習しない。「一、二分して、菅さんが怒鳴り始めました。『そんなこと、そんな言い訳を聞きに来たんじゃない!』。(略)その最も肝心な (ベントの)説明が開けなかったことは、この後大きな禍根を残すことにないりました」。
 


  海江田万里 『『海江田ノート』原発との闘争176日の記録』 (講談社 1500円+税)には,現地視察直後の裏話が紹介されている。--冷却水の不足で、原発が危機に立つ。「肝心の班目委員長の姿が見えないことに私が気付いた。(略)最初は私も秘書官も、官邸のどこかにいると思っていた。しかし、官邸を捜しても委員長は 見つからない。しばらく経って秘書官が私に報告した。『総理と現地視察をした後、(東京都)文京区の自宅に帰ったようですが』『すぐ呼び戻してくれ (略)』こんなやり取りがあって、1時間くらい後に球目委員長が官邸の応接室に来た。私を始め官邸にいる全員が前日からほとんど一睡もしていない。もちろんシャワーなども浴びていない中にあって、境目委員長だけ一風呂浴びてさっぱりした様子で官邸の部屋に入ってきたのには、驚いた」-。

 


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