処置時に安静の協力が得られない障害者の方への医療行為では、全身麻酔での処置ならば安全に行い得ることが可能です。ただし抜歯は安全になっても全身麻酔自体に危険性が伴うことを十分説明しご家族にご理解と同意を頂かなくてはなりません。全身麻酔では呼吸が抑制されますので呼吸補助のため気管挿管しそこから呼吸管理をすることが必要です。しかし低いながらもある一定の確率で食道に誤挿管されてしまうことはあります。しかしこの場合、パルスオキシメータなどで一刻も早くこの誤挿管に気が付き、再度正しく挿管する必要があります。この食道挿管という医療過誤は起こりえることなので、起こった時にすぐに認識して、再度気管挿管ができることが重要になってきます。昔はパルスオキシメータなどなく、術野の血液の色や血圧、脈拍数などをモニターして判断していました。今は血中酸素飽和度測定ができるので大昔より判断しやすいのですが。
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