大切なのは仕上げ材より下地材 マイホーム悲鳴上げていませんか!

2008年07月24日 | ものづくり 家づくり

下地づくりが一番大切!

どんな立派な、瓦、銅板、ステンレス、などで屋根を葺いても肝心の野地板(下地材)が腐ってしまったのでは、話になりませんよね。「これが杉の板です。」
高温多湿の日本。木造の弱点は湿気。貴方のマイホーム大丈夫?
これはヒノキです。
毎日暑くて湿気の多いこの季節。屋根や床下、普段目につかないところだから、実は怖いのです。

マイホーム悲鳴上げていませんか

最近の住宅は、合板をよく使います。見た目はパーンとしていて丈夫そうに出来ていますが、実は湿気に弱いのです。このページにも例を載せていますが、やはり屋根、野地板はコンパネではなく杉の無垢板を張るほうが良いと思います。(これは押し付けるものではありませんどっちを選ぶかは建て主さんの自由です。)
無垢板は合板と違って湿気や蒸れにも相当絶える事の出来る自然素材です。(このページ読んで頂くと話がつながります。)

※使う場所によって合板は生きてくるものだと思います。新建材や合板を否定しているものではありません。誤解をなさらぬように宜しくお願い致します。

床下湿っていませんか

普段気にもしていない床下も、たまには点検してみてはどうでしょうか。
特に布基礎の場合、湿気止めのコンクリや防水処理(シート)をしていない住宅は要注意です。
床下収納庫の蓋をあけて中のものを取り出せば床下をのぞくことができます。
床下収納庫がない場合、畳の荒床を剥がせば簡単に床下をのぞく事が出来ます。

屋根裏を点検したい場合、押入れの天袋に設けられている点検口からのぞく事が出来ます。

そう言われてみると、ちょっと気になる!と思っている方は、今すぐ見てみませんか、
あなたのマイホーム悲鳴を上げているかも知れませんよ。今すぐチェック!

例 1) 其の(1)屋根の悲鳴   其の(2)屋根の悲鳴

例 2) 其の(1)床下の悲鳴   其の(2)床下の悲鳴

屋根の悲鳴と床下の悲鳴と題しましたが同じ家ではありません。
特に問題でしたのは、床下のコンクリの自壊でした。床下にもぐって、この現場を見た瞬間、我が目を疑う様でした。これは普通の壊れ方ではない!どこかおかしいと思い早急にコンクリート試験場で調べた結果、化学反応が出ました。これには驚きの・・・
白い粉のようなものが束とピンコロの境に見えます。)


※屋根の修理方法や、床下のコンクリ防水工事のやり方などを、今後順を追って紹介していきたいと思います。

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天井裏をたまにはのぞきたいけど、点検口がない!大丈夫です。
最寄りの工務店、大工さんに相談しましょう。簡単に点検口をつくる事が出来ます。

床下をのぞいてみたいけど、床下収納庫や、畳の部屋がない!大丈夫です。
押し入れや、物入れの床を切って、蓋を付ければ次回からいつでものぞけるようになります。最寄りの工務店か大工さんに相談しましょう。これも簡単に出来てしまいます。
案ずるより産むがやすしと言います。あなたも今日から実行しましょう。

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このサイトへご訪問して下さいまして誠にありがとうございます。m(__)m 
タイトルや記事に書いてあります様に私は建築大工、三代目です。
PCに関しましては慣れない手つきでキーボード叩いております。その為、誤字脱字等があった場合、又、記事等に関しての不明な点がありましたらコメントください。
少しでも皆様のお役にたてれば幸いに思います。今後ともよろしくお願い致します。m(__)m。


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温室に学ぶ家づくり。

2008年07月21日 | ものづくり 家づくり

でできた温室に学ぶ家づくり。

前ページの続報となりますが、杉の赤みが強い「耐久性がある」と言う話をしました。それと、「芯もち」という言葉が頻繁に出てきました。芯もちと言うのは何だろう?わからない?
芯もちと言うのは年輪です。木の中心のことなんです。垂木や天窓の材料一本、一本に年輪、中心があるということなんです。前のページ読んでいただくと話はつながります。

