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3年と数か月前、
派遣会社からの急な電話で、3週間だけの仕事が決まった。
3週間限定だったから引き受けたはずの仕事が、縁に縁を呼んで、まさか同じ建物で3年以上も働くことになろうとは、当時の私には思いもよらなかった。
ましてや、その間に、
派遣から、扶養内勤務、フルタイムへと勤務形態が変化し、
引越し、入院して手術し、
新しい命を授かることなんて、
誰も、私も、想像できるはずがなかった。
そんな未来が、いまの現実。
あらゆる意味で、ゴマ家(我が家のこと)のかたちが築かれた共働き生活だ。
知り合いが増え、友達に出会い、情報(ああ、なんて貴重なもの)を得て、大阪という見知らぬ土地が、夫婦共にアウェイから、ホームへとかわった。
私はもうじき産前休暇に入る。
そして、出産をする。
育児休暇を取得する。
病気と手術を経験しても、
…無理をしても仕事に復帰していたから得ることのできた、決して当たり前ではない(すべての人にとって当たり前になればよい。)権利。
心ある上司や周りのひとたちの助けもあって、やっと取得できた。
「勝ち取った」と言っても実は少しも過言ではないことを、夫ゴマと私だけが心底から思い知っている。
そうだった。
私は仕事を少し離れるけれど、
辞めてしまう訳ではなく、
大事な人生のもうひとつの大仕事のために、休暇に入るのだった。
感傷的になるのは、早すぎる…
いや、
感傷的になる必要はない。
少し、離れるだけだから。
次のステップを歩むために。
今まで失ってきた大切な命を、
取り戻すことはできないけれど、
私たちは、
新しい命に出会うことができる。
ありがとう。
大変なときに、助けてくれた、
すべての人たち、すべてのものたち。
やはり…どうしても…
感傷的には、ならざるを得ないみたい。
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