家出ではなく、家を出ただけ。

電車に乗ったのだろうか？

行くとしたら、ばぁちゃんち。

電話したけど、行っていない。

刻々と過ぎて行く時間。

私は車、次男も自転車で捜しに出る。

途中、交番を見つけ、事故にあった子供がいるか、尋ねる。三男を捜してることを伝える。

が、地域外だった。地域外だと、正式な届け出にならないらしい。

近所の交番に行こうとしたところ、携帯が鳴り出した。

「帰ってきた。」と、長男から。

もう、12時過ぎだった。

隣の駅まで歩いて行き、帰ってきたらしい。

心配したって言ったら、

「外に出てただけ。帰ってくるし。」

まだ、長男のことを ぶつぶつ怒っている。

自分の気持ちを出してるのは、いいけど、

振り回されて・・・疲れた～！

壁に穴 そして 家出

きっかけは、

三男が、古いビデオテープを観ようとして、デッキを壊した。

それを見ていた帰省している長男が、

「おまえは、何でも壊す。」

と言ったらしい。

怒り爆発 そして、壁に穴。

仕事から帰ると、号泣する三男がいた。

「あいつ（長男）を、追い出して。俺を侮辱した。俺の心を傷つけた。」

「あいつ（長男）には、家（下宿）がある。俺には、ここしかないから。あいつと一緒にいるのは嫌だ。」

まぁまぁと、話を聞いて、落ち着かせた。

その後、三男
「あいつに、俺の心を傷つけた賠償金を払ってもらう。」

パソコンで、訴えを作成。

賠償金十万円だって～。

傷つけられた心を癒すためだって。

その文書を作ったら、落ち着くかと、放置していたら、

長男に、またバカにされ、

キャリーケースに自分の好きな本とCDと二千円を詰め、

夜９時過ぎ、雨が降るなか、長袖ティシャツ１枚で、出て行った。

すぐに帰って来るかと思っていたら、

10時過ぎ、探しに出たら、何処にも見当たらない。

傘もささず、雨降る寒い夜、キャリーケースをゴロゴロさせて・・・何処へ？！