30年以上荒れほうだいの田んぼ再生『奮戦記』

2009年06月29日 | ものづくり 家づくり

母ちゃんと二人で荒れた田んぼをきれいに経費節約でエコ奮戦記。

1反2畝・約、360坪。これが田んぼ・・・?30年以上も耕作していない田んぼは、田んぼではない!キジの住み家じゃ!と、我が家の御先祖様に申し訳ない。こりゃー何とかしなくてはと、何年も前から思ってはいたものの、専業農家ではない我が家にとっては悩みの種でもありました。昨年暮れから今年にかけて地元の農業委員会会長 さんに、お宅の田んぼ何とかならないかねぇ・・・この一言でよっしゃ、田植えの時期までに何とかするぞぃ!張り切ってはみたが、家業の合間をぬっての作業だけに時間がかかってしまってトホホ。 不法投棄のタイヤ、オートバイ、空き缶、瓶、ペットボトルなど軽トラック3台分のゴミの山でした。数年に一度は草刈りをしていたが、こんな状態ではどうしょうもない、おまけに凸凹になった地面はもう大変。

↓左下の写真はゴミ焼却場 『平成21年4月9日撮影』
平成20年度末にCO2 ダイオキシン問題で稼働停止になった地元ゴミ焼却場

最近 、やたらに地球環境問題が取り上げられてCO2やら何やらで世界中で大騒ぎ始めておりますが、『便利さだけの追求イコール自然破壊』 自然環境も深く考えずに文明だけが進んでしまっては、これはもう、元に戻すのは容易なこっちゃありゃーしませんぜ。と、清水の次郎長親分も草葉の蔭で言ってることでしょう。冗談はさておきまして、自動車産業、電気産業も人類最大の課題である自然環境問題を真剣に取り組んでいる今日この頃です。各、日本のメーカーさんは、我々日本人として誇りに思います。経済発展にもつながり、より一層の努力を発揮して頂きたいと思います。【まだ見ぬ未来の子供達のために】



エコポイントの登録・商品交換申請の受付開始等について、平成21年6月24日更新                            環境省・経済産業省・総務省

詳しくお知りになりたい方は、
こちら→ 環境省・経済産業省・総務省ホームページ  

[1] インターネット申請
 事務局のホームページ(6月下旬開設予定)
にて申請手続を行うことができます。         引用です。

※安全なサイトです。リンクをクリックして、御一読下さい。



エコキュート買うと 国から補助金が出るのご存知でしたか?

※エコキュート補助金情報 
<補助金額> 家庭用:41,000円
機種によっては補助金の交付を受けられないものがありますので、
詳しくは、日本エレクトロヒートセンターのホームページでご確認いただくか、各メーカーまでお問い合わせください。
日本エレクトロヒートセンター へジャンプします。  引用です。

オール電化? エコキュートって何? 詳しくお知りになりたい方は、
中部電力ホームページ



4月9日 『作業開始』 雑草処理 1日~2日目



雑草処理:バケット“つかみ” 今回は役に立った。小型のバックホーまさに千人力、ほとんど一人でごらんのとおり。
ほぼ一日で雑草と立木が粉々に。
 


数十年前に水路工事を町の公共事業で整備。其の後、毎年地盤沈下が進み、水路に沿ったすべての田んぼが土盛りを繰り返さなくてはならない状況。ハイド板で削り取った雑草と残土を三角形の部分によせ、一段高くして、田んぼを長方形に。この方法が田んぼの水漏れを防ぐことになって良い結果につながった。
『地盤沈下の原因は、元々の地盤が軟弱だったのか、いずれにせよ水路工事がきっかけとなったのは間違いないだろうと農業委員会会長も言っている。』


雑草処理~遣り方作業 2日~3日目

1反2畝と言えども約360坪もあるので田に水を入れてからでは作業の手直し『均平作業』が困難になる。
[たかが田んぼ、されど田んぼ]
遣り方を出して地面を平らに。

最近〔田畑〕耕作放棄地をあっちこっちで見かけますが、理由は老齢化や、その他、諸々の事情はあろうかと思います。
自分の家にも田んぼあるが、荒れ果てて手がつけられないと半分諦めがちな方のためにブログに載せてみました。素人でもやる気になれば出来ます。頑張ってください。最後にどの位の費用で出来たかを計算します。




 すきとり~ならし~あぜ 4日~10日目 孫も手伝いに加わる↓乗ってるだけ

猫の手、孫の手もかりたいぐらいだった。これは大助かりだ!

