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在宅血液透析Diary

日々の出来事や在宅血液透析(HHD)のことなど 書いています。
<2007年5月開設>

テスト結果

2007-07-04 10:32:36 | 在宅透析 定期テスト (実技&筆記試験)

昨日は外来受診で、看護師さんから 5月に行なった定期テストの答案が返ってきました。

今までは技師さんから3~4枚・看護師さんからも4~5枚の、計9~10枚ほどの筆記テスト
を 半年に一度行なってましたが、前回のテストでは看護師さんから2枚だけで、技師さん
からは口頭のみという、異例の超ラッキーなテストでした。(* ̄▽ ̄*)



回答は、言い回しが違ったり、実際はもう少し違う回答もあるかもしれませんが、
とりあえず自分の書いた回答と、看護師さんの採点をそのまま書いていきたいと思います。
(色わけは、問いは・私が書いた解答は・看護師さんからの補足はです。)


1.血流不良(陰圧)の原因と対処法を書いてください。

<原因>
・A側の穿刺針が血管の壁に当たっている。
・余分なカンシがかかっている。(間違った箇所に)
・針が血管の中に入っていない。
・テープ固定が悪い。
・血液の固まりがある。(詰まり)

<対処法>
・針を少し引いたり、位置をずらしたりして 圧を見ながら 針先調整を行なう。
・カンシがかかっていないか確認する。
・針先洗浄をする。
・テープ固定を直す。


2.血流不良が続くとどうなりますか。

・透析効率が悪くなる。

3.開始時、静脈側穿刺針と血液回路を接続し、血液ポンプを回したところ、静脈側
穿刺部が腫れてきました。どうしますか。

①血液ポンプを止めます。
②V側回路にカンシをかけ、V側の穿刺針を抜いて止血します。
③体外循環に移行。A側はヘパロックします。
④止血をしたら 先程より上の位置に再穿刺します。
⑤体外循環終了。血液ポンプをオフにして、カンシをかけ、A・Vともに脱血確認後
回路を接続する。
⑥圧を確認しながらゆっくりと血流を上げ、圧の数値が良く、痛みもなければ「運転」
透析を再開します。


4.静脈圧上昇について、下記の問いに答えてください。

①原因をあげてください。

・針先につまりがある。
・針先が血管の壁に当たっている。
・カンシがかかっている。
・テープ固定の仕方がよくない。
・腕を曲げている。
・クロットしている。

・回路に折れ曲がりがある。

②対処方法をあげてください。

カンシの位置を確認し、腕をまっすぐ伸ばします。その後 圧が下がらなければ
針先調整とテープ固定の直しを行います。
それでも変化がなければ針先洗浄。改善後も圧に注意して観察しながら透析をします。


③なぜ困るのですか。

・静脈圧上限警報が発生するから。
・シャントへの負担。


③体外循環法の手順を書いてください。

物品を用意します。
(ヘパ生を吸った5mlのシリンジ2本・テープ数枚・体外循環チューブ一本)
←カンシ
停止 → 準備回収 → 血流0mlに → 血液ポンプオフ。
A側回路にカンシをかけて外し、A側をヘパロックして 体外循環チューブとA側回路を
接続します。(その際 回路先端をバケツに向け、一瞬カンシをはずし、圧を
逃します。V側も同様に。)
V側も同じ手順で接続し、回路を架台に掛けます。
(体外循環チューブ部分を架台にかけないよう 注意します。)
AとV両方のカンシを外し、血流100ml/hで回します。

席を立つ時は体重を量り、記録します。(戻ってきた際も記録 )
←血圧測定も。
体重に変化がなければそのまま。増減していれば 除水計算をし直します。

<体外循環から戻す手順>
血流0mlに → 血液ポンプオフ → カンシをA・V体外循環チューブ真ん中の 計3箇所
に掛けます。A側回路を体外循環チューブから外し、ヘパロックのシリンジを外して
A側穿刺針と回路を接続します。A回路のカンシも外します。
V側回路も上記と同様に接続してカンシを外します。その後圧を見ながら血流を上げ、
「停止」→「運転」。開始チェックも忘れずに行なう。


