日本的感覚では砂埃の多い日や、暑い日などは自分の店の前の道路に打ち水をする。ところが米国とは、この水に滑ったかあるいは滑らなくともいいのだがここで転倒した歩行者がその店を相手取って訴訟を起こし、結局のところその店側は敗訴するという事例をもつお国柄なのである。これは民度が高い低いの問題でもない。おそらくは多種多様な民族の集合体の中において、これまた多種多様な価値観をすり合わせた結果なのであろう。だから助けようとした人が平気で訴えられることが起きるのである。日本では「善きサマリア人法」は存在しない。一時期、AEDが導入されようとした時に議論されたが立法化には至らなかった。日本では「緊急事務管理」という法律があるのでこれを代用したのである。実際はこの二つの法律は根本的には異なるのであるが結局、救助者を擁護する新たな法律は作られることはなかった。日本で見ず知らずの人が集まって団結して救助しようとした行為は、まさに日本人の民度の表れである。はたしてそんな日本人の傷病者においても、「少しでも怪我したらこいつらのせいだ、訴えてやるからな」という感情は沸き起こってくるものなのであろうか? でも日本で最近クレーマーが増えてきたことをみると今後は少し心配なのであるが。
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