(Amazon作品紹介より)
山手線の車内で男は突然くずおれ、絶命した。それを見届けてジョン・レインは電車を降りた―作戦完了。日米ハーフの男レインは、東京で幾度も政治がらみの暗殺を手がけてきた凄腕の殺し屋だった。ある夜、彼は美貌のピアニストみどりと出会い、心を奪われる。意外にも、彼女はレインが山手線で殺した男の娘だった。しかし、やがてレインが依頼されたのはみどりの暗殺。彼女を救う唯一の手段は、政界に潜む依頼主の謀略をレイン自ら暴くことだった!東京の夜に謎と裏切りが輻輳し、愛と悲しみがたゆたう―全世界が注目する究極のハード・サスペンス。
椎名桔平さん主演の映画の記事を目にした時に、
あ~これ昔読んだ、でもオチ忘れた~…ということで再読しました。
記憶にあるのは最初の電車のシーンのほんの一部だけ。
どんな殺害方法だったかもまるっきり忘れていて、以下清々しいほど覚えてませんでした。
普通、読んでるうちに記憶が蘇るものなんですけどね。
分かっているのはジョン・レインとみどりが恋に落ちるということだけ。
二人の出会いのシーンすら覚えていないのだからそれはそれは新鮮で(笑)
けれど、“この本は面白かった”ということだけはしっかり覚えてました。
でもね、これの前に読んだ『雪の狼』(グレン・ミード)の方が面白かったので、
ちょっと格下げかな。
それにしても、これほど忘れてるという現実に本棚を想い浮かべてしまいます。
忘れてるモノがごまんとあるんだろうなぁ。
さてさて、ジョン・レインという孤高の殺し屋。
美女と恋に落ちるのはもはやこの手のストーリーのお約束です。
やっぱりね、ハードなサスペンスには華が必要だね。
命がけのフォーリンラブ。
崖っぷちの二人ゆえ、いやが上にも燃え上がる恋。
この本の中の二人のシーンが好きです。
殺し屋が素性がバレるのを恐れてみどりに惹かれる心をセーブするところなんか特に。
仕事柄、冷静で的確な判断が求められる職種ゆえ、自己管理、自己コントロールはお手の物のはずなのに、
それでも抗い難い想いにくず折れて行く様は美しいです。
まさに“美は乱調にあり”。
自分で自分に『やめておけ』とか『おっとここまでだ』とか(笑)、
いちいち言い聞かせるのが何とも健気なのですが、
それが崩壊する瞬間というのは読んでるこちらも至福でございます。
さて、もう一つの読みどころはジョン・レインの追跡方法と、他者からの追跡回避行動。
こういうの、とても面白いです。
いわゆる“巻く”っていうヤツですか。
平民の人生ではありえないものですが、知らない世界だからこそ興味深いってありますよね。
本当にさりげなく、よくぞここまで、という入念な尾行チェック。
する方もされる方も完璧なディテールをまとっているつもりでも、僅かな隙間から綻びる素性の露呈。
プロはプロを知るのです。
命がかかっているのだから、追跡する時もされる時も細心の注意を怠りません。
いろんな手口、小技、小道具、方法をいつも興味深々で読んでしまいます。
世界的な陰謀に巻き込まれるジョン・レインとみどり。
二人の行方はいかに・・・。
ああ~オチを忘れてホントに良かった…という気分で読み終わりました。
読みたい気持ちはあるのですが、気持ちに余裕がない・・・
今日はお休みなので家事をちゃっちゃと片付けて
読書に取りかかろう、図書館に行こう!って思ってます!
家事しなきゃ!と思いつつ、PC開いて・・・
いかんいかん!と思いつつ、Reiさんちに来て良かった♪
この本もタイトルメモって図書館に行ってきます~♪
本も一度遠ざかるとね…分かります。
その代り弾みが付くと次々行っちゃうよね
こういう暗殺モノが好きなら楽しめると思います
でもさ、私もっと面白い本を読んじゃったよ。
『雪の狼』。
後で感想書いときます
本、図書館にあったかな?
映画はどうだろうね?
私の中のジョン・レインのイメージが椎名さんとはちょっと違うので…