5.空気誤入を予防するために注意することを書いてください。

・液面調節ラインのローラークレンメをしっかり閉める。
・圧ポートはしっかりと接続する。
・Vチャンバーの液面は下げすぎない。
・液面は常にチェックする。
・生食の残を確かめる。
・ハサミとカンシを一緒に置かない。
・ヘパリンラインと注射器の接続をしっかりと。
・プライミング時、V側回路やフシをよく叩き、airを生食でちゃんと流すこと。
・採血は慎重に行なう。

・プライミング時、ダイアライザーと回路の破損がないか確かめる。
・カンシは外れないよう、上1/3で使用する。


6.空気誤入時の処置を書いてください。

体を左横に向けます。ひどいと咳や呼吸困難などが起こるので、病院に連絡します。

7.動脈側血液回路からの返血方法と、その注意事項を書いてください。

<返血方法>
A・V回路それぞれにカンシを掛け、Aの回路をV側穿刺針へ、Vの回路をA側穿刺針へ
つなぎ替えます。V側の針から先に抜き、通常通り返血します。

<注意事項>
・回路をつなぎ替える際、カンシをかけることを忘れない。
・A・V間違えずに接続する。


8.透析中に血液回路内の血液が固まってしまいました。原因・兆候・対処方法を
書いてください。

<原因>
・Aチャンバー内の気泡
・ヘパリンの設定・入力ミス。

<兆候>
・チャンバーが固くなり、色も黒っぽくなります。圧も変動します。
・Aチャンバーがクロットした場合は圧が下がり、Vチャンバーがクロットした場合は
圧が上がります。

<対処法>
・返血せずに終了します。


9.透析後の採血を、静脈側ポート部から採った。どんな検査結果が出ますか。

生食の混ざった血液を採ることになるので、正確な検査結果が出ない。
△ 浄化された直後部分の血液のため、実際より少し良い数値が出る。



上記が今回の看護師さんからの筆記テストです。
(ちなみに最後の問いは、「返血中」と勘違いしました。)

今回は内容も、採点した看護師さんも優しかったように思います。
(普段は補足だらけで、赤ペンでの記入がぎっしり。)


あくまで私の書いたものなので 上記が全て正解ではありませんし、
病院によって手順も機械操作も もちろん違うと思います。


同じような問いが今後も出ると思うので、改めてテキストを見直し、自分なりに
補足して見直しをしようと思います。


ちなみに技師さんからの口頭での質問は、透析液の電解質成分(Na.K.Ca.Cl.pHなど)
の各数値や、自分の使用しているダイアライザーの耐圧などでした。
(その他もいくつか質問されたけど、質問自体 ちょっと忘れてしまいました。)


半年というのは本当に微妙な期間で、ちょうど頭から抜けてしまう期間です。
特に手技は、いざという時手早く行なわなければいけないので、技師さん・看護師
さんの各手技だけは念入りに覚えなければと思います。

とりあえず、今回も無事に実技・筆記ともに終わって ホントよかったです。

技師さんテスト

2007-05-17 23:06:54 | 在宅透析 定期テスト (実技&筆記試験)

先日は看護師さんの手技でしたが、今日はその続きで技師さんの実技チェック。
どんなチェックかというと、私と介助者のダンナが後ろを向いていて、その間に
技師さんがちょこちょこっと細工をして 本物の警報を出します。
先日の技師さんのテスト時間は、13:46から15:03まで。

ダンナと私とそれぞれ一人ずつ解除するので、苦手な警報が出なければいいなぁと
祈っていたのに、向こうもそれを見越しているのかすぐにHitしました。( ̄◇ ̄;)
出された警報は下記の種類です。

①静脈圧下限警報
②濃度下限警報
③気泡警報(単発気泡)
④停電
⑤漏血警報
⑥気泡警報(Vチャンバーが空っぽになった際の処置&解除)
⑦停電
⑧漏血警報
⑨気泡警報(Vチャンバーが空っぽになった際の処置&解除)
⑩気泡警報(単発気泡 ※何度処置しても警報がなってしまうので、体外循環を
して回路を外し、微少気泡をAチャンバーに飛ばす処置)



