
ヒメママ1
- 玖保 キリコ
- マガジンハウス
- 1050円
書評/

「お義母さんは、ヒメだったのです」という、どこかで聞いたようなセリフが書いてある帯に、そそられてしまう1品です。
最初は、ヒメママのあまりの自己中さに、私が嫁なら耐えられないと思ってしまうのですが、、、
読み進めていくうちに、そんなヒメママが可愛く思えてきてしまうのが、久保キリコならではなのかもしれません。
特に、シニアの出会い系サイトでであった人とお見合いをする所では、自分が年をごまかしていることを棚に上げ、相手のことを「基本的に年をごまかす人って信じられない」と言い、その後に「ヒメは自分に甘く他人に厳しい」と標語のように書かれているところなど、思わずにやっとしてしまいます。
さらに、もう一度その人とデートしたら、前にあったことを忘れられていた(相手は70歳)ことが判明し、怒って帰るのですが、「ヒメがぺしゃんこになるそんな日もある。」とひとこと書いてあり、落ちがついているくだりでは、ヒメママがちょっとかわいそうで、可愛く思えてしまうのです。
普通は遠慮して言えないことを、ずばっと言ってしまうのは、本当に目の前であったら笑えないけれど、漫画だから安心して笑って、もし、同じようなことが自分の前で起こったら、漫画を思い出して笑ってしまうのかもしれない。
でもきっと、女子ならだれでも心の中にヒメがいるのではないでしょうかね。。。
だって、綺麗な服を着ること、褒められること、特別扱いされることなんて、心底嫌いな人はいないと思うから。
自分のヒメ度を測るためには、この本はお薦めだと思います。
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