2/7(火) 16:07配信 毎日新聞
医師は触診のみで診断し、伊藤さんは痛み止めを投与されて刑務所に戻された。しかし、翌16日も痛みは治まらず、刑務所内のエコー検査で腹部に水がたまっていることが分かったが、すぐに病院に搬送されず17日未明に死亡した。刑務所は伊藤さんの死因を肝硬変などによる出血性ショックとしたが、遺族の依頼により北海道大で解剖が実施され、死因は腸閉塞(へいそく)による出血性ショックだったことが判明した。
遺族側は訴訟で、刑務所が速やかに病院に再搬送していれば伊藤さんは死ななかったと主張。国が開示した刑務所内の映像には、意識がもうろうとして苦しむ伊藤さんの様子が映っていた。今回、地裁は国に責任を認めるよう勧告して和解に至ったが、和解内容に国の過失の有無や謝罪は盛り込まれなかったという。遺族は町立病院を運営する月形町も提訴し、22年3月に50万円の解決金を支払う内容で先に和解していた。
医師は触診のみで診断し、伊藤さんは痛み止めを投与されて刑務所に戻された。しかし、翌16日も痛みは治まらず、刑務所内のエコー検査で腹部に水がたまっていることが分かったが、すぐに病院に搬送されず17日未明に死亡した。刑務所は伊藤さんの死因を肝硬変などによる出血性ショックとしたが、遺族の依頼により北海道大で解剖が実施され、死因は腸閉塞(へいそく)による出血性ショックだったことが判明した。
遺族側は訴訟で、刑務所が速やかに病院に再搬送していれば伊藤さんは死ななかったと主張。国が開示した刑務所内の映像には、意識がもうろうとして苦しむ伊藤さんの様子が映っていた。今回、地裁は国に責任を認めるよう勧告して和解に至ったが、和解内容に国の過失の有無や謝罪は盛り込まれなかったという。遺族は町立病院を運営する月形町も提訴し、22年3月に50万円の解決金を支払う内容で先に和解していた。