①・③・⑤・⑦・⑨はダンナが、②・④・⑥・⑧・⑩は私が解除。
次は何の警報が出るかというのもわからないし、何より原因をすばやく見つける
ことが、解除よりも至難の業。

たとえば、気泡なんかは 気泡探知機のあたりのAirをVチャンバーに飛ばしたり、
Vチャンバーがカラッポの時は一目瞭然。
大変なのは、警報をWで出されること。

濃度警報の際、下限なら B液の残量や接続キャップの緩みなどが原因。
上限なら、A・B原液のキャップを左右逆に設置した・・・など原因を探して処置。
(技師さんが、私たちが見ていないとこで接続チューブを外したり、細工を施します。)

原因がわかり、処置も終わって濃度の数値も戻り、やっとこれで血流上げて「運転」
と思いきや、静脈圧がゼロのまま表示がされていない!
普通に考えれば、圧ポートラインに何かあるってすぐわかるけど、ダブル(たまにトリプル)
の警報の後なので、いっぱいいっぱいで もうパニック状態。
(↑案の定、圧ポートラインにカンシが掛けられていた。)


無事実技が終了したものの、警報解除のために「透析」を止めた時間があるので、
その分を終了時刻にプラス。(今回は1時間と4分だった。)
結局6時間以上 つながれていたことになるけど、実際テスト中は透析中も横になること
がないので、透析中という気がしないのが現実。

穿刺から終了まで 一度もベッドに横になれないし、それどころか技師さんの実技では
透析中、ベッドから床に下りて 自ら立って解除。
正直クリニックでお世話になっていた時には考えられないことです。

クリニックの時は、穿刺も看護師さんにしてもらっていたので、横になったまま刺してもらい、
そのままずっと寝ているだけ。(唯一起きるのは食事の時だけだった。)

でも不思議なもので、起きてても全然苦にならないというか、慣れちゃいます。
実際自宅で透析していても、5時間のうち3~4時間は座ってるかも。
(透析中はホント暇なので、プレステやPCやったり、DVDをボケ~っと見てたり
と、かなりマイワールド状態です。)




↑透析ルームのマイテレビ。今日は食わず嫌いを見てました。

定期テスト終了~ ヾ(≧∇≦*)

2007-05-15 23:06:14 | 在宅透析 定期テスト (実技&筆記試験)

本日、年二回(前期・後期)のテストのうち 前期が無事終了。
しかも今回は思ったよりもラクチンでした

いつも、看護師さんの手技&筆記+技師さんの実技&筆記ですが、今回は
技師さんの筆記はナシで、口頭でのテスト数問のみでした☆
看護師さんのテストも、いつも4~5枚はあるのに 今回はなんと2枚!
いつも看護師さん&技師さんの筆記だけで あわせて8枚以上あるのに・・・。
(↑ちなみに直前に丸暗記した箇所は一問も出なかった・・・。)


今日は8:45に病院到着。
着替えて体重を測って、今日の除水量などを計算してカルテに記入。
ある程度準備が済んだら、技師さんの前で機械の立ち上げ。
その後、本日担当の看護師さんの前でプライミング開始。
一人がプライミングを行なっている最中、もう一人(今回は私)に看護師さんから
口頭での質問があります。
必ず聞かれ、忘れたら追試という口頭テストは以下の質問。


Q:プライミングの3つの目的は?

① ヘパ生(ヘパリン化生理食塩水)をダイアライザーと血液回路に満たして
Airを抜き、血栓形成を防止する。
②ダイアライザーと血液回路の破損の有無を確認する。
③ヘパ生をダイアライザーの膜となじませ、血球破損を予防する。


Q:ヘパリン1ccは何単位?また、生食で希釈した1ccは何単位?

