次の朝起きるのは非常につらかった。
眠い。時差ぼけ。睡眠タリナイ。
こういうときにわが夫ゴマは強い。
私が思うに学生時代はそうでもなかったような気がするんだけど、
彼は、仕事のその夜当直、明けで早朝に起床しそのまま夕刻まで普通に仕事という、
私にはとうてい勤まりそうにない勤務をこなしていることもあって、
目覚ましとともに動き出す。
私も彼のお弁当づくりで少しは鍛えられ、どんなに眠くても一応動き出せるようにはなっている。(そりゃぁもちろん会社勤めをしていたときには当然です!人ってきちんと成長していくものなのです)
しかし冒頭に戻ると、そう、朝起きるのは本当に大変だった。
でも!
今日は私たちの友人Aちゃんと会える日。
身支度を整えて、ホテルの朝食を食べに行く。
ビュッフェ式のレストランは、とってもとっても広かった。
様々な国からの観光客や、出張っぽいフィンランド人、家族旅行者たちであふれていた。
のちにゴマは、あの朝食の充実ぶりだけでも、我々の宿泊したホテルに決めてよかったと言っていて、私はそんなに食に情熱を燃やさないほうだけど、それでもその意見にはある程度同意できた。
朝たくさんの種類の美味しいものをしっかり食べれるので、昼間は軽めのカフェ食やそのへんで適当に買うパンなどで充分満たされる。
さらにいいこと。
フィンランドのマスト食?ベリーやきのこ類などがばっちり食べられる。
さて、腹ごしらえをすませた我々はAちゃんとの待ち合わせのヘルシンキ中央駅へと向かった。
それが写真の建物で、地球儀を持った石像が4体出迎えてくれる、レンガ造りのなんとも重厚で魅力あふれる駅。
しかし、でかい。すんごくでかい。
そして、私を滞在中何度となく戸惑わせ、方向感覚を失わせたのが、
この駅にはあらゆる方向に、正面玄関かと見紛うような立派な扉の出入り口がいくつもあること。
私たちはAちゃんと駅正面で待ち合わせだったが、どの入り口も立派すぎて、いったいちゃんとここが正面玄関なのかしら、と思っていると、
Aちゃんが向こうからやってくるのが見えた。
「ごめんな~!初めての異国の街なのに待たして」
すごいよなぁ、なんか感激。Aちゃんは完全にヨーロッパ(フィンランド)の街並に溶けこんでいた。しかも、私たちが知ってるAちゃんのままで。
それから私たちは街を歩いて、ヘルシンキの街や港の位置関係や、いろんな情報を教えてもらい、何件めかのカフェ(Aちゃんがよく行くふつうのとこやけど、と言っていたけど、長居できたし、雰囲気もすごくよかった)に入り、
私はAちゃんオススメの、「風邪の人むけのドリンク」のしょうが抜きをAちゃんがフィン語で頼んでくれて、そのままAちゃんにエスコートされて細いらせん状の階段の上の二階席に移動した。
しかし、夫ゴマは?
