今回、卒後教育セミナーというものにも参加した。今回の講演内容は「合併症を有する患者の周術期管理」というものである。開業してしまうと全身麻酔をして行う大きな手術はもうすることはない。外来での小手術程度である。まあだから今回の講演内容は聴いていても今の診療に役に立つわけではないのであるが、専門医更新のクレジットになるので出席せざるを得ない。それぞれ呼吸器合併症、循環器合併症に関して演者が交代して講演された。まあ今では必要ない知識とはいうもののなかなか新知見もあり面白かった。しかし次の演題の「栄養障害の合併症をもつ患者管理」についての講演であるが聴いて驚いた。自分が30年も前に救命センターで学んだ栄養管理の水準そのままなのである。新知見はほとんどなかった。がっかりであった。まあこの演者(大学教授)が不勉強であるとは思わないが、本当にきちんと調べたのかしらんとも疑ってしまった。いやいやきっとこの栄養管理の分野は30年間進歩していないのだろうと思ったのである。<o:p></o:p>