昨年の秋に、長年使用していた血液回路から新しい血液回路に変更になった。
血液ポンプの部分が太くなったとかで、技師さんが装置の調整に来てくれたけど、
なんだろね・・。さすがにもう慣れたけど、やっぱ前の回路のほうがラクだったわ。

上の回路が新しい回路で現在使用しているもの。
下の回路が今まで使用していたもの。

血液ポンプの部分。(ローラーチューブだっけ?)
太さの違いも一目瞭然。
太いほうが現在の新しい回路。

生食ラインのエアトラップの大きさも違う。
左側が現在のもの。

新しい回路にはエアトラップの下に返血用のアクセスポートが付いている。
ピンクの留め具はプラスチック製でパチンと留めるタイプ。
プライミング前にこの留め具をはめ、返血時にA側の穿刺針を抜いて、
その血液回路をこの部分に取り付けて留め具を外せば返血できる。
前の回路には付いてなかったので、この辺りは新しい回路のほうが便利。

Aチャンバ。
左が現在、右が以前のもの。
これもピンクの留め具をプライミング時に閉じる。
滅多に使わないけど、AチャンバにAirが入ってそれを抜く時には便利かも。
新しい回路の場合、シリンジをチャンバの上に取り付けてピンクの留め具を
外してシリンジを引けばAirが抜ける。
右側の回路の場合、赤い部分をアル綿で拭いて、シリンジを付けた18Gの針を
まっすぐ刺してAirを抜く。

V回路。これは現在使用中のもので、プライミング前にこの2つの
ブルーの留め具を閉じる。
一番下の留め具のない箇所にエポを入れるんだけど、そこしか使ってないから
正直この2つの留め具はいらないし、普通のアクセスポートにしてほしい。

アップにするとこんなカンジ。
病院では使用する機会があるのかもしれないけど、在宅だと
この部分は全く必要なし。

これが以前のV回路。
こういうタイプだと3箇所のうちどこからでもエポを入れられるし、
プライミング前にいちいち留め具をはめる必要もないのでラク。
V回路は断然今までの回路のほうが実用的。


Vチャンバ。左が新しい回路で右が以前の回路。
チャンバの大きさも違うんだけど、んなこたどうでもいいんよ。
問題はローラークレンメ。
右側はローラークレンメが付いてるけど、左の現在のはクレンメの代わりに
プラスチックの留め具が付いている。
でも実際この部分はローラークレンメじゃないと液面下げるのが超大変。
病院のスタッフは両手が使えるからまだいいかもしれないけど、
在宅患者はシャント側の腕はあまり動かせないからね。
だからローラークレンメタイプじゃないと、透析中に自分で液面下げるのが至難の業。
この部分は絶対変えてもらいたい。
V回路のアクセスポートを、2つのうち1つでいいから普通のタイプに戻し、
液面調節しやすいようにローラークレンメにしてもらえれば言うことなし。
見づらい画像付きで長々書いたけど、まぁ一長一短かなって感じ?
個人的には前の回路のほうがシンプルで使いやすかったけどね。
血液ポンプのローラーチューブ部分にしても、そりゃ太いほうがメリットあるのかもしれないけど、
チューブが太いからプライミング時、生食満たす時にAirが溜まってしまい、結局途中で血液ポンプを
停めてチューブを外してAirをAチャンバに飛ばすという手間がかかる。
生食満たす時に、血液ポンプ入口部分の回路を下に押し下げながら生食を満たすとうまくAirが
抜ける時もあるんだけど、そのままAirが溜まって抜けない時が多いからほとんど毎回チューブを
外してるんだよね~・・。(メンドクサ・・)
まぁいろいろ試行錯誤して作られた感はあるけど、やっぱシンプルイズベストだよ。
(言いたい放題スミマセン)笑
あ、でもヘパリンラインのピンクの留め具は便利。あれはGJ。
またこれからも変わっていくんだろうね。いろんなものが。
どうか使いやすくて便利なものに変わっていってもらいたいッス。
(てか久々に真面目に書いたら肩凝ったわぁ~)
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