はたして大丈夫かと危ぶまれたが、指差し注文でなんとか切り抜けた様子だった。
(私は最近、彼の順応力に一目置いている。ハワイでも、このフィンランドでも、海外に行く毎に彼は自分でも気づかぬうちに、スポンジのようにいろんなことを吸収しているように感じる。)
ちなみにこのとき飲んだ風邪の人向けドリンクはめっちゃ美味しかった。風邪ではないけれど飲みたくなる、くせになる味。とても暖まる。
しょうがは若干きついということで外してもらったのだが、もし次に飲むときにはぜひしょうが入りで頂きたいと思う。
この日は本当にいい天気だった。
すごく空が高く、雲もなくて青い、青い。
Aちゃんはこういう天気はそうないので本当にラッキーだと言っていた。
私たちの滞在中にはこの二日目と三日目、そして四日めの三日間が晴れてくれて、以降は、フィンランド特有のいつまでも暮れない曇り空に時々思い出したように太陽の光が射す、といった感じだったので、このときがいかに貴重な青空だったかはあとになるほどによくわかった。
この日はカテドラルや図書館(ものすごく居心地のいい場所・・・)、
カフェでこの滞在中の計画を練ったり(私は時差ぼけですぐに眠くなったが)、街を精力的に歩きまわり、Aちゃんの知人の日本人の方が経営する雑貨屋さんでオススメのレストランを訊いたり、途中で入った布製品などのお店で、偶然Aちゃん知り合いの日本人の方が「るるぶ」のスタッフを案内しているのに出会ったりと、日本人のひとによく会った。
ヘルシンキの街はせまい?偶然?Aちゃんによるとヘルシンキにいたら日本人とはほとんど知り合いになる、という。その感覚は、なんとなくわかる気がする。
遅い昼食を、雑貨やさんのご主人に勧めてもらった、なんだかすごーくいい感じのお店でとり、
私はフィンランドの代表的な料理の「ミートボールのベリーソースがけ」を食べて大満足。
ゴマさんは、キワモノのスパイシーな麺にチャレンジして、ネタ的によかったとポジティブな感想を言っていた。
とにかく、足を止めたり、暖かい店の中に入るととたんに眠くなるので、
街を縦横無尽に歩きまわって、ヨーロッパの街並を足の裏で主に感じた。(視界でも見てはいるけど眠さの方に負けてか、この日は街並に感動するところまではいかなかった。)
Aちゃんとは、翌日の約束をして、別れた。
夕食は、駅地下を歩いたところにあるスーパーでお惣菜をゲットした。
この日はとにかく眠さがピークだったけど、
それでも強く、印象深く感じたのは、Aちゃんがフィンランド語を使いこなして、
この北欧の国に馴染んで、ひとりで暮らしているのだということ。
私はこっそりカテドラルの中で、ピアノの調べとともに彼女の姿をデジカムにおさめた。そのたたずまいが、私にはすごく芯の通っていて凛としたものに思えたから。
眠い。時差ぼけ。睡眠タリナイ。
こういうときにわが夫ゴマは強い。
私が思うに学生時代はそうでもなかったような気がするんだけど、
彼は、仕事のその夜当直、明けで早朝に起床しそのまま夕刻まで普通に仕事という、
私にはとうてい勤まりそうにない勤務をこなしていることもあって、
目覚ましとともに動き出す。
私も彼のお弁当づくりで少しは鍛えられ、どんなに眠くても一応動き出せるようにはなっている。(そりゃぁもちろん会社勤めをしていたときには当然です!人ってきちんと成長していくものなのです)
しかし冒頭に戻ると、そう、朝起きるのは本当に大変だった。
でも!
今日は私たちの友人Aちゃんと会える日。
身支度を整えて、ホテルの朝食を食べに行く。
ビュッフェ式のレストランは、とってもとっても広かった。
様々な国からの観光客や、出張っぽいフィンランド人、家族旅行者たちであふれていた。
のちにゴマは、あの朝食の充実ぶりだけでも、我々の宿泊したホテルに決めてよかったと言っていて、私はそんなに食に情熱を燃やさないほうだけど、それでもその意見にはある程度同意できた。
朝たくさんの種類の美味しいものをしっかり食べれるので、昼間は軽めのカフェ食やそのへんで適当に買うパンなどで充分満たされる。
さらにいいこと。
フィンランドのマスト食?ベリーやきのこ類などがばっちり食べられる。
さて、腹ごしらえをすませた我々はAちゃんとの待ち合わせのヘルシンキ中央駅へと向かった。
それが写真の建物で、地球儀を持った石像が4体出迎えてくれる、レンガ造りのなんとも重厚で魅力あふれる駅。
しかし、でかい。すんごくでかい。
そして、私を滞在中何度となく戸惑わせ、方向感覚を失わせたのが、
この駅にはあらゆる方向に、正面玄関かと見紛うような立派な扉の出入り口がいくつもあること。
私たちはAちゃんと駅正面で待ち合わせだったが、どの入り口も立派すぎて、いったいちゃんとここが正面玄関なのかしら、と思っていると、
Aちゃんが向こうからやってくるのが見えた。
「ごめんな~!初めての異国の街なのに待たして」
すごいよなぁ、なんか感激。Aちゃんは完全にヨーロッパ(フィンランド)の街並に溶けこんでいた。しかも、私たちが知ってるAちゃんのままで。
それから私たちは街を歩いて、ヘルシンキの街や港の位置関係や、いろんな情報を教えてもらい、何件めかのカフェ(Aちゃんがよく行くふつうのとこやけど、と言っていたけど、長居できたし、雰囲気もすごくよかった)に入り、
私はAちゃんオススメの、「風邪の人むけのドリンク」のしょうが抜きをAちゃんがフィン語で頼んでくれて、そのままAちゃんにエスコートされて細いらせん状の階段の上の二階席に移動した。
しかし、夫ゴマは?
