シロアリに食われた住宅の修理方法其の1

2011年11月03日 | リフォーム
若い力・生きる力・がんばろう日本・Pray For Japan

シロアリに食われた住宅の修理方法其の1
画像を見てお分かりのように在来軸組工法 木造2階建一般住宅。
外壁サイディング(無塗装品) 雨漏りによってフカフカ状態だったので剥がして見ると
ビックリ仰天!!あちゃーシロアリに食われて桧の通し柱可愛想う。

築30年近く経過してるが、やはり長い年月の雨漏りと湿気にはALCと言えども耐えきれなかったようだ。
隅々まで調べたが、北西の壁一部分だけだった事が分ったので、一安心したのだが・・・
さぁどうしたものかと施主様と話し合った結果 “大工さんに任せるよ” と一言。
新築ばかりが大工の仕事ではないので、腕をまくっていっちょうやったるか。
通し柱が食われたのでは生半可な修復では地震に耐えられないぞ!!

外壁サイディング剥がして分ったのだが、サッシに水切りが取り付けられてなかった。(サイディング剥がさなくても分かりますが・・・)
水切りを取り付けない施工方法だとコ―キングを窓廻りに隙間なく打ち込む。これで雨漏りは防げるのだが、どうしてもコ―キング(シーリング)劣化、硬化しやすい為、「年数が経つと硬くなり粘り気がなくなる」雨漏りの原因になるのは当然なことだと思う。
「コ―キングは10年に一度のメンテナンスが必要ですぞ!!」
結論は、窓廻りから雨水が入り北側なので日光が差さない、いつまでも乾かない、春夏秋冬悪循環の365日だったのが原因。
こんな状況が数年続くとシロアリの餌食になってしまうんだよなー
皆さん雨漏りと湿気には十分注意しましょう。 神奈川を なびかな

1良心的なシロアリ業者は5年保証書を発行してくれる。保証書には平成23年○月○日~平成28年○月○日迄。 「契約保証期間中にシロアリ発生した場合、速やかに追加作業を実施致します」 と記載してあります。再施工の場合無料。と言うことです。「現在では常識となっている。」業者によって違いはあるが・・・その点でも朝日消毒さんは親切丁寧な仕事をしてくれるので、お施主様には安心して頂いております。シロアリで困った。“どうしようか”なんてことはありませんか?湘南地域にお住まいの方は直接電話してみては如何でしょう、この画像の下に朝日消毒さんのホームページを紹介しております。


シロアリ消毒業者「朝日消毒」さんと相談し、食われた個所を撤去した後、骨組みの補強工事終了後にシロアリ消毒 「薬剤散布」 することとなった。


既存土台はヒバ材、柱は国産ヒノキ材を使用していたが・・・ ヒバは湿気に強くシロアリに食われにくいといわれているが、長年の雨漏りには勝てなかったようだ。桧(ヒノキ)の通し柱4寸角は無残にも3/4しか残っておらず、土台のヒバ材もこのままではダメと判断し、1.5尺「45センチ」程を切り取る。通し柱も根ホゾ部分はひどく食われているので「宙ぶらりん状態」慎重に事を運ばなければならない。通し柱も戸袋の上バまで3/4を縦に切りさいて、生きている部分「食われていない」を残す。これに4寸角の桧柱を加工して切り取った部分に組み込むと同時に桧の4寸角を外側に抱かせてWにし、ボルトで固定する。これで頑丈な通し柱が蘇り家を支えることができる。筋交いも取り替えなければならない状態だった。
大工は家の整形外科医?

数年前から押入れがカビ臭く湿気がひどいのよね、と言っていたが、雨漏りが原因と分かって奥様も納得していた。押入れの内部はこんな感じだったのだがサイディングを剥がしてびっくり仰天!!