杉やヒノキを植林して、大きく木を育てるため間伐をします。その、まびいた間伐材を製材すると、まだ木が小さいですから当然、木の年輪が中心近くに来ます。
そして、「芯さり」という言葉も大工用語でよく使います。これは、年輪の中心が、さっている「ない」と言うことなんです。

材木には等級をつけた名前があります。主に、一等角、特一、上小節、一面無節、二面無節、三面無節、四面無節、など。細かく言えばまだ他にあります。

一等角は根太や、垂木(たるき)比較的、小物、小さい材木を製材した場合。間伐材など。←芯もち。

特一、上小節、一面無節、二面無節、三面無節、四面無節、は柱や桁など比較的大きな材木を製材した場合。←芯さり。

特一や上小節は土台や柱などに用います。☜化粧材として使用できます。
私どもでは、ヒバ材を使用しております。ヒバ材を使いだして約40年位になりますが、一度も白蟻や腐りなどの報告はありません。【立地条件にもよると思います】

無節と言うのは、柱、桁、化粧材に用います。これは高価です。当然一面無節よりも二面、三面、四面無節のほうが値段はだんだんと高くなります。

最近では、需要と供給のバランスで外材を中心とした建物が多く、今までとは違った名前が付いています。これは今後お話したいと思います。



☜先代が杉の赤身でつくった木の温室。
この写真は昭和30年代に建てた温室です。「もうかれこれ半世紀近く経ってます。」日本高度成長期を担った温室の一つだと思います。長い年月の風雪に耐え抜いて、お疲れ様でしたと言ってやりたいですね。平成に入ってアルミに代わり、用済みになったのでしょうか。ほったらかしにされていても、どうやら原形は今も、とどめております。
中をのぞいてみると、可愛らしく青いトマトが生っていました。
下の写真は、同年代に外材で建てられていた温室。すっかり朽ち果てて基礎の部分だけが残ってます。
日本の杉の赤みが、いかに強いという事の証しになると思います。



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時代とともに変わりゆく日本の温室
この写真は平成になって建てられたアルミの温室です。合掌はH鋼で出来ておりspanが長く、木の温室より間口もかなり広めです。洋合掌の陸梁になる部分はターンバックルで締め付けてH鋼:合掌を固定してます。

木造建築:建物のことで気がついたことをこれからも、お話していきたいと思います。今日はここまでです。またのご訪問お待ちしております。ありがとうございました。

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(株)現代画報社発行の6月号 「地域を育む人と企業」女優の渡辺めぐみさんに取材して頂きました。渡辺めぐみさんお疲れ様でした。
253ページに古谷工務店を紹介して頂きました。宜しくお願い致します。

後ろの左から順に 「有限会社 カベシマ設備」 「株式会社 カナトク」
「株式会社 湘南建具」 「私の実兄」 「有限会社 増田タイル」
「有限会社 古谷工務店」 「女優:渡辺めぐみさん」
「株式会社 東材木」 「有限会社 佐藤美装」





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築32年経ったお稲荷さん、横に咲く紫陽花。無垢材の底力!知って損のない話など。

2008年07月09日 | ものづくり 家づくり

紫陽花と、お稲荷さん。
けなげに、庭に咲く紫陽花が可愛くて投稿です。この時期にしか見れないと思うと、つい今朝方デジカメのシャッターを・・・ 来年また会いましょうと声をかけてあげました。このお稲荷さんは32年前、古い民家を解体したときに大黒柱、差し鴨居等を「ケヤキ」製材して再利用したものです。母屋の建て替え時にほとんど使ってしまい、お施主様の了解を得て残りの材料でお稲荷さんをつくることができたのです。(当時、私の大工経験は8年でした。)無垢材は腐りさえしなければ何度でも利用できるところがすばらしいですね。この欅は伐採して100年はとっくに経っていると思います。現在も腐りは全く見られません。