はたして大丈夫かと危ぶまれたが、指差し注文でなんとか切り抜けた様子だった。
(私は最近、彼の順応力に一目置いている。ハワイでも、このフィンランドでも、海外に行く毎に彼は自分でも気づかぬうちに、スポンジのようにいろんなことを吸収しているように感じる。)
ちなみにこのとき飲んだ風邪の人向けドリンクはめっちゃ美味しかった。風邪ではないけれど飲みたくなる、くせになる味。とても暖まる。
しょうがは若干きついということで外してもらったのだが、もし次に飲むときにはぜひしょうが入りで頂きたいと思う。
この日は本当にいい天気だった。
すごく空が高く、雲もなくて青い、青い。
Aちゃんはこういう天気はそうないので本当にラッキーだと言っていた。
私たちの滞在中にはこの二日目と三日目、そして四日めの三日間が晴れてくれて、以降は、フィンランド特有のいつまでも暮れない曇り空に時々思い出したように太陽の光が射す、といった感じだったので、このときがいかに貴重な青空だったかはあとになるほどによくわかった。
この日はカテドラルや図書館(ものすごく居心地のいい場所・・・)、
カフェでこの滞在中の計画を練ったり(私は時差ぼけですぐに眠くなったが)、街を精力的に歩きまわり、Aちゃんの知人の日本人の方が経営する雑貨屋さんでオススメのレストランを訊いたり、途中で入った布製品などのお店で、偶然Aちゃん知り合いの日本人の方が「るるぶ」のスタッフを案内しているのに出会ったりと、日本人のひとによく会った。
ヘルシンキの街はせまい?偶然?Aちゃんによるとヘルシンキにいたら日本人とはほとんど知り合いになる、という。その感覚は、なんとなくわかる気がする。
遅い昼食を、雑貨やさんのご主人に勧めてもらった、なんだかすごーくいい感じのお店でとり、
私はフィンランドの代表的な料理の「ミートボールのベリーソースがけ」を食べて大満足。
ゴマさんは、キワモノのスパイシーな麺にチャレンジして、ネタ的によかったとポジティブな感想を言っていた。
とにかく、足を止めたり、暖かい店の中に入るととたんに眠くなるので、
街を縦横無尽に歩きまわって、ヨーロッパの街並を足の裏で主に感じた。(視界でも見てはいるけど眠さの方に負けてか、この日は街並に感動するところまではいかなかった。)
Aちゃんとは、翌日の約束をして、別れた。
夕食は、駅地下を歩いたところにあるスーパーでお惣菜をゲットした。
この日はとにかく眠さがピークだったけど、
それでも強く、印象深く感じたのは、Aちゃんがフィンランド語を使いこなして、
この北欧の国に馴染んで、ひとりで暮らしているのだということ。
私はこっそりカテドラルの中で、ピアノの調べとともに彼女の姿をデジカムにおさめた。そのたたずまいが、私にはすごく芯の通っていて凛としたものに思えたから。