サッシ廻りからの雨漏り対策として霧除けを新たに設け、骨組みもがっちり蘇った。さぁシロアリ消毒開始!!骨組みは勿論、床下、外回り土壌消毒もばっちりOK。 朝日消毒さんのHP紹介→朝日消毒


ブロック塀の内側に雑草と植え込みがうっそうとしていたのだが、工事を始める前に刈り込んだので風通しも良くなった。
日は当たらない、風通しは悪いでは良くありませんな。建物の周りはきれいにしておきましょうね。お問い合わせはこちら 有限会社 古谷工務店

消毒は二人で手分け、一人は床下にもぐって消毒しているがとても辛そうだ!床下は密閉状態に近いためとても苦しそうです。くれぐれも体に気をつけてほしいですね。さて、ここで杉山板金の登場です。サッシに水切りを取り付け、板金屋さんが霧除けの寸法を測り、さぁもう少しで出来上がるぞ!!

カメラの目線がずれているせいか曲がって見えるので画像を↓クリックしてください別窓が開きます。  「幅1200pixel 高さ900pixel」


家の中はどうなっているの・・・? シロアリに食われた通し柱、土台、筋交いは運がいいのか悪いのか?家の内部は押入れだったので運が良かったにしておこう。と言うのも、これがもし浴室や洗面所、台所だったら相当修理代もかかるよね。水周りでなくて良かったと奥様も言っておりました。


↑(左端下の写真)広角レンズは目の錯覚にとらわれる筋交いが柱に見えてしまうほどの錯覚だ!。30年前はホールダウン金物はなく、普通のアンカーボルトだった。筋交いもWではなくシングル。でも壁が多いと筋交いは多く入るので丈夫にはなるが何といってもバランスだと思う、部分的に強度があってもバランスが悪いとどうしても強度が足りない部分に負担がかかり大地震に耐える事が出来なくなって倒壊してしまう危険性は高まる。この家は3月11日に発生した(湘南地方は震度5強だったが、)東北関東大地震にも耐える事が出来た。修復前に地震が来ていたらどうなっていたのだろうか・・・。



押入れ床はコンパネ(合板)3尺×6尺  厚さ4分(12mm)今回は点検用上げ蓋を設けた。雑巾で水ぶきしたあとが気になる方いませんか?乾けばきれいになります。


いよいよ花盛左官工事の始まりだ!!一級技能士の仕事っぷりは素晴らしい。



フェルトを張りメタルラスをエアーコンプレッサーで留め、下塗り開始

下塗りが乾いたとこでマスキングテープで養生して雨漏り防止のコ―キング及び防水処理を施す。サッシ廻りと既存壁との境は特に丁寧な仕事をします。


左官の上塗りが終わり、今度はペンキ屋さんが霧除けの塗装に入る。                      塗一(ぬりいち)さんのホームページです。

塗一さんのブログも紹介します。←別窓が開きます。

上塗り(中塗り)を十分乾燥させた後、ガン吹き付け工事に入り、

吹き付け塗装を丁寧に数回繰り返して、リシン壁の完成だ!!モルタル塗りリシン仕上げの壁ですが既存壁との納まりもすっきり仕上がり、違和感はありませんでした。

工事完了です。↓別窓が開きます「幅1200pixel 高さ1600pixel」

如何でしたでしょうか?写真の編集やらで相当な時間を要しました。

雨漏り対策として新たに霧除けと水切りを(出窓)とサッシ下バに取り付けました。職人がどんなに丁寧に家づくりしても完ぺきという家は中々つくれません。完ぺきに近づこうとする努力はしておりますが・・・・施主様のニーズに答えられる家づくり。ですかね・・・立派なことは言えませんよね。
写真を見てお分かりのように母屋と離れは渡り廊下でつなげております。(シロアリに食われた家は離れ)渡り廊下の施工方法などを次回に紹介します。

神奈川を なびかな


50年経った温室修理

2011年11月02日 | リフォーム

築50年以上の温室修理
部分修理でまだ使えるぞ!!と、お施主様も喜んだ。
何でも使い捨て時代は終わり、ものを大切にする時代に・・・





がんばれ!若い衆never give up

何があろうとけっしてあきらめるなよ!!

大工見習いと一緒に(部分修理)つくった温室
夕方、お風呂上がりの(中央)お施主様です。なびかな