・ヘパリン1ccは1000単位・希釈後の1ccは500単位。

↑この2つの質問は毎回必ず 最初にチェックされます。
(いきなり質問され、度忘れすることもかなりあります。)


プライミングが終わったら、今度は穿刺と開始操作の手技チェック。
とりあえず穿刺の準備です。

滅菌手袋を付けたら、もう「清潔」以外のモノには触れられません。
(触れてしまったら 新しい滅菌手袋に付け替えです。)
手袋を装着する際も、自分の手が手袋に触れないよう、気をつけて装着します。

穿刺は自己穿刺です。
針を刺し、脱血したら針を寝かせ、そのまま血管の中に進めます。
(自分は針を進め、介助者が同時に内針を抜きます。)

AとV 両方一気に穿刺し、無事済んだらテープで固定をします。
脱血を確認し、A側から回路をつなげていきます。
(今日は採血があったので、回路をつなぐ前に A側に5mlのシリンジを付け、
4ml採取。用意してあるスピッツに血液を入れます。)
↑自宅で採血の場合は、そのままスピッツを冷蔵庫の中へ。

A・V 両方の回路を接続したら、いよいよ血液ポンプを回します。
血液ポンプを60mlで回し、その間にVチャンバーの液面を少し下げ、ヘパリン
初回分を注入し、ピローを左手で触り 圧とともに確認しながら血流を設定値
まで上げます。
ダイアライザーの中に血液が行き渡るように、両手でダイアライザーを持って
左右に回します。
そして「運転」。透析開始です。
(運転スイッチを押した瞬間から透析開始なので、時計で時間を確認し、カルテに記載。
30分後に血圧測定なので、タイマーを30分後に鳴るようにセットします。)

運転後、チェックリストで不備がないかチェック。
開始後は血圧を測定し、現在の除水量・血流量・静脈圧・透析液圧・温度・ヘパリン量・
透析液流量・濃度(電導度)
をカルテに記載します。(血圧測定ごとにチェック&記載)


↑ここまでが開始操作の流れ。
このあと、AチャンバーのAir抜き・Vチャンバーの液面調節・体外循環・針先洗浄・
を行います。
その後、看護師さんの筆記テスト。
それが終わってやっと昼食です。(12時だったのに全くお腹減らなかった・・・)

午後1時から技師さんの実技テスト。(←ほとんどこれがメイン。)
技師さんの実技・口頭テストはまた改めて書いていきたいなと思います♪ ( ̄m ̄*)v

近づく透析テスト

2007-05-09 13:02:27 | 在宅透析 定期テスト (実技&筆記試験)

私のお世話になっている病院では半年に一度(年二回)テストがあります。
もちろん在宅血液透析に限ってのことですが、何度経験しても難しい
そのテストが来週15日に実施。ついこないだ終わった気がするのに、半年は
本当に短いデス。C= ( ̄ー ̄;;) ハー


2005年5月の始めに、数日かけて看護師の手技・筆記、技師の実技・筆記の
卒業テストを 介助者のダンナと共に個別に受け、何とか二人とも合格。
(↑多分半分ほどは先生のお情けかも。)
その時は毎日勉強していたので、自分なりに満足のいく出来でしたが、在宅で
透析を受けるようになると 2~3か月であっとゆうまに脳から自動的に消去
されちゃいました。(; ̄ー ̄A アセアセ・・・

もちろん プライミング・穿刺・開始操作・液面調節・終了操作・返血・片付けなど、
毎日行なうことは忘れようもないけど、滅多に出ない警報の対処&解除方法
(漏血・停電・供給液異常など)は毎回テスト間際に覚え直し。

筆記か実技かどちらかだけならともかく、実際は両方。
しかも看護師の手技も忘れがち。
体外循環・針先洗浄・ヘパロック・AチャンバーのAir抜き・Vチャンバーの液面調節
など、これまた普段やらないことばかり。
(ヘパロック・針先洗浄・Vチャンバーの液面調節などはよく行いますが。)

出来や点数が悪いと追試なので、とにかくあと数日 気合入れて復習します
テスト内容など、無事終わったらまた記載したいと思います☆