少しオーバーな言い方かも知れませんが、自然環境:エコロジーを考えて実践していた我が家の初代棟梁、
古谷末吉爺さん。大黒柱や差し鴨居を挽くには植林して少なくとも100~150年はかかる。無垢材は何年経っても無垢は無垢、自然の木材を無駄にしてはならない、と、これからもその教えを大切にしたいと思います。
「特にケヤキは時が経てば経つほどその赤身は増し、木目や柾目がはっきり出てとてもきれいです。」古民家再生を手がけている大工さんは古い欅を一鉋かければこんなに美しい木目が出た、なんてことで感動した大工さんも少なからずいると思いますね。この一瞬の感動と感激は大工でしか味わえないことかも知れません。いつまでも心に残る貴重な体験です。(写真は大正10年撮影)

こんなこと書いて本当かな?と、思われる方もいるでしょうね。
なんでもそこらにある古くて黒ずんでる木端を見つけて少し削ってみてください、そうすると回りは(外側)真っ黒なのに中は白くて自然の木の美しさに驚くことでしょう。そうです。その木は外側が黒いだけで腐ってないんです。
特に、スギ、ヒノキ、ケヤキは見事な美しさが蘇ります。それが無垢の良さなんです。

話のついでにもう少しお付き合いください。
杉の赤身の部分、特に “芯もち” がとても強いという事は皆さんご存知でしょうか。アルミサッシが普及する以前のお話になりますが、昭和30~40年代初め頃、温室をやっている「営んでいる」農家では、その頃の温室はほとんど木造でした。軽量鉄骨で合掌を作りそれに合わせて(勾配)タル木~天窓を取り付け、タル木と天窓にガラスシャクリを入れてペンキを塗り、ガラスを軒先から順番に並べてコーキング、パテ、などでガラスを固定して温室をつくっていたんです。(温室の勾配は5寸5分勾配と決まっていました)米松や他の外材でつくった温室は何年も長持ちしませんでしたが杉の赤身の部分、特に “芯もち”だけはアルミに代わる最近まで腐りもせず時々の修理程度で原形を保ってます。木で出来た温室は少なくなりましたが、現在も働いてます。
(温室で主に栽培してるのはマスクメロン、スイートピー、シクラメン)などです。上の写真が木造の温室、左側に少し見えてるのもそうです。下の写真がアルミ製。木の温室は築40年位い経ちますが、現役バリバリです。

このように杉の赤い身の部分(幹)強いことから、このサイトに来てくださっている皆さんがリフォーム又は、新築を、と考えのある方は参考にして頂ければと思います。
私が今まで経験した中で特に、“屋根野地”が問題です。軒先部分傷みが最も早く、できれば野地板はコンパネ(合板)ではなく杉板を使う事をお勧めします。(施工例
でも、工事コストのほうが心配と誰しも思うのは当然です。最寄りの信用のある工務店、大工さんに相談してください。コンパネ(合板)と杉板の差額の見積りを出していただけると思います。差額ですからそんなにビックリするような金額にはなりません。長い目で見ると杉板を使用したほうが結局は良い結果に繋がるのだと思います。
「この ページ 杉の野地板が写ってます。」☜お稲荷さんの左側に写っている温室が杉の「赤身」芯もちで出来ている温室です。

木造建築:建物のことで気がついたことをこれからも、お話していきたいと思います。今日はここまでです。またのご訪問お待ちしております。ありがとうございました。
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onlyone
ありがとうございます

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二階屋根葺き替え工事

2008年07月06日 | リフォーム

築30年経った木造住宅屋根の葺き替え工事です。
建て替えするにはまだもったいない!と言うお施主様の要望で工事を引き受けました。その通りだと思います・・・。

道路を挟んだ現場のすぐ前の駐車場をお借りして足場の準備から始めます。



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ありがとうございます


この続きは後ほど・・・編集中です。
すいません。もうしばらくお待ちください。m(__)m