吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

坂東三津五郎さん その3

2015年04月10日 06時11分10秒 | 日記
 さてフグ中毒の8代目坂東三津五郎さんも、今この現代で、どこかの救急病院に搬送されていたならきっと死ぬことはなかったろうにと思うのである。まあでも当時の医療水準や救急医療体制などを考えるとやむを得なかったかもしれない。あるいは救急車を呼ばなかったという話もうわさで聞いた。よく「〇〇中毒」などというと種々特殊な治療薬が必要な場合も多いが、このフグ中毒は基本的に人工呼吸さえ継続させていればいいのであるから、救急隊のバッグマスク換気だけでも急場はしのげる(まあ当時、バッグマスク換気をできる救急隊員はいなかったと思うが)。あるいは極端な話、口対口人工呼吸でもしていれば心停止までは至らなかったかもしれない。
 おそらくこれだけ一般人に心肺蘇生の技術がひろまった現在では、おそらくたやすくフグ中毒では死なないと考えるのであるが。まあ、もっとも自分で調理しない限りフグ中毒が発症する確率はないのであろうが・・・。

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