吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

大量に下剤処方、男性死亡 経過観察も不適切 愛知 その3

2023年07月22日 05時22分33秒 | 日記
 今回の死亡例の投与薬剤は明らかではありませんが、酸化マグネシウム製剤ついてはかなり安全で緩下剤として汎用されています。過去にこの薬の週十年投与による高Mg血症にて死亡例の報告がありました。確かこの例では、患者さんはもともと精神科疾患があり向精神薬の大量服用のため慢性的な便秘がありました。そのため本下剤が投与されていたそうですが数十年にわたる投与のため高Mg血症による致死性不整脈が原因ではなかったかと言われています。その後、本薬剤を投与する時は定期的な電解質チェックが推奨されるようになりました。
 当院でも本薬剤投与している患者さんはかなり多くいます。長期連用している方は定期的採血で見ていますが、確かに時に正常値を越える方もいます。
 このような場合は他の薬に替えて対処しています(替えたら出なくなるので替えないでくれと仰る方も多いですが)。
 排便にまつわる訴えは強いものがあり、なかなか便秘の投薬も難しいと痛感しています。

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2 コメント

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Unknown (hiromilton)
2023-07-26 03:13:10
便秘は切実ですね😅
私の友人は【長期間出なくて病院に行き、お腹中💩が溜まりまくったレントゲン写真を見せられ、死にたいくらい恥ずかしかった😭】と申しております。
かく言う私も糞詰まり子になって、トイレのドアノブを握りしめ全身の力を込めて踏ん張った結果【ビリッ】と音がしたような気がしましたが、その後切れ痔になりました💧
コメントありがとうございます (吉田クリニック)
2023-07-26 06:58:29
おっしゃるとおりです。排便にまつわる愁訴は多彩で複雑ですね。なかにはきちんと毎日出ている方でも「何となくスッキリしない」と「私は便秘です。便が出ないんです」としかおっしゃらないことも。ご本人の満足度の問題で治療が必要なものかどうかは判断に迷うことも多いですね。

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