雑草処理後、見た目は平らに見えたが高低差30センチもあり、平均15センチ隙取る事となった。
単純計算しても135立方メートルの残土となった。隙取った土は三つの山にして向こう側の三角土地部分に土盛りした。一つの山にしか見えないが、あと二山向こう側にあるのが分かる。
バケットとハイド板で畦「あぜ」をつくり、と同時に上から押さえつけてバックホーの重みで固める事が出来た。スコップ使用は畦を整えるくらいで済んだ。


しつこい葦の根っこを、ハイド板を使ってようやくとれた。



もう少しだ!頑張れ!ご老体・・・壊れないでくれ!
毎日フルスロットルで頑張っているユンボ!お前だけが頼りだぞっ!



町の農業委員会 会長さん『職務代理者』が様子を見に来てくれました。畦(あぜ)=くろ うまく出来たね。今じゃー重機『バックホー』があるので、わけはないが昔はこれを手でやっていたんだ。丁寧に遣方も出して・・・田んぼは水が命。水墨=遣り方<大工用語><水平を見る=水平にする事>凸凹もすっかり平らにになってこりゃーいい田んぼになるよ。『あとの代かき、均平作業が楽になる』言わなくても覚えていると思うが20年くらい前に町の公共事業で水路に沿ったすべての田んぼには暗渠排水工事をしてある。水路に向かって田んぼ1枚に付き2本の塩ビ管が入ってるので水はけも良くなった。『1m以上は掘らないよう注意して下さい』と御指摘もありました。

最近始まったことではないのだが、「耕作放棄地」年々増え続けておる。20年前に比べると3倍にも増えたそうな、政府の減反政策の付けが来ておる。農業よりも商工業、産業の方が国にとっても税金の面で豊かになる。しかし、バランスも考えにゃーならん。会長さんは物知りで大工用語もポンポンと出てきて話がはずみ、水田の事などを色々とユーモアを交えて話をして下さいました。
『写真をクリック↓大きな画像』
↑ブログ管理人      会長さんの一言、見違えちゃったね~↑

三角計(土地)になった部分に隙取った残土を約1メートルの高さに盛って地盤沈下による田んぼの水漏れを防いだ。
右側にヨレヨレになったフェンスは町の工事でやり直しする計画。↓
現在すでに始まっている。

父ちゃん お昼ですよ おかずはセリ、卵焼き、餃子、鮭、塩コンブでした


おひさまが西にかたむいたので、さあ帰ろう

30年以上荒れほうだいの田んぼ再生『奮戦記』 おわり




 まとめ [田んぼ再生][整地作業]


 1)地面が凸凹(最も高い:低い)高低差30㎝

 2)遣り方(杭)やりかた(くい):32本  遣り方(貫)(ぬき)4m:32丁

 3)地面隙取り 約 135㎥  立木を含めた雑草 約 50㎥

 4)燃料費 軽油:100ℓ

 5)グリース:AZ極圧シャーシーグリース DK770:ジャバラ式:2本

 6)エンジンオイル:4ℓ

 7)雑草処理~杭打ち~遣り方~地面隙取り~地面均し~畦(あぜ)=くろ
  日数:約10日:人件費 0円

 8)手間内訳:夫婦二人

 出費:合計15,000円 [燃料費 軽油:100ℓ][グリース][エンジンオイル:4ℓ]

水平器:レベルは建築用を使用しましたが、水盛り管でもOKです。
一人の場合レーザーレベルが便利です。

水平を出すには杭は必要かと思いますが、遣り方(貫)は必ずしも必要ではない。
杭に水平のしるしをつけて、水糸を張れば高低差を確かめる事が出来ます。

重機:バックホー及び杭、遣り方(貫)は自前の為、出費には含まれておりません。

※最後に
雑草処理~地面隙取り~均平~畦(あぜ) 全行程 :バックホーを使用。バケット、ハイド板を上手く使いこなし、スコップ等は殆んど使いませんでした。その為、体力を消耗する事なく作業を終え、時間とやる気さえあれば誰にでも出来ると思います。



下の写真は6月初旬 田植も無事終りました。
 
苗が少し曲がってるがこれも愛嬌かな・・・


←6月28日撮影。
30数年ぶりによみがえった我が家の田んぼ。
戦後、農地解放で先々代が苦労に苦労を重ねて手に入れた大切な田んぼ。昭和40年代に耕地整理で以前の場所と違いますが、当時は水もなし、用水路もなく、先人たちの苦労が身にしみました。

いゃー実にうれしい。
涙が出てきましたね( ..)
昨日は午前中から、かなりの雨量でした。今月、田植えも無事終わり、青々とした苗さんたち全員で笑っているようにも感じられました。
苗も生きているわけですから、こういう表現も許してもらえるのかな?
収穫までの写真をこのページに載せる予定でしたが、10000文字を超えそうなので次のページにしました。
すいませんが、次のページをクリックしてくださいね。



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