魔法が解けたそのあとで

結婚、出産、育児、介護、お仕事。来た球を打ち返す、毎日のつれづれをつづりました。

出産2日目にして号泣したこと。

2022-03-06 18:12:19 | 夫のこと

夜明けに出産してからずっと、夫が部屋にいた&電話で全く休めなかった1日目。

やっと電話が切れて、少し眠ったところ、部屋の中でゴソゴソと音がして、目が覚めた。

あさの6時。夫がいた

「ヒッ!」と思いましたよ。「起きているとまた面倒なことになる」と思った私は息を殺して寝たふりをしていました。

夫は私の様子を伺っていましたが、洗濯物が入った袋を持って、部屋から出て行きました・・・。

妖怪!産後休ませないじじい!

もうなんだか、私の中でぷっつり何かが切れてしまい、号泣しました。

3日前の夜中もお腹で赤ちゃんが活発に動いていて痛くてよく眠れなくて、次の日ももっと痛くて眠れなくて、1分間隔て一日中陣痛があって、そのあと夜通し苦しんで明け方にやっと産まれて、食事もほぼ固形物摂ってなくて、それから全然休めていない

泣きながら、東京にいた姉に電話しました。そしてどれだけ私が休めていないか、夫に電話して、病室に来ないように言ってくれ、と頼みました。

姉は夫に電話して、「入院しているということは、静養が必要だからしている状態であるし、リツコは妊娠高血圧症でもあり家族以外は面会謝絶の状態なのだから、しばらく病室には行かないで欲しい」と言ってくれたそうです。

姉の説明に、夫は了承したそうです。

でも、また昼に夫はやって来たのです、出生届を書けと言って。

私は再度号泣してしまいました。なんで分かってくれないんだろう?

姉はまた電話をして「私の言ったこと、聞いてますか?!」と姉にしては強い口調で伝えたそうです。(姉は他人に対して怒ることは滅多にない人で、姉を怒らせた人は今までいないくらいの人です)

そしたら夫はこう言ったそうです。

「お姉さん、僕のこと、嫌いなんですか?」

「・・・私の言ったこと、聞いてます?💢」

姉はその時、とても違和感を感じたそうです。この人、なんかおかしい人だって。

まあ姉の剣幕もあって、流石にその日はもう来ませんでした、夫。

やっとホッとしてゆっくり休めたのは、2日目の夕方でした

母は1日休んで、顔を出してくれました。

その際、「リツコの出産が終わって待合室の椅子で疲れて座っていたらあっちのご両親が来てお父さんが私を見て『見ろ、母ちゃんのびてら』って言われたんだよね。こっちはやっと出産のお手伝いが終わって精根尽き果ててたんだけどね」と言うのです。

義母に「リツコさん、孫をありがとうね〜!」と言われてモヤッとしたり(私はあなたの孫を産むために頑張ったんじゃないです)」、「痛いけど、可愛いから忘れちゃってまた産むのよね!」みたいなことを言われたり(今回丸2日苦しんだからもう出産は絶対無理と思ってる、死ぬかと思った)、入院中何度かお見舞いに来ても、飲み物一本差し入れてくれないのはなんでなん?と思ったり。

ここで義両親に対してマイナス感情が生まれた頃でもありましたね

さて、出生届ですが、夫が自分で書いて提出したそうです。出生届を出す際に一緒に申請すると、地元の新聞に赤ちゃんの名前が掲載されるのですが、私の退院後にそこから電話がかかってきて「ちょっと字が読めないんですが・・・」とのこと。

この「夫の字が読めない問題」は深刻で、仕事上ちょっとしたメモもパソコンからプリントアウトしていたようです。私は夫に字の練習をしてほしくて何度も教材を購入して頼んだのですが、三日坊主に終わりました。字が汚い、というか、力の入れ加減ができないんですよね。だから全てが「はらい」で構成されているというか。だから読めない。

今も夫は、あの字を書いているのでしょうか

3日に姉を送り、母を迎えに、父が車で東北からやってきてくれました。

でも父は母を連れて、早々に帰ってしまいました。家に泊まらせない、と言われたことで、温厚な父は遠慮したんでしょう。

マスクをして娘を抱っこしてくれた父。写真を撮って早々に帰ってしまった父。「もう帰っちゃうの?」と本当に悲しかった記憶があります。

初めて夫に怒鳴られたのが、妊娠中の悪阻で具合が悪くて寝ていたときの事。

モラハラ夫は逃げられないようになってから本性をあらわすと聞きますが、妊娠して、出産して動けなくなってから、夫のおかしなところは次々に出てくることになるのですね。

今、父も母も、もうこの世にはいません。

あの時、本当に助けてくれた母。その母の葬式にも来なかった夫。

そんな夫を大事にして、母を疎かにしてしまったその後悔は、ずっと私の中で残っています。

夫と離婚したから、父の介護が出来た。父には、恩返しが出来たと思います。離婚してよかった。本当に今はそう思います。

 

 

 


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