終戦記念日

戦争とは、市民を殺すことである。

これ以外のなにものでもない。



戦争をどんな理由で始めたにせよ、終えたにせよ、
戦争ほど卑劣なものはなく、
戦争ほどこの世の中で無意味なものはない。

人を殺しながら「正義のために」と叫ぶ。

これほどの矛盾があるだろうか。



市民を殺すことが、ただそれだけの戦争には、
まったく意味もなく、
悲しみ、怒り、憎しみ、絶望が残るだけである。

そして、そこからまた暴力が生まれ、
同じことが繰り返される。




私たちは、同じ地球に住む人間同士。
間違いなく同じ地球民族なのだ。

人間が人間に殺戮を犯しても、正しいことだと。
戦争であれば、痛みの血を流し苦しみ消えゆく命は当然のように。

戦争は人間の狂気なのだ。
戦争に正義など存在しない。
悪魔であり、魔物がとりついた化け物である。


戦争をしてはいけない理由は、
ひとりひとりの人間の命は絶対に尊重されるべきであり、
またその理由は、殺されるために生まれた命ではなく、
幸福に生きるために生まれてきたことが第一なのであり、
さらに、そのために自らの境涯を築き上げていくことが目的だからである。


私たち人間は、この世の中から、
一切の戦争をなくすため、努力をしていかなくてはならない。
ひとりひとりが、戦争を起こさない、なくすという自覚に立ち、
みなで力を合わせて、いかに行動していくかを考えていくべきだ。


世界の平和は必ず実現できる。

生命の尊重、人権の尊重を正義とし、
私たちが、今こそ決然と立ち上がり、
悪と立ち向かっていかなければならない。






ひとりひとりの、かけがえのない命、人生が、
無惨に奪われていってしまった犠牲者の方々、
ご冥福を、心よりお祈り申し上げます。


また、家族を亡くし、悲しみと失意の中、
懸命に生きてきた遺族の方々、

心と体に、深く、癒えない傷を負わされ、
死の恐怖と戦い続けてこられた被害者の方々、

どうか、心身の健康と、誰よりも幸福であられますよう、
深く、ご祈念申し上げます。




必ず、世界中から戦争が無くなることを祈りつつ。


合掌。