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旅と映画と音楽と・・・
Riezoの旅、映画、音楽等のBlog。

are you going back??

2005-08-13 01:03:24 | travel
 レッスンの方は要領を得てきたし、カルテットとソロだけだった今回は時間の使い方も余裕に感じられてきた。
 
 中休みの日がやってきた。浅リン、福さん、メラニー、私、それにフランス人のお母さん(グループBで参加。車でGapまで来ていた)5人で散策にでかけた。歩きながらいろいろな花や植物、木の実などをフランス語の単語で教えてくれた。

 福さんは植物について詳しかったな~。私は、まったくと言っていいほど何の花とか何の実とかわからない。もらった花束すら何の花かわからないことがあるのだ・・・。

 Gapのすばらしい景色を堪能し、お母さんの車に乗り込み町へ。

 中華料理屋へご飯を食べに行くことになった。

 メラニーもお母さんも箸を使うのははじめて。割り箸袋の使い方を読み持ってみるが、なかなかうまくつかめない。

 そこで私たちが実演指導。教え始めたのはよかったが、例のプラスチックの長い中華箸は私にとっても使いにくいもの。教えていた私に、
「riezoは本当に箸が使えるの?」
と聞いてきた・・・。日本の箸なら使えるよ。と言ったのだが違いなどもちろん分かるわけはなく・・・。

 ゆっくりランチを食べ、宿舎へ帰る。いつものバスの移動とはまた違って面白い。バスでは座席の位置がかなり高いが、普通の自動車の座席の高さはとても低い。前後をトラックやバスに挟まれると、ものすごい圧迫感を感じてしまう。あまり大きくないお母さんの車に5人の大人が乗り、山道を30分弱。かなり重そうだった。

 福さんがメラニーに冗談を言ったり、からかったりするたびに彼女は黙ったり、下を向いたり、恥ずかしそうにしたり。とってもシャイな女の子だ。

 今回はメラニー以外にもう1人スイスから参加している男の子がいた。彼はドイツ・オーストリア・スイスの国境付近の街、バーゼルから来ていたから、ドイツ語、フランス語を話す。とってもマイペースで面白い人だった。彼はよく、ニーナとイボンヌにからかわれていた記憶がある。面白いことを言った後、オランダ人2人に「吸った?」(おそらくカナビスのこと・・・)と聞かれてはからかわれていた。

 彼とも話す機会がたくさんあって(メラニーと私たちが一緒にいることが結構あったからだと思う)、楽しく会話していたのだが、彼は1週間だけで国に帰ると言った。はじめは冗談かと思ったが、本当だった。というのも、来週から兵役に行かなきゃいけないから、と言っていた。

 スイスは永世中立国なのに??という疑問が私の頭に浮かんだ。永世中立国であるということと軍隊を持たないということには関係がないようだ。なんだか不思議な気分だった。

 せっかく仲良くなったのだから、学校が終わるまで一緒にいたかったが、どうしても行かなくてはいけないということだから仕方がない。
 
 「明日の朝、早く出て行くから。今夜が会うのは最後かも。」

 と彼は伝えてきた。ニーナとイボンヌは

 「どんなに早くてもいいから、絶対に出発する前に部屋をノックして。出る前に顔を見せてね。」と言っていた。

 「私の部屋にも。」

 と私も言った。せっかく仲良くなった友達との別れは寂しい。しかも、彼は週明けには兵役に行くのだ。

 出発の朝、彼は荷物を担いで部屋をノックしてくれた。寝起きにパジャマだったが、廊下に出て、ニーナ、イボンヌ、メラニー、私とお別れの挨拶をした。元気でね。頑張ってね。ありがとう。それくらいしかいえないが。

 彼とはもう2度と会うことがないかもしれない。そう思うと、本当に寂しくなった。1週間早い別れの瞬間に心の準備ができていなく、思わず涙が溢れそうになってきた。

 彼は今頃何をしているのかな?